♪ラテンの恋とボストン留学 第9号 2003/01/10 ------------------

今日のトピック: スタートまでの道のり ― その4(2月下旬)

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さて、相変わらずチャットで始まった2月下旬。
私にとっては3つの大きな事件がありました。

一つ目はある金曜の夜。
私は風邪で調子が悪く、薬を飲んで9時くらいには就寝。
ところが10時くらいにドアのベルが鳴ったの。
残念ながら部屋のインターホンは壊れていて、
それが誰かを確認するためには3階から1階まで降りなきゃいけない。
でも人が訪ねてくることなんて滅多にないし、
大事な用事がありそうな人はみんな電話番号を知っているし、
薬と微熱のせいで体は動かないしで無視することに決めた美春。

結局電話も何もなく翌朝を迎えたんだけど、
そりゃ気になるよねー誰が何の目的で金曜の夜に突然やってきたのか。
もちろん間違いって説も強かったんだけど、
まわりの親しい友人にメールで聞いてまわって、
なんとそれがカルロスだったと判明。
彼曰く、たまたま飲みで近くまで来たので、
私の様子を見るのと、一緒にチョコレートケーキでもどうかと思って寄った、と。

私の親友は「That's very special!」と一人で感激していたっけ・・・
うーん、私はその行為自体はあんまり好きじゃないんだけど、
やっぱり驚いたし、スペシャルなのかなぁーって考えるきっかけにはなったかな。

このとき親友は、
You two will be officially going out at the end of the semester!
(学期末には公認のカップルになってるよ、きっと!)と二人を予言。
でもまだ美春は「何言ってんのよ」とばかりに笑い飛ばしていたんだけど・・・

そして二番目の事件。
その翌週の月曜日の朝のこと。
日本の恋人と買ったペアウォッチがなんと止まっていることを発見!
まだ半年くらいしか使っていないのに何で!?と驚くとともに、
なんだかここ最近の流れを受けて神様の意図を考え始めてしまう美春でした・・・

で、その夜のチャットでは・・・
2時間くらい話した後、切ろうとする私を例によって延ばそう延ばそうとしていたカルロス。
最後の最後に「I am waiting for you to say something.」
(何か言ってくれるのを待ってるんだけど)と言われ、
思わず「I think I like you a lot. You know that.」と書いてしまった美春。
カルロスも、「I feel GREAT! I like you too! Now I can really FLY!」と応えて
チャットを終えました。
うーん、これって告白だと思う??
でも美春としては、あんまり深い意味はなかったんだよねぇ・・・
ボストンでできたごくわずかな親しい友人の中で、確かに彼のことはすごく好きだったけど、
決してそれ以上ではなく・・・

さてそんなことを言っているうちに三番目の事件。
これはその週の水曜日の早朝。美春、夢を見た。
ベッドの中で寝ていた私。
ふと気付くと部屋の中にカルロスがいる。
美春は寝たフリを続けているが、カルロスが次第にベッドの足元に近づいてくる。
美春は少しずつ心臓の鼓動が激しくなるのを感じている。
「お願い、来ないで!」と心の中で叫ぶ。
ここからはスローモーション。
カルロスはゆっくりとベッドの足元からベッドにもぐりこんでくる。
美春は気付かないフリをしつつ、必死に頭の中で日本の恋人のことを考えようとしている。
「ダメ、ダメよ、私にはちゃんと恋人がいるんだから。来ちゃダメだってば!」と
必死に心の中で叫ぶがカルロスには聞こえない。
するとゆっくりカルロスが私の上に覆いかぶさってくる。
「ダメー!」と叫ぶ声もだんだん弱くなり、
最後はあきらめたように両腕を彼の背中にまわした美春。
彼の厚い胸板と大きな背中を自分の体で感じたこの瞬間、
美春の心の中にはとてつもない幸福感と温かさが満ちていた・・・

これは正直なところ、美春の中では最大の転換期でした。
それまでずっと「友達」とか「チームメート」って枠におさめていたカルロスの存在が
完全にひとりの「男性」になった瞬間。
たかが夢と言ってしまえばそれまでだけど、
夢の最後に感じたあの心の中に満ちてくる幸福感は
今までの人生でもほとんど感じたことがないような強烈なものだった。
あれを無視することは、あのときの美春にはできませんでした・・・

その日、学校の廊下でカルロスを見かけたとき
彼に聞こえないとはわかっていてもあまりにも激しい自分の鼓動に
恥ずかしくてまともに顔を見られなかったことをよく覚えている。
黒い革ジャンを着た彼がやけに眩しく、格好良く見えてね・・・
「あーもうダメだ」と一人つぶやいた美春。
もう抵抗しても逃れられない運命の渦に巻き込まれた実感があった・・・

実はその翌週は学校の春休みで美春は1週間東京に帰ることになっていたの。
というわけで出発前に会おう、と土曜日にカルロスと会う約束を。
でも金曜日にカルロスは何週間も続いていた咳のために病院へ。
そこでお医者さんから薬をもらい、お酒は2週間ダメ!とドクターストップ。
それを知った美春は金曜日のチャットで「明日はやめよう」と提案。
正直なところ、会うのが怖かったってのもあるんだよね、美春的には。
あの夢の後で、カルロスと二人で会って自分がどうなるのか想像もつかなかった。
なんか異常に浮き足立ってる自分を感じていたので、
そのまま会わずに東京に戻ってちょっとクールダウンしたかった、って感じかな。

でもカルロスは超強引に「絶対会う!」と言い続け、
最後は美春も諦めました。
だって家の場所を知ってるんだから、いざとなったらうちまで来れるもんね。
カルロスは完全にそういう勢いだったし。

というわけで次回はいよいよ「スタートまでの道のり」の最終回!
美春とカルロスが第一歩を踏み出すことになる3回目のデートについてお送りします。
カルロスの刺激的な唇を・・・文字でしかお届けできないのが辛いけれど・・・
乞うご期待!!!
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発行者: 美春 and カルロス  miharuandcarlos@aol.com

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《編集後記》

♪皆さんはどれくらい夢を見る?っていうか朝起きたときに覚えている?
私は眠りが浅いのでほとんど毎日夢を覚えているんだけど、
そのせいで昔から夢にはすごく興味があってね。
印象的な夢は必ず夢辞典でチェックしたりしています。
一般的な占いよりはずっと信憑性があるような気が個人的にはしています。

♪それにしてもこのカルロスの夢はほんとに強烈だったよなぁ・・・
1年近くたってもまだ、こうして書きながらあのときの温かさが蘇ってくるもの。
あのときは幸せだった・・・(ってまるで今そうじゃないみたい!?)

♪明日はお休みをいただきます。日曜日にまたお会いしましょう。
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