VANITY ZOO


文章は動物園のようなものです。
言葉の檻に思想やら感情やら論理やらと言った
珍獣・奇獣を閉じこめて、観客の前に晒します。
客は閉じこめられた生き物を、興味を持って眺めたり
或いは横目にすっと通り過ぎたり、
じっくりと解剖するかのように観察したりと言ったことを
言葉の檻越しに試みます。

言葉の檻は、頑丈な鉄格子でもって中の猛獣を厳重に閉じこめようとして
却って中身がよく見えなくなってしまうものもあれば
細かな網の目のように取り込めて見る側にも見られる側にも
その存在を感じさせないような精妙なものもあります。

そして
この動物園の檻はと言いますと

どうも格子の隙間が大きすぎて中に閉じこめていた筈のものは
ちりぢりに逃げてしまった様子です。








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