2007 伊東

2007.04.22作成


25年。温泉会も、ついに1/4世紀の歴史に突入した。 温泉会にも、そのメンバーにも、25年という時が降り積もった。

2月10日。スーパービュー踊り子3号は時刻通り東京駅10番線に入線した。
25回目ともなると、みんな大人になる。大人になったので、電車入線前に、参加者全員が揃った。
いやしかし、鈴木一人がなんの因果が、この温泉会当日にインフルエンザにかかり欠席。参加予定者7名中、5名の参加で出発。

列車の中では、例によって缶ビールで再会の乾杯。
スーパービュー踊り子は、東京駅を出ると品川はとまらず次は横浜。さらに小田原は止まらず熱海、そして目指す伊東。たった3駅で着いてしまうという心理的なものが影響しているのか、25年という月日が影響しているのか、かつての車内大宴会とは趣が異なった自制の効いた車内飲み会となった。
いやしかし、ここで鈴木の欠席を一番悔しがったのは、横浜から合流した小林。
小林は、鈴木のために、温泉会夜中の飲み会用話題を仕入れてきていた。これを鈴木に話せない事を、多いに悔しがっていた。
その話の内容とは、線虫捕食菌のことであり、様は土壌中に網をかけて、そこにかかった線虫を捕食する菌がいるということ。
これが、細胞3つで輪をつくり、その間を線虫が通り過ぎようとすると、輪がキュッとしまり、線虫はあわれ身動きできず、そのまま線虫捕食菌の栄養となってしまう、という聞くも涙、語るも涙の物語。
これを、人を例えとして考えると、森の中を散歩していたら、急に木の枝に行く手を阻まれ、身動きできないでいると、いつの間にか木の根が体内に侵入し、そのまま木の養分とされてしまう、というなんともゴシックホラーの物語ができ上がる。
線虫として生きていたものが、なにが悲しくて、下等とばかり思っていた菌類によって捕らわれなくてはならぬのか、これを涙無しで語られようか。。。

という温泉会話に花を咲かせているうちに、熱海も過ぎて、いよいよ単線区間。
特急というにはのろのろと進むスーパービュー踊り子号。自慢のスーパービューな伊豆の景色に乗客の目も奪われるうちに、伊東駅到着。
ホームのトイレで用を足した後、改札を通って、まずは観光案内へ。
様々なパンフレットを眺めては、翌11日の行動予定を立案する。

伊東といえば、田中新の街。
観光案内を出た我々は、田中の案内で観光商店街をブラブラと歩き始める。
酔った勢いもあって、あちこちの店を覗いたりして、温泉会らしくゆっくりとした歩みで商店街を見て回りました。
伊東といえば、海女の小屋。川奈港にあるみそ汁屋の伊東店。田中の話によると、店を改装してカウンター席がなくなってしまったとのこと。明日の昼は海女の小屋にするか、などと話ながら通り過ぎる。
そして、伊東梅屋の銘菓ホールイン。伊東言えば川奈のゴルフコース。そのゴルフからきているのか、白くて丸いお菓子。田中によると、伊東にきてホールインは外せないという事なので、人数分を購入。後に宿で食す事になる。
6名で、わいのわいの言いながら、商店街をそぞろ歩き、やっとなぎさ公園へ到着。
宿は、目と鼻の先であるが、ここでトイレを見つけた我々は小休止。海の風にあたり、しばし酔いを覚ます。

ここから、目指す宿、遊心楼山へいへは300メートル足らず。
カモメの姿を追いながら、はたまた、浜で遊ぶ子どもたちを見ながら、山へいへ、は向かわず、その隣のフードストアあおきで、酒やつまみの買い出し。勝手気ままに買い物をしたものだから、つまみは殆ど消費されず、そのまま翌日へ、そして幹事宅へと運ばれる運命に。
そんなこんなで、伊東駅から案内によると15分の道のりを、4倍の一時間かけてたどり着く事となる。

さて、部屋で一休みした後、湯へ。
いくつかの家族風呂の他に、大きな風呂が2つ。この2つが、男湯と女湯に日替わりとなっていて、今日の男湯は露天風呂の無いほうの湯。
窓の外に鯉の泳ぐ池を見ながらの入浴。池に面した窓の横に、庭の掃除にでも使うのか、ドアが一つ。これが、いかにも「外は露天の湯でございます」と言わんばかりの趣。酔って誤って庭に出てしまうこともあるのではないだろうか。
ゆっくりと湯に浸かり、再び部屋へ。ビールを飲みつつ、夕食を待つ。
やがて、電話が鳴り、階下の別室で夕食。
ここ数年、7-8人の温泉会では、どういうわけか20人も入れそうな大きな部屋での夕食が続いていた。部屋の広さに圧倒され、ポツンと小さくなっての食事がおおかったが、今回はちょうど良い程度の広さの部屋。なんだか、久しぶりにゆっくりとくつろいだ食事ができたような感がある。

