箱庭
『あなたになら、殺されても悔いはないかしら…』
永遠の命を持つ僕等
しかし それが終わりを告げる
強大な敵を前に 皆 その裏に隠された真実を知らなかった
けれど君は
全て知っていた
頭で知らなくても
心で知っていた
『私は死なないわ。…もしそんなことがあればきっと…』
『あなたに殺されたときね』
愛しい君を
失ったとき
僕は
どうなってしまうのか
この戦いが終わりを告げたら
君はきっと
僕の前から
姿を消してしまうのだろう?
ならば そうなってしまう前に
君を
殺してしまおうか
僕の 僕だけの箱庭に
ずっと
ずっと…