土用の本

 理科系の石鹸作り

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2003年7月11日、2度目の石鹸作りをしました。
石鹸作りは「スロー」が基本。手間はそれほどかからないのですが、型入れができるようになるまでの間は油が分離しないように頻繁に拡販する必要がありま す。6月に初めて石鹸を作ったときは型入れまで24時間以上かかりました。今回は10時間ぐらいで型入れをしました。
つまり、石鹸を作り始めたら、あとは鹸化反応が進むのを待つばかり・・・。気長にのんびり付き合うしかないのですが、そのぶんこちら側の時間の都合のつく ときにしか作れないというのがちょっとばかり問題です。


1.レシピと作り方
レシピは「オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る-お風呂の愉しみテキストブック」(前田京子著/飛鳥新社)に従いました。
今回作ったマルセイユ石鹸のレシピは次の通りです。
なお、本ページを作成するにあたり上記の書籍を参考にいたしました。

カセイソーダ 83g
精製水 250ml
オリーブオイル 500ml
ココナッツオイル 120ml
パームオイル 70ml

今回は香りを付けるために、上記の材料の他にエッセンスオイルを使用しました。
 ローズマリー 2.5ml
 ラベンダー  2.5ml

作り方は、こちらに 載っています。石鹸作りの基 本は
 油脂とアルカリを混ぜて反応が進むのを待つこと
それだけです。


2.石鹸の化学反応
石鹸とは、先にも述べた通り油脂にアルカリを加えて加水分解したものです。
この反応は鹸化と呼ばれています。

反応式


油脂とはもともと3個の脂肪酸と1角グリセリンが脱水結合して作られたエステルです。
いわゆる油の原料によって、含まれる脂肪酸の種類が異なっています。油に含まれる脂肪酸の違いによってでき上がった石鹸の性質が違ってきます。

脂肪酸ナトリウムは、脂肪酸の部分(R1〜R3)が脂肪との親和性が高く、カルボキシル基(COO-)が水との親和性が高いという性質を持ちます。つまの 天然の界面活性剤としての働きを持っています。この性質によって、油汚れを取り込み、汚れを落とします。

オリーブオイルには肌にやさしオレイン酸がたくさん含まれていますが、オリーブオイルだけで作った石鹸は泡立ちがしにくく溶けやすい性質を持っています。 それを補うために、ココナッツ油とパーム油加えています。ココナッツ油は泡立ちをよくし、パーム油はでき上がった石鹸を溶けにくいものにします。


3.石鹸作りのおさらい
石鹸作りの手順をおさらいしておきます。

1
NaOH
水酸化ナトリウム83グラムを計ります。 83gといと、けっこうな量になります。
 ※水酸化ナトリウムの取り扱いはくれぐれも注意してください!!
これに水を入れて溶かします。このときに刺激臭のガスが発生します。我が家ではもっぱら庭先で作業するようにしています。
また、溶液の温度を計ったところ80度まであがりました。容器が割れたり、やけどしたりしないように気をつけてください。
2
NaOH+Oil
水酸化ナトリウムと油(オリーブ油+ココナッ ツ油+パーム油)を混ぜます。このとき温度を36度ぐらいにしておくと反応が早いそうです。今回は水酸化ナトリウム30度、油40度で混ぜてしまいまし た。
3
30min
水酸化ナトリウムと油を混ぜるとすぐに白濁し ます。まぜた直後はさらさらした感じです。ここから最低20分間ひたすら撹拌します。ココナッツ油がなんともいい香りです。
おいしそうですが、中身は水酸化ナトリウム溶液。飛び散らさないように気をつけてください。我が家では新聞紙を敷いていましす。できるだけ丁寧に混ぜたつ もりでも、新聞紙に飛沫の跡がついていました。
4
30min 約30分撹拌するとだいぶ白濁して「とろみ」 がつきました。ここから後は30分から1時間置きぐらい(気がついたときに適当に・・・)撹拌します。撹拌しないで置いておくと未反応の油が浮いてきて、 分離してしまいます。これを適当に混ぜます。
5
trace
前回石鹸を作ったときは、型入れまで24時間 以上必要だったので、今回は夜作り始めました。翌日用事があって外出しなくてはいけなかったので、翌日の夜に型入れをしようと思ったためでした。
が、しかし、初期の温度が高かったせいか、30分いっしょうけんめい混ぜたためか、室温が高かったためか約10時間でそこそこのとろみになりました。この まま外出からもどるまで放置したら堅くなりすぎてしまいそうだったので、今回はこの状態で型入れをしました。
6
kataire
型入れ前にローズマリーとラベンダーのエッセ ンスオイルを各2.5ml入れて撹拌しました。これで約0.5%の量になります。市販の(輸入品の)石鹸が約2%のエッセンシャルオイルを使用ているとの こと。はたしてこの量でどの程度香りがつくのか、完成しないとわかりません。。。
 ※結果的にちょうどよい香りになりました。
7
ph14
見た目はとろりとして、カスタードクリームみ たいですが、ペーハーを計ったらpH14!!
まだ強アルカリなので、取り扱いに注意してください。
8
1day
型から取り出すのは1日経ってからとのことで したが、1日目でまだ中の方がクリーム状のままでした。前回は1日で出してみてかなり苦労したので(中の方が柔らかくて、取出も切り分けも難儀しました) 今回は数日ほおっておこうと思います。
9
cutting 3日目。だいぶ固まってきたので、切り分けま す。幅2.5cmで切り分けると最後の一つが3cm幅位になります。2.5cmだと厚めなので乾燥に時間がかかりますが、見た目はいい感じです。
10
ph 一週間後のpHを測定しました。
左から、市販のマルセルソープ、1ヶ月前に作った石鹸、そして今回作った石鹸です。どれもpH10程度です。ということは1週間で鹸化は終了しているとい うことでしょうか。あとは固まれば使えます。
11
soap
1ヶ月前に作った石鹸です。左側の少し色の黄色いものは、半分に切った 切り口です。1ヶ月経ってもまだ中は柔らかく、このまま使うとすぐに溶けちゃいそうです。梅雨時に作ったためか、乾燥にはもう少し時間がかかりそうです ね。


4.道具の入手方法
ご家庭で、利用できるもの(ボウルや泡立て器やはかり)があればそれを使えばOKです。
新宿の東急ハンズの手作り石鹸コーナーに、手作り石鹸セットが置いてありました。もって帰るには保温用の発泡スチロールの箱がかさ張るので、飛鳥出版のイ ンターネットショップ(http://jfish.jp/)から購入しました。

水酸化ナトリウムは、薬局で売っています。購入には印鑑が必要になります。