León
レオン

         

8月30日


  バスで旧レオン王国の首都、レオンへ。小さな町をいくつも経由した

ため、
4時間もかかってようやく着いた。荷物を置いて街へ。


  街の中央のサント・ドミンゴ広場からちょっと行ったところに、

アントニオ・ガウディの作であるカサ・デ・ロス・ボティーネスがある。

ちょっと意外な四角い建物で、四隅にとんがった塔があり、バルセロナに

ある一連のガウディ作品とは趣を別にしている。現在は銀行になっている

とのこと。







Casa de los Botines
カサ・デ・ロス・ボティーネス

バルセロナ以外で見られる数少ないガウディ建築のひとつ





Catedral
カテドラル

象牙色が青い空に映えてとてもきれい




  昼食の後、カテドラルを見に。スペインで唯一フランス・

ゴシックを模倣したものだという。すっくと聳え立つ姿は上品で

清楚な印象だ。また、内部がすばらしい。なんといってもステンド

グラスが見事なのだ。色とりどりのガラスが光を通し、美しい文様を

カテドラルの中に描く。細工がとてもきれいで、ただただ黙って見

上げてしまう。残念ながら写真には上手く撮れなかったけれど、目に

はしっかりと焼きついた。

  
8世紀に着工されたというサン・イシドロ教会へ行く。華麗な

カテドラルとは対照的に、素朴でちょっと寂しげな感じのする教会だ。

付属の美術館があったけれど、疲れていたので外でぼんやり過ごした。

陽射しにさらされて白っぽく乾いた街中はかなりの暑さだったが、

日陰に入ると、涼しい風に疲れも心地よいものへと変わっていく。

観光名所を周ったり、美術館や博物館を見学したりするのもいい

けれど、私はこうやってのんびりと街の雰囲気を味わっているのが

好きだ。アメリカ系の
2人連れの青年が、何枚も何枚も葉書を書いて

いる。恋人に宛ててか、友人に宛ててか、それとも家族に宛ててか、

楽しそうにおしゃべりしながら書いている。やがて書き終え、大きな

バックパックを背負って歩き出した彼らの行方を目で追ったり、犬と

散歩するおばさんやおぼつかない足取りで歩くおじいさんを見るとも

なく眺めながら、ぼんやりと風に吹かれて街の音に耳を澄ましている

と、あくせくと歩き回るだけでは気づかないものが見えてくる。街の

雰囲気が伝わってくる。そういう楽しみ方が私は好きなのだ。

  ぶらぶら歩いて、サン・マルコス修道院へやって来た。サンティアゴへの巡礼者に宿として利用されていたものが、現在では

パラドールになっている。スペイン唯二の5つ星パラドールのひとつだ。正面入口はプラテレスコ様式の立派なもの。中を見に

入ってみたものの、あまりの豪華さになんとなく居心地が悪くて早々に出てきてしまった。

  すぐ目の前がベルネスガ川だったので、オスタルに向かって川沿いを歩く。川原で人々が何かやっている。男の人たちが

10人ほど集まって鉄の玉を転がすゲームをしていたのだ。何かで、このゲームの話を聞いたことがあったけど、本当にこうやって

夕暮れどきなどに楽しんだりするんだなぁと思いつつ、眺めつつ通りすぎた。川辺の涼しい風の匂いが思い出として強く残って

いるレオンである。