ことしの発見というにはまだ早いのですが、そのマグニチュードのものを発見した思いです。
偶然が重なり、今このページを書いています。
私は46歳。
コンサルティングを仕事としていることもあり、まだまだ若いつもりでおりました。
しかし、ホムペ ? やらカキコ? にふれているうちに自分の年齢を再認識せざるを得なくなりました。
そのとき、加藤秀俊氏が多くの著書に書かれたコンセプトを思い出したのです。
若い人は未来から来る。だから、年輩者は若い人から学ばなければならない。
そして、cluetrainへと話がつながっていたのですが、
さらに若い人、わが娘、小学2年生が月末から不登校状態にあり、心苦しい時間を過ごしながら、発見しました。
以下、日記(今日の着眼)からの抜粋です。
●4月27日 日曜 晴れ
わが子を不登校と決め付けるには時期尚早ですが、
不登校に関連した本が多数出版されているのには驚きました。
問題意識を喚起され、文部科学省のデータから次のグラフを作成してみました。
年々、伸びの一途をたどっていることがわかります。
では、在籍者全体に対する不登校の「比率」はどのように推移したのかをまとめてみました。
2000年時点で、在籍50人に対し1人程度の出現率ですが、見逃せないのはこの伸び率です。
ここ10年で6倍の伸びです。
この伸びは特許出願件数の伸びをも上回る勢いです。
知識社会化と不登校の増加の関連性はいかに。
ほんとうに勉強したいという目を持った知識欲旺盛な子供は学校に往かないかもしれません。
もちろん、いろんなケースがあり、一概には言い切れませんが…。
ということで、現在、不登校周辺を探索ちゅうです。
この意識を持ってネットの海を無心にサーフィンし、偶然遭遇したのがFPN
未来を創造するプロフェッショナルたちのネットワーク。
このサイトでこの本(←)に眼が留まり、早速図書館に注文しました。 (以前は買っていましたが、最近は置き場がなく、主に図書館を利用しています)
この本を手にするまでの間に、「cluetrain」について、日本語で書かれたサイトを探してみました。
なんと、ありました。 (^0^) そして、そこに書かれた文字にまた深く心引かれたのです。
翻訳のネーミングが最悪で、ノウハウ本のような書名になってしまっています。そのためほとんど売れていないと思いますが、すごい本です。〔上手 裕氏のサイトから引用〕
その書名とは、「これまでのビジネスのやり方は終わりだ −あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則」
あ、これ、見たことある。と同時にこんな反応を示した記憶がよみがえって来ました。そんなこと当たり前だよね。恐竜だとか絶滅だとか、そんなことは聞き飽きた。そして、私はその本を手に取ることはなかったのです。
日本にお目見えした表紙はこれ。
手にとってパラパラめくっておしまい。
しかし、上手 裕氏の注釈、Cluetrain Manifestoの解説本です、に合点がゆくのです。
”Cluetrain Manifesto”とは。本のまえがきから引用すると……
クルートレイン宣言は、その内容にふさわしく、
アメリカ合衆国のあちこちに分散している4人の居住者が、インターネットを介して交わした様々な電子的会議をもとにしていた。
共同執筆者についていえば、わたしは、大学ぽっと出の、ウルトラヒップなウェブバカを想像していたが、まったくそうではなかった。
たとえば、リック・レバインは、サン・マイクロシステムズのエンジニアで、コロラド州ボルダー市を拠点に仕事をしていた。
また、クリストファー・ロックは、IBM,MCI、カーネギーメロンといった有名どころで働いた経験のある、ボルダー市在住の企業コンサルタントだった。
ドク・サールズは、シリコンバレーで活躍する出版人として知られていた。
デビッド・ワインバーガーは、ボストン出身のマーケティング専門家で、長年ハイテク業界で活躍してきていたし、ナショナル・パブリック・ラジオの「All things considered」という番組でコメントするのを聞いたことのある名前だった。〔引用以上〕
ClueTrain Manifesto〔クルートレイン宣言〕はこのような背景から生まれ、宗教改革の引き金となった1517年のマルチン・ルターの意見書のように95ヶ条にまとめられてい
ます。
しかも、その95ヶ条が生き生きとした日本語に翻訳され、ネット上に存在して
いるのです。この翻訳にあたったのがジェームズ・ヘイン氏と彼のチームです。氏は米国フロリダ州出身。日本在住9年とのこと。彼らの労に深く感謝したいと思います。
まずは、この95ヶ条にじっくりと親しんでみてください。
さて、301ページからなるこの立派なビジネス書を手にしてふと目にとまったのが、表紙の内側に折りこまれた部分のひとこと。
いまやアメリカでは、マーケティング関係者のみならず、企業の風土を変えるための必読書として位置づけされている。
エエーッ!!! 企業の風土を変える
私はこの言葉をみつけてうれしくなりました。なぜならば、会社を買う、技術を買う、提携するといった策が優先され、企業の風土を変えるということは忘れ去られた感があったからで
す。
●もしや、今、「企業の風土を変える☆〜が
静かにトレンドを形成しつつあるのでしょうか? |
Hiroshi Mikami 2003
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