落ち着いた雰囲気の大人のリゾートの巻(2004.08.29-09.03)

001 今回は、今年の9月にグランドオープンとなるタイのサムイ島にある"SILA EVASON HIDEAWAY"というビラタイプのホテルに約1週間滞在して、ゆったりとしたバケーションを楽しんできました。このホテルは、サムイ島の北側をほぼ占有したロケーションにあって、人工的なものを極力排除して、自然のなかでゆったりとくつろげるような雰囲気になっているホテルです。POOHが滞在している時は、未だジムとライブラリが完成していなかったんですけど、全体的に派手さはない分、ゆっくりと時間が過ぎていくタイプのバケーションを楽しめるところでした。
サムイには、バンコックから国内線の飛行機で移動します。ちなみに、POOHが宿泊したバンコック市内のハイヤットから飛行場まで車で約20分、国内線なので、飛行場で1時間ぐらい待った後、サムイ島までは約1時間40分ぐらいのフライトでした。



002 サムイ島に到着すると、国内線なのでスーツケースを受け取るだけで、すぐに外に出れます。そこには、ホテルの車が待機してくれているので、そのまま車で約20分走れば、目的地に到着します。
迎えの車の時点で、バトラーと呼ばれるお世話係の女性が個々のゲストに付いてくれます。バトラーは、ゲストの部屋付きなので、ビラから専用のラインに電話するだけで、すぐにバトラーが応対してくれるシステムになっています。結構、細かいリクエストや質問にも応えてくれるので、初めてでも安心です。
ちなみに、POOHは滞在中、インターネットを利用したかったので相談したところ、日本人のエンジニア・スタッフに取り次いでくれ、何とか無事にインターネットを部屋から利用できるようになりました。

003 ビラの数は多分66棟あって、それぞれ微妙に作りが設備が異なっているようでした。POOHが到着した時、本来宿泊するビラが、前のゲストのチェックアウトの都合で空いていなかったので、クリーニングが終わるまでの約2時間、別のビラで過ごしていたんですけど、お陰で2種類のビラを体験することができました。
POOHが泊まった部屋(54番のビラ)は、4人家族用でリビングが2つ、洗面所とトイレ、シャワールームが2箇所、バスルームが1箇所という構成でした。一方、仮住まいした方は、いずれも1箇所ですが、リビングとバスルームは別になっていますので、2名の宿泊ならば全く問題ありませんし、いずれもプライベートなプールが付いていました。4人家族用の場合、専用のワインセラーとか納戸、設備的にはエスプレッソマシンとかが置いてあるのが、大きな違いかもしれません。後、4人家族用ですと、専用プール以外にスパルームも別にあるので、構造的には3階建てのビラがビーチサイドに建っている感じになります。
オーディオ系としては、TV, DVD, CDが可能で、5.1チャンネルになっていますので、音楽、映画いずれも、高いクォリティのサウンドを楽しむことができます。バトラーに頼めば、結構、最新の映画もDVDで借りることができす。まあ、この機会に、日本ではなかなか観る時間がとれなかった映画のDVDや、いつも聞いているお気に入りのCD等を持ち込んで良いかな?と思います。









004 食事は、"Dining on the Hill", "Dining on the Rock", "Swimming on the Hill", "Drinks on the Hill"の4箇所でとることができます。一番、ポピュラーなのが"Dining on the Hill"で、朝の7時から夜遅くまでオープンしていますので、朝食、ランチ、ディナーとそれぞれ楽しむことができます。しかも、岬に面していて、サンセットサイドなので、時間を選べば、隣にあるバーで夕日を楽しんだ後、"Dining on the Hill"で夕食をする、といったイベントも自分なりにアレンジできます。
"Dining on the Hill"は周りの風景を見ながら食事できる絶好のロケーションなんですけど、何しろ人工的なものは極力避けるというコンセプトなので、遅い時間に夕食をとろうとすると、結構暗くて、メニューをみる時も懐中電灯を使うことになります。まあ、その分、雰囲気は抜群なんですけどね。食事の種類としては、"Dining on the Hill"が伝統的なタイ料理と地中海料理、"Dining on the Rock"ではアジアンとウエスタンの中庸料理がメイン。勿論、シェフに相談すれば、ゲストオリジナルな料理も作ってくれるそうです。食事事態は、とっても良い食材を使っているようで、どれを食べても、とっても美味しい(ちなみに、POOHのお奨めはパスタとシャーベット)です。食事は外れがないのは勿論のこと、ここのお奨めはワイン。"Dining on the Hill"には、とても大きなワインセラーがあるので、食事の際、細かい注文をすれば、その場に合うワインをチョイスしてくれます。POOHの場合は2名なので、ボトルをオーダーしずらかったこともあって、その日にお奨めのグラスワインを何種類か聞いて、オーダーしました。いずれも、良く管理されているので、素人ながら、満足いくテーストでした。
肝心な料理のお値段ですけど、日本人の標準的な胃袋なら、アルコールを入れて、2名分の夕食で2〜3,000円前後で美味しい食事を楽しむことができるかと思います。
レストランやバーでは、癒し系の音楽がかかっているんですけど、ちょっと覗いてみたら、パソコンはWindowsですけど、アップルのiTunesで再生していました。



