♪ラテンの恋とボストン留学 第14号 2003/01/16 ------------------

今日のトピック: 同性愛

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いきなり重い?話題ですみません。
皆さんは同性愛、特にゲイについてどう考えてる?
私はそうねぇ、日本では「性同一性障害」って病名がつくくらいだし、
遺伝子レベルで生まれたときからそういう状態なら全く本人の責任ではないし、
まぁたとえ本人の責任で選んだこととしても、仕方ないじゃない?
くらいに考えていました。
でもカルロスに会って、さらにラテンの国を訪問して、
今ものすごい壁にぶち当たった感じ。
カトリックという宗教のせいなのか、とにかく彼らはゲイを完全に否定している。

カルロスの悪口を言いたくはないけど、
私から見てそれはほんとに偏見だ!と思うことがたくさんあるのね。
例えば、美容師をしている男性にはゲイが多い、という考えから、
カルロスは絶対男の人には髪を切らせないの。
触られたくないのね。

それに学校に何人かいる、それらしい男の子のことをひどく軽蔑している。
いつもラテンの人で集まって彼らを題材にしたジョークで楽しんでいる。

ずいぶん遅れた人たちだなぁーと最初の頃は軽く受け止めていたけど、
カルロスとたくさんの時間を過ごすようになると、
本当に恐ろしいほど否定しているから、
これじゃーずっと一緒にいられない、と思って
それからたまに二人でこの話題を取り上げて議論するようにしました。

最初はね、どうしてそんなに同性愛がいけないことなのかわからなかったので、
それって個人の問題だし、例えば男性として生まれて、男性しか愛せなかったら
それはそれで仕方ないじゃない?って簡単に言ってみたのね。
そしたらカルロスは、
What if your father enjoys sex only with a little girl, say 9 years old?
(もし君のお父さんが小さな女の子、例えば9歳くらいの子としかセックスを楽しめなかったら?)
う〜ん、そう言われると、それは個人の好みの問題、とは確かに言えない。
なるほどそういうときのためにそれぞれ国には法律というものがあるんだな、と思ったけど、
でもそうなると、どこで線を引くか、の問題だよねぇ。
20歳のSEXは良くて、15歳だとダメ?
男と女ならいいけど、男同士はダメ?
結局全部同じ線上にあっても、誰かがどこかで線を引いてるわけだよね、
ここまではOK、ここから先はダメ、って。
そしてその線は、人々の頭の中で時の流れと共に確実に移動してきている。

そうなると今度は、今の先進国の30年前のラインをまだ維持してる時点で
「ラテンって遅れてるよー」って話になるんだけど、
今度はカルロスに言われた。
そのうち君たちは6歳の女の子とSEXしても「仕方ない」と言い始めるんじゃない?って。
なるほど・・・確かに「進んでる」ことが良いことだという保証はどこにもない!
世相の変化によって社会のルールや常識がどんどん変わってきているけど、
変化の方向がいつも「正しい」とは限らない。
何が正しくて、何が正しくないのか。
大勢が正しいと言えば正しいのか?

こういうときに日本人は不利だと感じた。
だって宗教がないじゃない。日本人は基本的に無宗教だから信じるものがない。
そこいくとカルロスなんかは子供の頃からカトリックの教えを受けていて、
同性愛は神の教えに反するからダメ、と極めてわかりやすい善悪のラインを持っている。
これは素直に羨ましいと思ったなぁーその思想が正しいかどうかは別として。
人間生きていく中で判断に迷うときはたくさんあると思うけど、
少なくともカルロスは私よりは「神の教え」を武器に素早い決断ができることが多いのかも。

おっと、宗教の方にずれてきた。
話を同性愛に戻すと、
あと私に残された論点はdiscrimination=差別のみ。
日本では体が不自由で生まれてきた人と同じように「障害」と認識していて
だからあなたのしていることは「差別」だって。
でもカルロスの知る限りそれは同性愛を正当化するために
一部の人たちが作り上げた妄想であって、
どこにも科学的にそんな証拠はない、と言うのね。
これと戦うためにはカルロスが納得するような証拠を探し出さないといけないのだけど、
もし心当たりがある人がいたら、ぜひ教えてください!

今日は重たい話をしてしまいましたが、
たまにはこういうことも皆さんと一緒に考えてみたい美春でした。

でもさでもさ、
これだけゲイを軽蔑してるカルロスが、
後ろに入れてもいい?って言い出したときは、マージーでー驚いた・・・
(でもしてないよ!)
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発行者: 美春 and カルロス  miharuandcarlos@hotmail.com

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《編集後記》

♪ベネズエラの治安を心配してくださるメールを何通かいただきました。
この場を借りて簡単にお答えします。
貧富の差が激しい国によくあるように、もともと治安は悪かったようですが、
去年の春、現在のチャベス大統領をやめさせようと革命運動なるものが起き、
その頃から治安はさらに悪化しているようです。
昨年の夏カルロスとベネズエラを訪れたときには、結局彼は一度も私を
一人で路上に出すことは絶対にしませんでした。というわけで
私は常に保護されていたので、なんら危険は感じなかったけれど、
カルロスのそういう警戒心がいかに治安が悪いかを教えてくれました。
でもね、本当に美しい海があって、果物やシーフードがとっても美味しい国。
しかも物価がべらぼうに安い!
政治情勢が落ち着いたら、皆さんにもぜひ一度訪れていただきたいものです!
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