MACWORLD Expo/New York(99.07.21)

001 7月19日 17:35発DL52で成田を出発して、約9時間のフライトの後、米国はポートランド国際空港に到着。ポートランドで、入国審査と税関の手続きを済ませた後、目的地のNYへは国内線(約5時間のフライト)で移動しました。NYに到着したのが21:45だったので、空港近くのAMADAホテルに一泊した後、翌日(20日)にRIHGA ROYAL HOTEL NEW YORKに移動しました。
下の写真は、左が成田、右がポートランド空港のラウンジでフライトを待つ女房の様子。

 

002 20日にホテルを到着した後、早速、Expo会場になっているJacob K.Javits Convention Centerに行ってRegistrationだけ済ませてきました。会場は、Madison Square Gardenをハドソン河に向かって3ブロック程行ったところに位置しているため、セントラルパーク近くのホテルに宿泊していると、徒歩で約1時間ぐらいかかってしまいます。幸いShuttleが会場とホテル間を送迎しているので、明日はバスで移動予定。ちなみに、Shuttleは4つのコースが用意されていて、美術館を経由することも可能なので、会場を見た後は、NYの有名な美術館を見て歩くのもいいかも。
下の2枚の写真は、会場正面と、明日に向けて準備中の会場の風景です。3枚目の写真は、今回のExpo用に配布されているパンフと登録者に配られるパス。登録手続きは、係員がすべてiMacで操作していました。
今年のテーマが"Simply"ってことは、やっぱりP1デビューですかね。
P.S>これから、STARWAR Eposode1を観てきます。宿泊しているホテルの隣の映画館なので楽チン。でも、入場料が大人$9.50なので日本とあまり変わらないかも。




003 さあ、いよいよMACWORLD Expo/New Yorkの開幕です。もう皆さんもご存知のように、噂のP1(正式名称はiBook)が、キーノートと展示会場で公開されました。まずは、Jobs氏のキーノートの模様から簡単にレポートします。
当日は、朝8時に現地に到着したんですけど、すでに長蛇の列。9:30頃にキーノートの会場に入ると、何とJobs氏の公演が始まっているじゃないですか。導入部分は新しい役員や業績のアナウンス。続いて、QuickTime TVという新しいストリーミング・ムービーの紹介。その次がiMacの1歳の誕生日を間じかに、これまでの業績を明確な数字で解説。そのなかでも、ゲームソフトの再参入とIBMのスピーチテクノロジーやNECやEpsonの製品を中心にしたUSBの優位性を改めて強調していました。
さて、いよいよiBookの発表です。もう会場は騒然とした雰囲気で、周囲もエキサイトしているなか、iBookのスペック(300Mhz, 32MB MEM, 3.2GB DISK, 12.1-inch TFT, 56k modem, 10/100Mbps Ethernet, built-in CD-ROM)の説明と、発売時期が9月、価格が1599ドルであることを発表してくれました。
その後、iBook関連製品としてAirPortの発表。ワイヤレスなネットワークを簡単に構築できる製品で、iBookに内臓する専用カードが99ドル。これも、9月に発売なんだそうです。
キーノート終了後、近くの外人さんとエキサイトしたね!とか話しながら、展示会場へ。




004 展示会場は、もうiBook一色でした。運良く、iBookを直接触ることができましたので、早速デジカメで撮りまくりました。論より証拠ということで、下の写真をご覧下さい。 
日本人の感覚からみると、決して小さいっていうわけじゃないけど、そこそこ軽いし、取っ手が付いているので持ち運び易い。Jobs氏も、ポータビリティについて特に強調していました。写真では見にくいですけど、蓋の周りにはアンテナが配線してあり、AirPort端末にカード一枚で変身できます。
色はオレンジとブルーの2色。男性用と女性用っていう感じなんでしょうね。まあ、コンシューマ機なので当然のオプションかも。G3の300MHzを搭載しているので、QuickTimeムービーもスムーズに再生できていました。





005 キーボードに拘るモバイル派のために、操作面をクローズアップ。ファンクションキーは限りなく小さく、普通のキートップは限りなく使いやすい大きさに配置されています。勿論、すべてのキートップがスケルトン仕様です。
打鍵した際のタッチは、ちょっぴり固さを感じるものの、しっかりした感触です。但し、全体の工業デザインの都合からか、打鍵の深さは、かなり浅いっていう感じです。でも、キーを逃すほどの浅さではないですよ。大まかに表現するならば、バランスは良い方ではないでしょうか。




006 最後に会場の様子です。アップルブースの半分以上は、iBookとAirPort関連でした。iBookの展示台数がかなり多いので、どの来場者も、長時間待つことなく、iBookの新しい感触を楽しむことができているようでした。
現地時間で、現在、21日の13:00。とりあえず、速報ということでレポートしました。また、明日、会場に出かけますので、面白いものを見つけたらレポートします。




