大切にする


と思ったのは

ほんの一瞬だけで

その気持ちが冷める頃には

もう

どうでもよくなっている


壊れるなら

壊れてしまえ




そして

ある日から


君は壊れていった


笑わなくなっていった

話さなくなっていった

眼が 死んでいった

君はどんどん壊れていく

僕の眼は君にいく


“どうでもなんかよくない”

愛する君を…


再び 手を差し伸べた時には

僕との記憶が消えていった

君が呟いた言葉が痛い


君は僕を信じていたのに

こんなにも愛してくれてたのに

こんな君にしてしまった

ごめん…

ごめん…――


「大切にする」

君の大切な日に言った

僕の言葉だった