♪ラテンの恋とボストン留学 第10号 2003/01/12 ------------------

今日のトピック: スタートまでの道のり ― その5

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いよいよ3回目のデートを迎えた美春とカルロス。
6時にボストンで一番お洒落?なニューベリー通りのスペイン料理のお店で待ち合わせ。
彼はドクターストップでお酒が飲めなかったが
美春は彼の薦めでこの店の看板メニューであるサングリアをいただく。
やけにノドの乾きを感じ、アっという間に2杯飲んでほろ酔い気分の美春・・・
そんな美春を暖かい眼差しでジっと見つめるカルロス。

水曜日に見たカルロスの夢のせいで、本人を前に最初は緊張していた美春だったが
お酒のおかげで次第にいつもの調子に戻り会話が弾むようになる。
カルロスの体調を心配しつつも二人は次のバーへと移動。
土曜の夜だったせいか店はかなり混んでいて、
カウンターに席を見つけることができず、仕方なく?ラブシート(二人掛けのソファ)へ。
カルロスはコーヒーを、美春はパープルヘイズというタイトルのマティーニを注文。

最初はラブシートの両端に離れて座っていた二人だったが、
いつの間にかカルロスの左腕がソファの背もたれの上に置かれていた。
そして自然にその手が美春の左肩へと伸び、優しく肩をなでるカルロス。
美春を穏やかな笑顔で見つめたまま、彼の指は美春の肩に落ちる髪をもてあそぶ。
お酒のせいか、美春もそれを不自然には感じない。
むしろ、カルロスの仕草に優雅さまでも感じてお姫様のような気分に・・・

ちょっと飲みすぎ(というより酔いすぎ)の美春をカルロスは心配し、
10時半には店を出る二人。
カルロスは美春から「うがい薬」をもらうために美春の部屋までやってくる。
しかし(美春の母の教えにより)いつものように部屋には入れずドアの外で待機。
いくつか言葉を交わし、いよいよお別れという雰囲気に。
いつもならここはラテン式抱擁でお別れするところだが、
この日の美春はそれを避けようと心に決めていた。
なぜなら夢の中でカルロスの体の厚みを感じてしまった今、
実際に彼の胸に抱かれたときの自分が怖かったから・・・

そんな美春の決意も知らず、一瞬の沈黙のあと、
カルロスは笑顔で両腕を広げて美春を迎えようとしていた。
そんな無邪気な様子を見て、美春も抵抗することはできず、
自然に彼の腕の中へ・・・

本当なら数秒で離れるべきこのご挨拶の抱擁だったが、
なぜか離れることができない二人。
するとカルロスが耳元で、
「Hope your safe trip to Japan, and enjoy your holidays!」
(無事に日本に帰ることを祈ってるよ。休暇を楽しんでおいで!)
この優しい言葉に、カルロスを一人残し、待つ人のいる日本に帰ろうとしている自分に
とてつもない罪悪感を感じる美春。
そして思わず、「I'll miss you...」(きっと会えなくて淋しい・・・)
と言ってしまった美春。
するとカルロスは間髪入れずに「Stay with me for the whole week...」
(一週間ずっと僕と一緒にいてほしいよ)と・・・
この言葉が、二人の間で抑制されていた何かを一瞬で打ち砕いてしまい、
自然と、お互いの背中にまわす腕に力がこもっていく二人。

何を言っていいのかわからず、しかし離れることもできなかった美春とカルロス。
沈黙を破ったのはカルロスだった。(以下二人の会話)
カ「What are your desires?」(君はどうしたいの?)
美「I'm not sure...I really don't know! Can I ask what you want?」
 (わからない・・・ほんとにわからないの!あなたはどうしたいのか聞いてもいい?)
カ「Well, we know we have graduation in the next year,
    and I know you are going back to Japan,
    and also you know I don't want to live in Japan,
    so we don't know how deep we can go...」
 (うぅん、僕たちは来年卒業して、君は日本に戻るだろ、
  で、僕は日本には住みたくないわけじゃない?
  だから二人がどこまで(深く)行けるかはわからないよね・・・)
カ「But you have many characteristics that I have been looking for,
    and so I certainly enjoy your company, you know...」
 (でも君は僕がずっと探していたようなもの(性質)をたくさん持っていて、
  だから僕は間違いなく君と一緒にいられることを楽しんでいるよ。)

