"お願い 側にいて"


一人になるのが怖かった

何もかもが失いそうで

何もかもが消えそうで

大切な人が

どこか帰らぬ所へ行ってしまう気がして

怖かった

けど

私にはそんな言葉を言う権利はないから

ただ 一人になるのを

自分の中で抑えて 我慢した

本当は 側にいて

支えて欲しかった

背中を向けて 笑顔で


「すぐ戻ってくるから」


そんな言葉いらない そんな笑顔いらない


側にいて―――――


一人になると

何もかもが怖くて


嫌―――――


言葉では言えないから

心で叫ぶ

一人でうずくまって

聞こえるはずのない言葉

"お願い 側にいて"

"お願い 側にいて"

"側にいて"

"側にいて――――"

叫ぶ 

叫び 

何度も

何度も

心で

言葉を放っていた


――と 少女にまつわるお話
――少女は 彷徨っているのか?
      それとも まだ うずくまっているのか?