●Reader's Column――つんさんの「マザーズライフ・パパと子どものいる風景


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第25回 ちょっとスランプ気味の私…。

新たな気持ちで育児再出発です!

           つ ん

 今回は、最近出合った素敵な本の紹介をしたいと思います。

 児童精神科医である佐々木正美氏の書いた『子どもへのまなざし』。この中で著者が一貫して主張し続けているのが「子どもの望んだことは、とにかく満たしてあげる」。そうした依存経験が充足されてはじめて、人は、人を信頼したり、自立できるようになるということです。

 言われてみれば、息子がまだ赤ちゃんだったころは、そうしようと私も努力していた気がします。それが、いつの間にか「自分でできるのに、どうして」という態度に出てしまったり、抱っこもあまりしたくない、なんて思っていたから、自然とイライラすることが増えていたのかもしれません。

 先日、スーパーへ久しぶりに買い物に行ったときのこと。店内に入るなり、息子がドーナツを買う、パンを買う、アイス、たい焼きと次から次へと店内中に響きわたる声で泣きまくるということがありました。そのとき初めて、私は息子がほんとに「かわいくない」と思ってしまいました。私としては、ちゃんと最初にドーナツを店内で食べたし、お土産も買ったんだから、それでいいだろうと思っていたのです。

 でもこの本を読むと、子どもは聴衆を味方につけて、日頃主張できないことを公の場で主張することがあるのだとか。

 ガガ〜ン。

 そう言われてみると、本当は息子は何かを買って欲しかったのではなくて、私の最近の育児に問題があったのかもと少し反省…。

 でもって、ダンナさまにも少しその本を読んで聞かせてみました。すると「ふーん」となんだかそっけないお返事。それでも、育児について話し合うことなんてメッタになかったから、そういう時間が持てただけでも、私にはうれしくて、少し救われたような気がしたのでした…。(つ)

(佐々木正美著『子どもへのまなざし』福音館書店)


copyright:Tsun! (『ふれあいポスト』2000年2月号掲載)

※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。


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