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美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.10 2003/7/19
http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm
by
佐成美都
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《今日の格言》
「運命がカードを混ぜ、われわれが勝負する。」
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幸運に大喜びしたり、悲運を嘆いたり、
何かっていうと人は「運」に翻弄されてる感じがするけど、
結局、それをどこかで自分が招いていたのかもしれないよ。
何でも運のせいにするんじゃなく、
真摯に自分の過去の選択を振り返り、
次の決断に活かす姿勢も、大切なのでは・・・
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今日のメニュー
(1)近況報告:一人の辛さよ・・・
(2)今日できることを明日に延ばすな
(3)肩書き
(4)読者メール:オンナは愛想?
(5)なぜCPA?
(6)で、何がしたいん?
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《近況報告:一人の辛さよ・・・》
ちょっと疲れてるかもー
なんせ、やりたいこと、基本的には全部自分でやんなきゃでしょ。
美都の右腕?みたいになって働いてくれるスタッフが今は全くいないから。
まぁ早い話、コピーも自分でとるし、
必要な文房具も自分で買いに行く、みたいな。(笑)
それはまぁよしとしても、
やっぱり一人でできることには限りがあるよなーと。
いろいろプランを練り始めても、
そこに有能な「実行チーム」がいないとなると・・・
なーんて一人で頭を抱えていたりする今日この頃であります。
とりあえず、年内はこの状態をキープするにしても、
年明けには誰か一人、参謀を雇いたい、というのが正直なCOOの嘆き・・・
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《今日できることを明日にのばすな》
最近、一番美都が時間を費やしてるのは会社のホームページ作りなんだけど、
そのデザイナーさんに、二度も同じことを言われた。
「いやーレスポンス速くてほんとに助かりますよー」
一度目は、
初めての打ち合わせの前に、
大まかな会社側の要望やコンテンツをドラフトとして提出したとき。
1週間以内、と約束していたところを、4日で仕上げて送った。
二度目は、
打ち合わせの最中に、「創業当時の白黒の写真とかありませんか?」と聞かれ、
会社に戻ったあとですぐに創業者に頼み、その写真を見つけて連絡したとき。
「何度言っても動いてくれない人ばっかりですからねー」
そんなもんなのか?今の世の中。
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第4号で「時間の達人」というテーマで書きました。
美都は、とにかく昔から時間の扱いは上手いと言われてきた。
そしてそれは、人の上に立つ人間には絶対に欠かせない能力だと書いた。
それを改めて、最近実感したかなぁー
そりゃみんな忙しいんだろうけどさ。
やっぱり目の前の仕事に優先順位をつけて、
一つ一つこなしていくしかないでしょ。
後回しにしてると、
何をすべきだったかそのうち忘れちゃうことも多いと思うし、
すべきことを、できることからどんどん処理しなきゃ・・・
そうそう、「今日できることを明日に延ばすな」はあまりにも有名だけど、
「今日しなくていいことは明日に延ばせ」も一緒に覚えておきましょう!(笑)
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ちなみに、美都が目指してるのは、
少なくとも「今日すべきこと+明日すべきことのうち1つ」を今日こなすこと。
そうすると、緊急時に備えて少しの余裕をつくっておくこともできるし、
また精神的にも、焦らずに一つ一つを確実にこなす余裕になる。
やっぱり、仕事って予想外のことの連続だしさ、
そうそう計画通りにはいかないじゃん?
だからこそ、いつも少しでも「余裕」を蓄えておきたいよね・・・
ま、口で言うほど現実が簡単じゃないのはわかってるけどー(笑)
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《肩書き》
さて、ホームページ開設に合わせて、会社の名刺も一新しないとね。
URLやメールアドレスを載せた、新しい名刺を作りましょう!
と、ここで、美都は一つ提案を。
「肩書きつけません?」
そう、基本的に、部署分けなどもなく、肩書きもまったくないのね、この会社。
何となく古い人が偉いって感じの風潮があるだけで、
実際のリーダー格の人に何ら肩書きがない。
これは、良くないって。
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人を育てる、一番良い方法は「任せる」ことだと言われている。
責任が与えられないと、人は伸びないんだよね。
で、責任が与えられていることを示す一つの方法が、
肩書きだと思うのね。
「あなたは今日から主任です」って言われて、
名刺にもそう書かれたら、
自分も周りも、一目でその人があるグループのリーダーだってわかるでしょ。
もちろん人の上に立つ器じゃない人にそういう肩書きをあげると
社内が混乱しちゃうかもだけどね。
人によっては、暗にリーダー的存在で頑張ってたところに、
名実ともに「リーダー」になったら、百倍頑張っちゃう、ってこともあるよね。
そういう人を見極めて、適切なポジションを与えるのも管理職の仕事だと思いますが、
美都が今やろうとしてるのはそういうこと。
今まではまったく「明確な」上下のなかった職場に、
上下関係を導入しようとしています。
もちろん、これは前オーナーや現マネージャーの希望でもあるのね。
ただ今までは、それをどういうカタチで実行していいのかわからなかっただけで。