鈴木の分も、各自がつまんで、満腹となり、部屋に戻って二次会。
ここで、丸山は早々に隣の部屋に寝に行く。
田中は、布団の上に俯してテレビを見ている。
伊藤、北澤で二次会開始。そこに青柳も参加。田中は相変わらず、布団に俯してテレビを見ている。
ビール、ワインと飲み進み、小林も参加。4人で止めどない話をしながら、宴会モード。しかし、田中は相変わらず、布団に俯してテレビを見ている。
やがて話は温泉会と、各自の25年間の話へすすむが、田中は相変わらず、布団に俯してテレビを見ている。
しかし、これは変だろうと異変に気づいたのは幹事の北澤。田中を呼ぶが返事がない。
田中は、布団の上で、テレビを見ている姿のまま寝ていたのであった。
ふと、我に返った田中は、「寝る」といって、隣の部屋へ。
日付が変った頃、風呂が入れ替わるので、再び湯へ。今度は星を見ながらの露天風呂。ゆっくりとつさかり、再び部屋へ。
伊藤、北澤、青柳、小林で宴会を続行するが、次第に青柳、伊藤が脱落。小林と北澤の対談が夜遅くまで続いた(ハズデアル)。

翌朝、新春健康温泉会の一同は、そうそうに目をさました。
そして、各自風呂に入ったり、向かいの観光会館で行われている朝市へいったりと、朝食までの時間を潰す。
湯上がりの伊藤は、窓辺でビールを飲みながら、次第に車の通りが増えてくる国道135を眺めるともなく眺めていた。
それにしても、さすがに伊豆。窓を開けていたが、寒くない。暖冬とは言え、やはり気候穏やかな伊東の地であるが故であろう。

朝食をとり、精算も終わり、チェックアウト。
さて、これからどうするか。結局夕べは決められず、満腹の腹を抱えながらも「川奈のみそ汁屋へいこう」と決まり、まずは伊東駅へ。
昨日1時間かけた道のりを、それでも半分ぐらいの時間だろうか、ゆっくりとそぞろ歩いて伊東駅。と、目の前を川奈港行きのバスが通り過ぎる。
次のバスまでは1時間。これは電車で川奈まで行って、駅から海女の小屋まで歩こう、と思ったその時、さすが田中の地元である。ここでばったり、田中のいとこさんと出会う。
思わぬところでの偶然の遭遇で、ちょっとの挨拶を交して、伊東駅ホームへ。

各駅停車で川奈駅へ。駅のホームで用を足した後、駅前に。駅前には、小田急OXストアがあるだけで、他には何も無い。
帰りの電車の時刻を確認して、海女の小屋めがけて出発。
が、ここで問題発生。
駅前に川奈港までの地図がないため、川奈港までの道がわからず。
どうにか発見した小さな地図と携帯電話のGPSとでどうやら川奈港へ向かうらしき道を発見。海に向かって下り始める。
しかし、当初の見込みとは大違い。道はあっていたが、かなりの距離を下り続ける。当然この道を再び上って、川奈駅までもどり電車で伊東に戻ろうという意見は、各自の中で打ち消された。

幸いな事に、海女の小屋「海上亭」はまだ満席ではなく、我々は椅子席へと案内された。
それぞれが寿司などを頼み、ビールを飲みながら待っていると、あっという間に店の中にも外にも行列が。座敷席ではなかったが、待たずに入れた事を幸いと思わねばなるまい。

まだ、朝食がこなれ切れていないような状態にも関わらず、いきの良い刺し身や寿司、そしてボリュームのあるみそ汁に堪能した後店を出る。
海中の公園で釣りをする人々を眺めつつ、一休み。
われわれ温泉会一行も、ここでのんびりと伊東まで戻るバスを待つ。
温泉会2日目のここまでの活動記録。朝起きて、朝風呂に漬かり、ビールを飲みながら朝食をとり、川奈に移動した後ビールを飲みながら昼食をとる。

バスはあっという間に伊東駅へ到着。
電車の発車時刻まで約1時間。ここで、各自思い思いに買い出しをしたり風呂に入りに行ったり。
伊藤と小林は、土産にするべく干物を探して昨日そぞろ歩いた商店街へ。
閉店中の不二家に、それぞれの思いを重ねたりして歩くものの、どうもおいしそうな干物が見つからない。
半分あきらめかけていたところで、裏通りに干物屋を発見。観光客相手の土産物屋という風情ではなく、極く普通の干物屋というつくりの店。ここで、伊藤、小林とも干物を購入。さっそくその晩に食したが、 思った通りの美味。良い店を求めて、さまよった甲斐があったというものだ。
その後、伊藤と小林は駅前の喫茶店で時間を潰す。
テレビゲームのテーブルと、時代かがったウィンナコーヒーの器に、思わず伊東という地のことに思いを巡らす・・・
各自がそれぞれ缶ビールとつまみを買って、ホーム集合。14:59発スーパービュー踊り子8号で帰路。
車内でビールを買い足しつつも、つつましい車内宴会で、熱海通過、そして横浜間近。
さて、ここで、来年の幹事の選出だが、今回は異例中の異例。そろそろ、また秩父の方に行きたいな、ということで、インフルエンザで欠席した鈴木を幹事に指名。
後日鈴木からメールで幹事快諾の知らせがあって、全員胸をなで下ろした事であろう。
こうして、25回目を迎えた温泉会は、鈴木で始まり、鈴木でしまる事と相成りました。

2007温泉会写真集(10.7M)