◆D-review◆

D-LOOPの曲について、自分なりに批評しています。

曲ごとに、お気に入り度を5段階評価で採点してみました。
私的感情かなり入りまくりですので、あしからず(苦笑)

 

1st single (97/5/8 release)

[Just place of Love]

masyaお気に入り度...★★★★と半分

記念すべきデビュー曲の批評(←偉そう)をする前に、MINAMIの声についてちょっと書きます。
安室が出ていた「たかの友梨ビューティークリニック」のCMソングとして初めて耳にしたとき、マジですごい衝撃が身体を走りました。
まず、その高音。
CMでサビの「こ〜い〜を〜」の部分が流れてきたとき、一瞬「華原朋美の新曲か?」とか思ってしまったのは、ここだけのハナシ(笑)
もちろんそれは、朋ちゃんではありませんでしたが(笑)
でも高音を売りにしている女性シンガーはたくさんいますが、MINAMIのそれは華原朋美ほどのクセはないけど、ただ高いだけではなくてどこか味のある、聴いていて気持ちがいい高音だな、というのがMINAMIの声を聞いた第一印象でした。
好き嫌いは分かれるかもしれないけどね。
あらためてCD買って全部通して聴いてみて、ちょっと高音域で危なっかしさがあるけれど、でもすごく透明感があって、広がりがあって、伸びのある声だな、と思いましたね。

さてさて、曲についてですが、この曲は、サウンドがなんとなくキラキラしてる感じで(ボキャ少なくてゴメン)、それがさらにMINAMIの高音の透明感を引き立てています。
オケも初夏の風のような爽やかなサウンドだと思います。
イントロ部分、最初は静かに始まって「おっ?」って思っていると、急にパーンと弾けるところが、なんか、いいです。
嬉しい不意打ち食らったカンジ?(ほんとボキャ少ねーな、俺って)
Bメロからサビへの流れがちょっと強引かな?という感も否めませんが、MINAMIの高音をアピールするには、こういう展開もアリだと思います。
あと、「下手な小細工なく、音符どおりにきちんと歌っているな」と思いました。
かと言って決して平坦なボーカルになっていないのは、MINAMIの声が、それだけで十分な表現力をもっているからではないでしょうか。
あと、ひとつひとつの言葉を大切に歌ってる感じがします。
伸びやかで、声にちょっと艶があって、聴いていてとても心地よい歌唱です。
後半、ピアノの音とMINAMIの声だけになる部分、あそこすごく好きです。
この曲の中ではあの何秒かが一番のお気に入りです。
今となっては夢の話ですが、ピアノとMINAMIの声だけの曲とか、すごいアンプラグドな曲も聴いてみたかったですね。
声だけで十分勝負できるシンガーだと思うので、MINAMIは。

 

[Bodycation]

masyaお気に入り度...★★★★

カップリング曲の中では2番目にお気に入りの曲。
俺はこの曲にちょっとスパニッシュな香りを感じたんですが、どうでしょう?
「Just〜」が初夏の風だとしたら、こちらはまさに「夏の太陽」という感じがします。
なにかにせきたてられるような疾走感のあるサウンドに、「Just〜」のサラッとした歌唱とはまた違う、MINAMIの力強いボーカルが絶妙にマッチしていて、いい感じです。
この曲は詞がとても気に入っています。
「思うだけじゃ願いなんて そう 叶うものじゃない」
「不安にまみれた今日でも 今 歩き出してみた」
この部分の詞が、すげー好き。
へこんでる時にこの曲を聴くと、結構元気が出ます。
もうお気づきかとは思いますが、この曲のタイトルは当ページのDコーナーのコンテンツ名になっています。

 

<1stシングルの総評>

masyaお気に入り度...★★★★★

どっちの曲も5つ星ではありませんが、2曲あわせて1枚のCDとして考えると、この1stは俺の中では満点ですね。
やはり、初めてCMで「Just〜」を聴いた時のあの衝撃は、忘れられません。
2曲がそれぞれ全く違う色の曲というのも、MINAMIの「声」をアピールするにはよかったと思います。
ということで、Dを知らないお友達に聴かせてあげるときは、まずこれから聴かせてあげましょうね(笑)

 

2nd single (97/10/22 release)