007 予定を変更して開催の翌日はNYの観光をしたので、23日の午前中に再度、iBookの気になる点をチェックしてきました。
まずはシステムフォルダの中身と思ったのですが、デモ機は全てNetBoot(デモ環境にはNetBootが適していることを実践しているところが凄い)しているようで、システムフォルダがありませんでした。それじゃあ、ということで、"Apple System Profile"でチェックしたところ、OSバージョンは8.6、ROMバージョンは2.0でした。その他、実メモリのタイプはPC-100、VRAMの搭載容量は4MB,バックキャッシュは512KBという内容でした。それから、開発者向けの情報としては、マシンIDが456,モデル名はPowerBook2となっていました。あ、そうそう1つ残念なのは、DVDデコーダが内臓されていないので、モバイル環境でDVDを楽しみたい方は、普通のPowerBookをチョイスすることになりそうです。
前回、確認し忘れたCD-ROMの存在ですが、右横の小さなボタンを押してトレイを開くことができます。このあたりは、iMacのCD-ROMが横に実装された場面を想像すれば、概ね操作性を理解できるかもしれませんね。


008 今回、iBook関連製品として発表されたAirPortテクノロジですが、iBookの横にAirPort Base Stationが展示されていました。展示会場では、単体展示の他に、AirPort体験コーナーもあり、実際に触ってみましたが、言われなければ無線でネットワークしているとは気がつかないほどのパフォーマンスでした。もっとも、ムービー等をAirPortで再生するのは、ちょっと辛いかも。


009 さて、最終日に会場に向かう途中、iBookのコーナーにさぞ人垣ができているだろうなあ、と思っていたのですが、実際にはiBookが20%、その他アップルブース(iMac等)が15%、ゲームコーナーが15%、サードパーティのブースが50%っていう割合で人を集めていたように感じました。なかでも、Adobe,3Com,Microsoft,Micromedia等のブースに人気が集中していたようでした。特に、3Comでは1時間毎にPalmVIIのプレゼント抽選会を開催していたので、人気度が高かったようです。まあ、ざっとチェックした限りでは、驚くような新製品の発表(ゲームソフトを除いて)はなかったようでしたけどね。

今回のレポートで書き忘れた内容を、この辺でまとめておきます。

(1) Jobs氏のキーノートでは、MacOS 9を10月に投入する旨のアナウンスがありました。MacOS 9では、新たに50種類の新機能を実装するそうで、今回のキーノートではSherlock2の便利な機能を時間を割いて説明してくれました。この機能だけでも、Windows2000に勝てるような気がします。価格は$99ということですので、発売がいまから楽しみですね。
(2) iBookのキーボードで実際に文字を打ってみると、日本人の指の間隔では、ひとつひとつのキートップのサイズが大きすぎると感じるかもしれません。このあたりは、iMacのキーボードとは対照的な感触でした。個人的には、10%ぐらい小さいほうが良かったなあ、と思いました。
(3) iBookの優位性のひとつとして,長時間のバッテリー駆動をアピールしていました。約8時間もバッテリーだけでOKってJobs氏は言っていました。
(4) PalmがAirPort対応してくれると良いですよね。
もしかすると,来年のExpoでは,AirPort対応のアップル版Palmが登場するかも。
(5) PowerBook G3とiBookの価格差が約$600ぐらいあるわけですが、どちらを選択すべきか個人的には迷いますね。パワーとオプションの豊富さを選択するか、拡張性に限り(とは言っても160MBまでメモリを拡張できるわけだけど)はあるもののデザインの良さを選択するか、ということで、製品としても差別化は明確なんですけどね。まあ、"iMac To Go"というキャッチがあるぐらいだから、やっぱりiMacのセンスに共鳴できるコンシューマ向け(個人的にはk12市場が最大のターゲットのような気がしますけど)のモバイル機っていうことで,それなりに売れちゃうんでしょうね。
(6) 展示会場に居たアップルの社員は,iMacカラーのアップルマークを背中に描いたTシャツを着ていました。ブルーベリーとストロベリー色だったと記憶しています。みんな,親切に説明してくれ,気さくで好感がもてる人たちでした。
(7) 下のデジカメ画像は,今回のExpoでゲットしてお土産です。もっと,まめにチェックすれば,掘り出し物があったのかもしれませんけど,まあ,ただなので...ちなみに,会場ではiBooknのポスター(2種類)を配っていたので,しっかり貰っちゃいました。NYのタイムズスクエアー近辺には,貰ったポスターが沢山貼ってありましたよ。

010 今回のレポートは以上で終わりです。個人的には、前回の東京と合わせて、年に2回もJobs氏の姿を生で見ることができて、とてもラッキーでした。またチャンスがあれば、海外で開催されるExpoに行きたいと思います。
それでは、またの機会に。



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