content まぐくり

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まぐくんのくりすます

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1.まぐくん と もりいさん
2.まぐくん
3.もおりいさん
4.こどもたち


1.まぐくん と もりいさん

 まぐくんは、すうぱあまあけっとではたらいていました。
 もおりいさんは、ばんどのかしゅでした。
 もおりいさんのばんどは、あるひ、すうぱあまーけっとでえんそうしました。まぐくんがはたらいているすうぱあまあけっとです。まぐくんは、ひとめみるなり、もおりいさんのことを、きにいってしまいました。
 もおりいさん、もおりいさん、ぼくはあなたのことがすきです
そしてふたりは、けっこんしました。

 やがて、ふたりは、おうちをたてました。まちのはずれにある、ちいさな、ちいさな、にわのあるいえが、まぐくんのおうちです。おうちと、おにわはちいさいけれども、おにわのさくのそとは、ずっとむこうのはやしまで、くさはらがひろがっていて、とてもひろびろとしています。

 まぐくんは、だんろにひをおこしています。
 もおりいさんは、きょうかってきたかびんに、はなをいけています。
 まどのそとのにわでは、ふたりのこどもたちと、ねこがあそんでいます。たのしそうなそのこえをききながら、もりいさんは、こんやのごちそうのじゅんびをはじめます。いつのまにかもりいさんは、くりすますうのたをくちずさんでいます。
 だんろのうえには、ことしのなつ、もろっこのまらけしゅに、みんなでいったときのしゃしんがかざってあります。れっしゃのまどからは、とりやけものたちのたのしそうなすがたがみえます。
 まぐくんは、そのしゃしんをみてなんだか、ほっと、ためいきをつきたくなりました。
 ことしもいちねん、もうすぐおわるな。いろいろなことがあったけど、みんなたのしいおもいでだったな。

2.まぐくん

 まどべにせまるじゅうにがつのゆうやみのなか、まぐくんと、もおりいさんは、だんろのあかいひにてらしだされていました。まぐくんは、しろわいんをひとくちのんで、ゆうひのいろをみつめていました。

 このそらのいろは、とまぐくんはかんがえていました。このそらのいろは、もおりい、ぼくたちがであったとしのくりすますいぶのときのようだね。そうだ、そのとき、きみは、そのそらのいろが、きみがこどものころに、じゅりあおばさんのうちのくりすますぱあてぃのひにみたゆうひのいろに、にているといったっけね。そのとしは、ゆきのおおいとしだった。おぼえているよ。まだ、めのまえにみえるようだよ。ぼくも、ちょうどそのころ、じぶんのへやから、まどのそとにゆきがふっているところをみていたんだ。きみは、やっぱりきみも、ぱあてぃをぬけだして、ひとりで、へやのまどから、ゆきがふってくるところをみていたといったっけね。そのときだ。きゅうにくもがきれて、にしのそらがはれてきて、ゆうひがぼくたちのうえをおおっていたこいはいいろのくもと、ゆきのこなとをあかねいろにそめていったんだ。ちょうど、いま、ぼくたちをあかくそめているみたいに。

 きょうは、ひえるわね
もおりいさんが、わいんのぐらすをてえぶるのうえにおきながらいいました。
 ゆきがふってくるかもしれないわね。こどもたちをなかにいれたほうが
いいみたい。
 

3.もおりいさん

 まどべにせまるじゅうにがつのゆうやみのなか、まぐくんと、もおりいさんは、だんろのあかいひにてらしだされていました。もおりいさんは、しろわいんをひとくちのんで、ぼんやりと、ゆうひのいろをみつめていました。

