懺悔室14後編



前回、自己啓発セミナーに誘われ会場へ行くも
案の定というかお約束というかちょっちゴタゴタして
スタッフ控え室に連れていかれてしまうかわいそーな私。


「・・・・・で、あなたは何しにここへ?」
ヒマつぶし
「・・・・・」

「ところでさ、ここまで俺を呼びつけといて
 何のサービスもないのぉ?」

出てきました。ケーキとジュースです。

「・・・青酸カリとか砒素入ってねーべな?」
「入ってません!」
「ほんとに?ちょっとそこの目つき悪いヤツに食わせてみ?」
「・・・・」
「なんでイヤなのさ?やっぱり・・・入ってるんちゃうかぁ?」

わはははははは。食った食った。いやはやなんとも(笑)

「わるいんだけどさ、ショートケーキより
 そっちのミルフィーユがおいしそうだなぁ・・・
 炭酸嫌いだからオレンジジュースがいいなぁ。
出来れば100%果汁のね」

ここの人たちって親切です。
お願いを全部聞いてくれるなんて。

「で、結局なに?ここのセミナー受けるなって言いたいの?」
「あのですね、当社ではあなたの様に自信を持って
生きている方ではなく、 人生に疲れた・・・」

ガチャーーーン

いけね、灰皿とろうとしたら手が滑っちゃった。
どーゆー滑り方だったのかイマイチよくわかりませんが
灰皿は目の前のおっちゃんを飛び越え
遙か後方の彼方へと消え去りました。

「まどろっこしー言い方すなや?
スパッ!と言わんかい、スパッと」
「・・・・・・」
「来るなっつーんちゃうの?」
「早い話、そう・・・・です」
「えー?やっぱりそうなのぉ?悲しいなぁ・・・
 ここまで来て帰れ!だなんてショックだぁ・・・
 とても一人で帰れそうにないからツレに迎えに来てもらお・・・」

ツレの名刺を出してTELしようとする私。

「あの・・・タクシーチケット使ってください」
「え?いいの?」
「はい。ご足労願ったのはこちらのモノですからそれぐらい・・・」
「ありがとね」
「・・・・」
「でさ、さっき食べたケーキすっげーおいしかったんよ。
 ツレにも食わせてやりたいから店教えてくんない?」
「・・まだ有りますのでよろしければどうぞ」
「ほんと?いやぁ、親切だねぇ・・・ありがと。
とりあえず15人分あればいいよ」

いやぁ、マジここの人って親切。見習わなくちゃ・・・・

「あ、タクシーチケットいいや。ちょっと寄りたいトコ
 あるから車が有ったほうが便利だもん。
やっぱりツレを呼ぶからいい」

チケットを机においてツレにTELしようとする私。

「あの・・それじゃ5枚あれば途中で下りても
大丈夫じゃないですか?」
「え?そりゃそうだけど・・・わるいじゃん?
 ツレ呼ぶからいいって」
「あ、いえ。おつれの方に申し訳ないですし・・・
 良かったら使って下さい。期限ないですから
 余ったら別の機会にでも使っていただければ結構ですし」
「えー?なんか悪いねー。そこまで言ってもらえるなら
 好意にあまえちゃおかなぁ・・・・・」

戦利品:
ケーキ15個
タクシーチケット5枚
テレカ50度数×10枚


・・・・誰かマルチ商法に誘ってくれないかなぁ・・・・

あ、そうそう。懺悔しなくちゃ。
えと、私は灰皿を壊してしまいました。
ごめんなさい。