美春はすごく嬉しかった。何がって、カルロスが卒業のことから話し出したことが。
中にはこれを聞いて、カルロスが責任を逃れるためにこれが一時的な関係であることを
強調している、と思う人もいるのかもしれないけど、
でもこの時点で、二人が卒業を期に離れなければならないであろうことは
紛れもない事実であって、絶対に避けることができないイベントだったわけだから、
美春はそこから話し始めたカルロスをとっても誠実だと思ったのね。
だって雰囲気から言って、別にそんなこと無視して「君が好きだー!」って突進しても
何も問題がなかったような気がするから・・・お酒も入ってたしね。(笑)

結局その後美春はカルロスを初めて部屋の中に入れることに。
立ち話も何ですから・・・(笑)

それでもカルロスは部屋の中までは入ろうとせず、
玄関のすぐわきにあるキッチンの床に座り、二人でしばらく雑談を。
美春としては、日本の恋人のこともあり、また言葉の壁もあることから、
それ以上何もはっきり彼に告げることはできず、彼に求めることもできなかった。

2時間くらいたってから、
お互い、いつからお互いを特別な存在として意識し始めたのか、という話に。
これをきっかけに、カルロスが美春に手を伸ばし、壁に寄りかかる自分の方へと引き寄せる。
それでも話を続けていた美春だったが、
美春の言葉に耳を傾け、うなづきつつも、ゆっくりと美春の左耳に唇を寄せたカルロス。
そしてそのまま少しずつ頬の方に移動し、たっぷりと時間をかけて最後は唇へ・・・

きゃー!
何、この唇ぅー!?

というのが正直な美春の心の声。
なんかねーすごいとがってるんだよ!唇が!!!
今までの美春の経験では、唇ってどちらかという平面的なイメージなのね。
やわらかい壁に自分の唇押し付けてるような。
でもカルロスの唇って、平面じゃなくて二つのとがった角みたいなの!
もうめっちゃくっちゃ刺激的ーーー!!!
う〜ん、とろけちゃうとはこのことだぁ・・・・・ふぅ〜

それからの1時間はカルロスがコンピュータの前の椅子に座り、
私が彼の股の間に立ってひたすらキスの嵐。
でも彼は一向にそれ以上は求めなかった。

2時をまわった頃、彼が最終のバスを気にし始める。それは2時30分。
私が「You have to leave...」(もう行かないと・・・)と言うと、
彼は「Yes, I do... do I?」(そうだね・・・そうかな?)とニヤリと答える。
その繰り返しを10回くらいして、さらに限界までキスの嵐を続けた二人。
別れを散々惜しみながらも、帰っていくカルロス、
そしてそれを複雑な心境で見送る美春・・・

う〜ん、こう書いてきて私自身、また今とてつもない罪悪感に襲われている。
日本に待たせた人がいて、何をしてしまったんだろう!って。
でもね、もう本当に抵抗できなかったの!
「ラテンの男」に興味があったのも当然だけど、
いわゆる「映画みたいな恋」が目の前に転がっていて、それを避けて通るなんて!!!
私にはできなかった・・・
そういう劇的なロマンスを、ずっと捜し求めてきたんだもの・・・・・

結局この夜の美春とカルロスの間では、正式にお付き合いしましょう、みたいな言葉は
何もなかったけれど、
二人の間ではこの日がスタートの日、と位置づけられています。

これで二人のスタートまでの物語はおしまい。
最後に、私がこの日から約2年半前、とっても好きだった人と別れて数ヵ月後に書いた
「愛の詩」の最後の数行だけお届けします。
カルロスと出会ってから、
この詩はこの日のために書いたものだった、と今は驚きとともに実感しています。

(前略)
私がこうして毎日流している涙は、ただ無駄に消えていってるわけじゃない。
天使が一粒ずつ拾い集めて、いつか出会うあなたにつながる道を作っている。

私が愛するために生まれてきた誰かは、今どこで何をしているのかな。
私を愛するために生まれてきた誰かは、今どこで何をしているのだろう。

あなた、早く会いに来て。
私を迎えに来て。

嵐のようなキスでお祝いしましょう。
二人の、愛の物語の始まりを。

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発行者: 美春 and カルロス  miharuandcarlos@aol.com

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ホームページ: http://www2.gol.com/users/misana/
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《編集後記》

♪基本的にメルマガ発行は日本時間で夜中1時を目安にしているんですが、
今回はあまりにも登録者数がうなぎ上りに増えていたので、
落ち着くのを待とうと思って時間が遅くなりました。
明日以降は通常に戻す予定です。

♪なんだかちょっと劇的な物語調のお話がしばらく続いてしまいましたが、
もっと軽い、くだらない話題も今後たくさん書いていきます。
興味があることなどあったら、どんどんメールくださいね!
今後ともどうぞよろしくお願いしまーす!!
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