[Love me tender]

masyaお気に入り度...★★★

ロッテのチョコレート「ZERO」のCMソングとしてリリースされたセカンドシングル。
この曲も最初はCMで初めて聴いたんですが、その時はまた葉山氏の作曲なんだろうな、と思っていたらあらびっくり。
「真田カオル」という見知らぬ人が(笑)、作詞・作曲・編曲と全て手がけているじゃないですか。
でも、そういえばたしかに、曲に前作にあったような「打ち込み時代の落とし子っぽさ」が薄れている気はしていたので、「あれ、方針転換?」とか思っていたんですけどね。
ということで曲調も1枚目とは一転し、なんとなく懐かしさを感じる、ミディアムテンポの落ち着いた楽曲に仕上がっていますが、サビ部分では前作同様、伸びのある高音を聴かせてくれています。
全6曲の中で唯一の葉山氏以外の手による楽曲ですが、聴き手にそれほど違和感を感じさせないのは、やはりMINAMIの歌唱力だと思いますね。
どんな楽曲でも完全に自分の色にしてしまう、まさにミラクルシンガーだと思います(ちょっと誉めすぎかな?)

ちなみに俺の周辺の、D−LOOPのことを普通にしか知らない人達は、この曲がいいと言う人が多いです。
余談ですが、真田氏名義でもこの曲は発売されてますよね。
男性だと知って、かなり驚いたんですが(笑)

 

[Sign of Destiny]

masyaお気に入り度...★★★★★

ついに出ました5つ星!(笑)
でもこれは、D−LOOPファンの95%くらいのみなさんは納得していただける評価だと思います。
この曲、とにかく、いいですよね、ね?ね?ね?
えっと、冷静に批評しましょう(笑)
この曲がいい理由の1つ目は、詞です。
自分も一応詞を書いたりなんかする人なのですけど、いい詞って、読むとその詞の世界の絵が浮かぶ感じがするんですよ、頭の中にね。
あと、詞にすごいストーリー性があるというか、何十行かの中に、きちんとひとつの物語ができているんですね、いい詞って。
この曲の詞は、その両方を十二分に満たしていると、思います。
余談ですが、俺は小室系の詞には、正直ちっとも「言葉の魅力」というものを感じません。
絵も浮かんでこないし、なんか、言葉がとっちらかっちゃってる感じがして(でも華原朋美の「I'm proud」の詞はなかなかいいと思いましたが)、とりあえず譜割りに合えばいいや、って感じで、とってつけたように書かれているような気がして。
聴いていて疲れないけど、あとになにも残らないんですよね。
その点この曲の詞は、最初から最後まで、しっかりひとつの物語としてつながっているし、「指輪をかざし見つめてた」って部分、ほんとうに浜辺で夕陽にかざしているさまが、ありありと頭の中に映像として浮かんできます。
いいです、ほんとに。
俺もこんな詞が書ける人になりたいもんです(笑)
そして、曲。
これがまた、葉山さん、いい仕事するじゃない!って感じで(笑)朱玉の名曲に仕上がっています。
多分曲が先にあって詞は後からついたんだと思うんですけど、まさにこの詞のためにあるような曲だな、って思います。
奇しくもこのセカンドシングル、どちらもジャンル的には似通った曲調だと思うんですけど、「Love me〜」がどちらかというとヨーロッパ的な哀愁が漂う曲調だったのに比べ、こちらは純日本的な哀愁を感じさせますね。
基本は打ち込みなのに、とてもあったかみを感じるんですよ、曲に。
イントロは静かに始まり、Aメロ、Bメロで徐々に盛り上げ、そしてサビで一気に高揚させる、なんともドラマティックな展開(しかも無理がない)
もう、見事としか言いようがありません。
これの後に「Love me〜」を聴くと、どうも曲に抑揚がない気がしてならないのは、俺だけでしょうか?繰り返しのメロディーが多いからかな?
そしてなんといっても、この詞と曲が織り成す世界観を、しっかりと自分のものにして形にしている、MINAMIの歌。
どこか寂しげで、だけどとても前向きな感じのするこのメロディーを、決して力むことなく、でもしっかりと歌い上げているその歌声には、感動すら覚えます。
詞・曲・そして歌が三位一体になった、まさに名曲!
聴き終わったとき、一本の映画を見終わったような、そんな気分になります。
なんのためらいもなく、5つ星です、ハイ。

 