 しゃんぱんは、もうじきひえるかしら。しゃんぱん。そうだわ。こどものころ、くりすますぱあてぃは、いつも、じゅりあおばさんのうちでひらいていましたっけ。しんせきのみんながあつまってきて、とおくのいとこたちにあえるのがうれしくて、いつもみんなではしゃいでいたわ。おばさんの、てづくりのけえきと、しちめんちょうりょうり。どうしても、ああうまいあじつけができないわ。こんやのとりは、どんなぐあいでしょう。そうそう、くりすますのよるは、まいとしおばさんが、でぃっけんずの「くりすます・かろる」をよんでくれたわ。ほんだなのどこかに、わたしのほんがまだとってあるはずだから、らいねんは、こどもたちによんであげようかしら。おばさんのよんでくれた「くりすます・かろる」をこどもたちは、みんなすこしこわがってきいていたわね。あるとし、わたしがひとりぱあてぃからぬけだして、まどから、ゆきのふるのをみていたら、いつのまにかおはなしのじかんになっしつまって、いとこたちは、わたしがいない、くりすますのゆうれいがつれていったんじゃないかっておおさわぎになったことがあったっけ。あのときわたしは、くものあいだから、きゅうにゆうひがさしてきて、はいいろのゆきぐもと、こまかいゆきのつぶがあかくそまるっていくのにみとれて、そして、いつのまにかそのままねむりこんでしまっていたんだっわ。そう、あのときのゆうひのあかいいろは、そうね、あなたとはじめてであったとしのくりすますいぶのゆうひのいろよ。ちょうどこんな。

 きょうは、ひえるわね
もおりいさんが、わいんのぐらすをてえぶるのうえにおきながらいいました。
 ゆきがふってくるかもしれないわね。こどもたちをなかにいれたほうが
いいみたい。
 

4.こどもたち

 たくらまかんさばくでらくだにのったんだよ
 たくらまかんさばくにいったのはおととしのなつだよ
 おととしって?
 まえのまえのなつさ
 じゃあ、さまるかんどでらくだにのったんだ
 さまるかんどもおととしだよ
 ほほう、いろんなところへつれていってもらっているんだね、きみたちは
 おじいさんは?
 おじいさんは、きみたちみたいなこどものいるところなら、どこへでもいくんだ
 ことしのなつは、もろっこにいったんだ。まらけしゅまで、きゅうこうでいったんだ
 もろっこでなにをみてきたんだね?
 らくだ らいおん ぞう きりん ふら……ふら…… ふらみんご?  ふらみんご! まんとひひ くま くま? らくだ?
 いろんなものをおぼえているんだね
 あっ! ゆきだ。ゆきがふってきたよ
 ほんとだ。ことしのくりすますは、ゆきになりそうだね
 きれいなゆうやけだなぁ
 ほら、ゆきがあかいよ
 うん、あかくそまっているね。このゆうやけも、おぼえておくといいよ
 どうして?
 どうしてかな。でもいつかきっとわかるよ
 いつかって、いつ?
 らいねんのなつぐらいかなぁ
 うーん、もっとずーっとずーっとさきになるかな
 ずーっとわすれちゃだめなの?
 わすれてしまうかもしれないね。でも、きっといつかおもいだすことがあるよ。そのときになぜだかわかるよ、きっと
 いつかなぁ
 さぁ、いつだろうね。たのしみにまっていなさい
 おーい、ふたりとも、そろそろなかにはいりなさい
 おや、おとうさんがよんでいるよ。どれ、わしもそろそろいくとするかな
 おじいさんどこへいくの?
 せかいじゅうの、きみたちみたいな、こどものいるところだよ
 せかいじゅう!
 せかいじゅういくの?
 そうだよ、あれにのってね
 あれ? しかだよ
 しかかな? よくみてごらん
 しかじゃないよ。となかいだよきっと。だって、そりをひいているもの
 ほんとだ、そりだ、となかいのそりだ
 じゃあ、おじいさんは、さんたさん?
 さんたくろおすのおじいさんだ
 わぁい、さんたくろおすのおじいさんだ
 さんたくろおすは、ほんとにいたんだね
 さんたさん、ぷれぜんともって、せかいじゅうをまわるんでしょ?
 そうだよ。あのおおきなふくろのなかにはいっているんだ。きみたちのぶんは、おとうさんにわたしてあるからね
 ありがとう
 どうもありがとう
 さて、では、もういくとするかな。となかいがまちくたびれているから
 おーい、ふたりとも、かぜをひくから、なかにはいりなさい
 さようなら
 さようなら、さんたさん
 はい、さようなら
 ぱぱぁ
 ゆきがふってきたから、なかにはいりなさい
 いまね、さんたさんとあったんだよ
 くりすますのけーきがまっているよ


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