005 POOHは日常生活のなかでインターネットが不可欠な人間なので、ここのコンセプトには反するんですけど、バトラーに相談して、部屋でインターネットに接続できるようにしてもらいました。ちなみに、POOHが滞在中にはライブラリが工事中だったので利用できませんでしたが、ライブラリ内でインターネット接続が可能なのだそうです。
部屋でインターネットを利用する場合は、ダイアルアップ接続になります。予め10時間利用できるカードを購入して、カードに記載されているIDとパスワード、アクセスポイントを使って、インターネットに接続する仕組みです。カード自体はおよそ800円程度、一回接続する都度、回線料金が25円程度かかりますが、一度接続してしまえば、切断するまでの間は何時間使っても課金はされません。ですので、1日2回程度、時間を決めてアクセスするぐらいなら、カードの料金を入れても、1週間前後の滞在で1,000円程度のコストで、インターネットを利用できることになります。
このホテルには、日本人のエンジニア・スタッフ(もう一人、女性の日本人スタッフがいるみたい)の方がいるので、セットアップ時に面倒な英会話は必要ないですけど、スタッフの方がマック環境には不案内のようなので、出来ればWindowsパソコンの方が無難かもしれません。POOHは古いPowerBook G4(MacOS 10.3.5)を利用したのですが、ここの環境ですと、途中で接続が切れたり、切断後に電話が話中になってしまったりと、細かいところ厄介な場面がありました。まあ、そういう時には、バトラー経由で日本人スタッフの方を呼べば、その都度、何とかなりましたけど、どうも日本人スタッフの方は常駐ではないようなので、タイミング次第ということはあるかもしれませんね。



006 8月末〜9月頭にかけての気候は、平均28℃〜30℃前後で、POOHが滞在中は、朝と夕方以降はあまり天気が良くなかったですが、昼間は概ね晴れベースでした。きっちり晴れれば、気温は軽く30℃を超えて、かなり暑いっていう感じですが、海に囲まれているわりには、ジメジメさはなく、カラッとした体感温度でした。ただ、夜は気温が下がり、風が強くなるので、遅めの夕食をとる時は、風邪をひかないよう注意が必要かもしれません。とは、言っても、冷え込むほどのことではないので、服装はTシャツと短パンで十分だと思います。
このあたりは、結構、蚊とかが多くて、無防備でいると刺されます。部屋には、蚊取り線香の類が常備されているので問題はないですけど、窓にガラスが入っていないので、時々、蚊が入ってきてしまいます。一番注意すべきは食事時。部屋にはレモングラスの香りがする虫除けのクリームが置いてあるので、外出する時は塗っておいた方が無難。結構、虫除けクリームの効果がありますし、女性の方でも、香りが気にならないので、面倒がらずに、クリームを塗っておく方が良いと思います。後、夕方の5時30分になると、蚊を退治する散布サービス(自然派志向の殺虫剤なので人間には無害)がありますし、レストランでは蚊取り線香のサービスもあるので、ホテルサイドとしても、いくら自然派志向とは言え、蚊対策には前向きなようです。

007 このホテルの売りは自然派志向のコンセプト。というわけで、周囲の景色も抜群です。ビーチサイドのビラからみる風景もいいんですけど、"Dining on the Hill", "Dining on the Rock", "Swimming on the Hill", "Drinks on the Hill"それぞれからみる景色も最高です。なかでも、"Swimming on the Hill"では、プールサイドからみる眺めがよいので、プールで泳いだ後、デッキチェアでぼーとしていると、あっという間に時間が経ってしまいます。
ここのプールは、"Swimming on the Hill"にしても、ビラ内のプールにしても、プールの縁までびっしり水を張っているので、景色とプールが一体になったように見え、これも人工的な建造物を出来るだけ自然に馴染ませようという工夫なのかな?って思ったりしました。島なので、水は貴重なんですけど、これだけ惜しみなく水を張ったプールをみていると、ゲストに対するもてなしとも思えたりもします。どのプールも、水深が1.4mなので、普通の大人だったら歩けますので、若干かなづちなPOOHでも安心でした。




008 このリゾートに宿泊したら、是非、利用してほしいのがSpa。Spaの施設は、他のどの施設よりも近代的な造りで、ソフィスティケートされていると思います。全体的な雰囲気がとってもリッチなので、それだけでも一見の価値ありです。
POOHがお願いしたコースは、1時間のタイ式マッサージ。マッサージを予約した時間より30分ぐらい早めに行くと、スチーム、サウナ、シャワー等をしたうえで、マッサージをしてもらえます。タイ式マッサージというと、かなりきつめな印象がありますが、POOHのように昔腰を痛めたので、このあたりはソフトに、とお願いすれば、かなり手加減してくれます。勿論、Spaなので、単にマッサージだけじゃなくて、アロマな感じで懲りや疲れを解してくれます。



009 このようなリゾートに行くと気になるのが水。島なので、やはり真水は貴重ですからね。でも、ここは、部屋に常時複数本のミネラルウォータが完備されているので、全く心配いりません。食事の時も、さわざわミネラルウォータを注文しなくても、グラスが空になるとすぐに注ぎ足してくれます。後、メインプールに行くと、定期的に冷たいミネラルウォータを注いでくれるので、これは嬉しいサービスだね、と思いました。また、お昼時までプールサイドにいると、フルーツのサービスもしてくれます。

010 全般的に、派手なマリーンスポーツ(オプションであるようですけどね)は苦手だけど、何しろゆっくりとした時間を過ごしたい、という方にお奨めのリゾートです。POOHは、ほぼ1週間滞在しましたけど、普段、これだけぼーとしている時間がないので、年に1度ぐらい、生活のリズムをリセットするには、とっても良いリゾートホテルだと思います。ゲストの傾向をみると、新婚のカップル、ミドルな年齢のカップルのいずれかといった感じでした。1組だけご家族4人で来ているゲストがいましたけど、残りは2人だけで、ゆっくり気ままにと過ごしたい、という雰囲気のカップルでしたので、このリゾートをチョイスするゲストの傾向は概ね同じようなタイプということになるのかもしれません。まあ、グアムやハワイといった商業化されたリゾートに飽きた方、もしくは普段、仕事で自分の時間をとれずにいる方には、是非、お奨めしたいリゾートホテルです。


 

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