<2ndシングルの総評>

masyaお気に入り度...★★★★★

モチロン5つ星!
もう、言うことないでしょ。なんか文句ある?(笑)
ま、もちろん俺の個人的趣味もありますがね(苦笑)
「Love me〜」が星3つなのが「ん?」って人もいるかもだけど、いやいや、組み合わせが悪かったねぇ。
ていうか、「Sign〜」があまりにも良すぎるからねぇ。。。
最初レビュー書く前に、どこかひとつでも「Sign〜」にイチャモンつけるとこないかと思ってかなり聴いて探したんですけど、なかったわ、やっぱ(笑)
でもほんと、「Sign〜」1曲だけでも、このシングルは聴く価値大アリだと思いますよ、マジで。
俺にとって、歌の素晴しさを久々に認識させてくれた曲ですから、「Sign of Destiny」は。
そうそう、曲の最後のほうでMINAMIが英語で「Sign of Destiny...」って囁いてるの、最近ヘッドホンで聴いてて気付きました(笑)
遅すぎ?

 

3rd single (98/2/11 release)

[GLORY DAYS]

masyaお気に入り度...★★と半分

この評価、納得いかない方もいるかと思いますが(笑)
いや、曲はいいと思います。葉山氏だし。
詞も、「Sign〜」と同じ飯塚さんだし、まぁあれほどではないにしろ、世界観は見えるのでいいと思います。
じゃぁなにがいけないの?
あのね、歌なんですよ。
この曲に関しては、俺はMINAMIの歌が、どうしても好きになれないんですね。
1st、2ndに比べて、なんかワイルドになってませんか?MINAMIの歌が。
良くいえば、ソウルフル。
悪くいえば、雑。
曲調が、たしかに今までの中では激しい方だと思うので、それに合わせてのことなのかもしれませんが。
でもね、以前の曲に比べて、言葉尻の処理の仕方が、ちょっと雑になっている気がしてならないんですよ。
例えば、「きっとまぶしい夜明けだね」の「ね〜〜〜〜」とか、
「人を深く愛することって」の「て〜〜〜〜」の部分とか。
力強いのはいいんですけど、なんか力みすぎな気がするのは俺だけでしょうか?
もちろん、譜面通りにきれいに歌う必要はないし、感情を込めて歌うのは素晴しいことだと思うし、メンバーやスタッフの意向もあるんでしょう。
たしかにこの曲、優しく歌うものでもないし、しっとり歌う曲でもないと思います。
とても力強い曲ですから、割と全身全霊で歌う曲だと思うんですね。
今までで一番キーも高いし。
でも、1st、2ndに比べて、なんかね、聴いててちょっと、疲れてしまうんですね。
聴いてるこっちも、なんか力んでしまう感じで。
「頑張って歌ってるな」っていうのはほんとひしひしと伝わってくるんですけど、伝わってきすぎて(笑)ちょっと、疲れちゃう。
俺にとってD−LOOPの曲って、聴いているととても心地よくなれるものだったので、いまいちリラックスできないこの曲は、俺の中ではちょっと点数低いです。
でもでも、サビの「ラ〜〜〜〜〜〜ヴ」の部分とか、最後「BE IN YOUR HEART〜↓」って下がるところとかは、結構好きですよ。
っていうか、基本的にDの歌は全部好きなんだってば!(笑)
好きだからこそ、あーだーこーだと言えるのです、ハイ。
ていうか、この曲だけタイトル全部大文字だね。

 

[Change your life]

masyaお気に入り度...★★★

葉山氏が作詞まで手がけたこの曲。
テンポが早くて、どことなく「Bodycation」を彷彿とさせる曲調ですね。詞も。
シンセサウンドバリバリで、まさにD−LOOPの王道といった感じの曲ですね。
「GLORY〜」とは明らかにMINAMIの歌唱方が違い、こちらはとてもサラッと歌い上げています。
うーん、この曲についてはこれくらいしか語ることがないなぁ。。。。
普通のカップリング曲ですねぇ、としか(笑)
ていうか、今までのカップリング曲が結構クセがあるやつばっかだったから、なおさら普通に感じるのかもしれませんが(笑)
安心して聴けるD−LOOPソングではあります。

 

<3rdシングルの総評>

masyaお気に入り度...★★★

ごくごく、平均点です(笑)
でも実際、3枚のシングルの中ではこれが一番聴く回数少ないかなぁ。
ジャケットも写真いっぱいなのはいいんですけど、いまいち。。。。
今までの2枚が、立て続けに自分の中でのメガヒットだったので、ちょっと肩すかしかなー、なーんて思います。
期待しすぎたのかな?
これはこれで好きなんですけど、俺の中ではやっぱ、あの2枚には及ばないっすねぇ。
むぅ。

 

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