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でもねー実は悩んでる。
というのは、肩書きが思い浮かばない!!(笑)
思わずネットで調べてしまった。
よその会社にはどんなタイトルがあるのかなぁ?って。
だってね、どうせやるんなら、
ついでに「役職手当」みたいなものも導入しようと思ったのね。
だって、出世欲のある人には、
きっと目指すものが明確な方がいいと思うし、
報酬も伴えばやりがいも違うと思ったから。
でもそうなると、今いる人につける肩書きだけ考えるんじゃなく、
ちゃんと段階をつけて肩書きを準備しておかないとだもんねー
長い目で見たら。
今、肩書きをもらう人も、その上を目指せるようなシステムを作りたい・・・
これってけっこう難しい。
新しい名刺作るから肩書きつけよう、なーんて簡単な一言で始まったけど、
実際は会社の組織図を明確にする作業が伴うわけで、
それって一朝一夕にはねぇ・・・
ま、組織図はなくそう、みたいな流れもある時代だからね、
今から上下関係つけようなんておかしいのかもしれないけど・・・
美都はやっぱり温故知新が大事だと思うからさ。
優秀なチームワークには絶対に優秀なリーダーが必要だし、
ある程度の上下関係は、
絶対に組織を強くしてくれると信じています。
これはもうちょっと、腰を落ち着けて考えるべきことだなぁ・・・
と言っても期限は今度の火曜日。
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《読者メール:オンナは愛想?》
先週のマガジンで、新入社員時代に美都が接待で苦労?した話を書きました。
それを読んだ女性読者の方からのメールです。
>
私は今、会社を辞め、
> やりたい仕事に就くための準備+主婦をしているのですが、
>
会社に在職中は何度も何度も、接待?仕事?飲み会?に借り出され、
> 美都さんと同じ疑問をしょっちゅう感じていました。
>
そして、体験談は控えますが、
> 在職中は『お金と身体は売らないけれど、時間と愛想は売る』というスタンスで、
>
半分あきらめつつしっかり参加していました。
>
> 会社を辞めた今は、
>
「やはり、嫌な顔をせずああいう接待に参加しておいてよかった」
> と思っています。
>
本当に、美都さんのおっしゃる通り、
> 「守るべき一線」は大切だと思います。
>
でも本当は、女性が女性であるが故の疑問を感じずに
>
仕事をできる環境が欲しいですよね。
いいですねー「お金と身体」vs.「時間と愛想」!
このマガジンの読者はきっと女性の方が多いと想像していますが、
ほかの人はどんな線を引いているんだろう?
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「女性は女性であるが故の疑問を感じずに仕事をできる環境」ってのも深い!
いやーねー美都もねー
新入社員のとき「やっぱり上司にお茶くらい入れて」と言われて驚愕したことがある。
もちろんそれはオンナだから言われたことだよ。
他の男性の新入社員は一言もそんなこと言われないもん。
でもちなみに、
美都にそう言ったのはゴルフに一緒に行っていた部長(もち男性)だったけど、
美都が上司にお茶を入れた方がいい理由は、
「他の先輩女性社員を敵にまわさないために」だって。
それが「オンナの敵はオンナ」なのかなぁーと考えさせられた瞬間。
確かに、長い年月お茶汲みをしてきた「総合職の」女性社員から見たら、
新入りが特別扱いされてたら気に入らないのかも。
その気持ちはわからないこともない。
でもじゃー、その文化はどこで誰が変えるんだろう?
と思った美都は、自分がその標的になってやろうと考えて、
接待に借り出されるのは断らなくても、
社内ではお茶汲みや(上司のための)デスク拭きは一切しなかった。
そのせいでヒドイ目にあった、って記憶はまったくないけど、
まぁなんせすぐにやめちゃったからねー
世間には、未だにそういう環境で一人戦っている女性がいるのかなぁ?とも
思いますが・・・
う〜ん。
ま、それが嫌ならさっさと結婚して家庭に収まることかな。ふふ
なーんて言ってるとすごいお叱りをいただきそうだけど・・・
何度も言うけど美都はフェミニストじゃないのっ!(笑)
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《読者メール:なぜCPA?》
さて、先週、「US−CPA」に挑戦する、と書きましたが、
それについて「今の仕事がおろそかにならないか?」とご心配メールを頂戴しました。
そんな暇があるのか??と思われちゃったかもね。
確かに、一人でアレもコレもしなきゃで、
なんとなく精神的に疲れた感じがするんだけど、
これって仕事が忙しくて忙しくて疲れてる!ってのとは全然違うんだよね。
ようするに、今はけっこう時間的には余裕がある。
なぜなら
1)社内が繁忙期で、社員ミーティングすらままならない=何も始められない
2)一人でできることに限りがあり、それほどたくさん「実行」に踏み出せない
というわけで、今は新任COOとしては超アタマでっかちって感じ。
まぁHPは本格的に製作にとりかかってるけど、
それは外部に頼んでることだし、
それ以外では、社内の動きにはほとんど(今は)口を出さずに、
この会社を近い将来、いかにスムーズに改革に踏み出させるか、なんてことを
一人で悶々と考えております。(笑)
もちろん、具体的にそれに向けて「一人で」やり始めたこともあるけど、
まぁ早い話、今は「長期戦略を練る雇われコンサル」みたいな感じかなぁー
というわけで、その気になったらCPAの勉強する時間くらいは作れます。
それに、基本的にはセカセカ忙しい方が合ってるんだよね、性格的に。
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あともう一つ、美都にはやっぱ下心がある。うん。
「会社と心中する覚悟があるのか!?」という話を繰り広げたばかりだけど、
やっぱり美都はもうその先を見てるんだよねー
というのは、今始めたばかりのこの会社、
数年後にはこうしてあーしよう、というプランを自分なりに持っていて、
その先の自分の行き先を考えたときに、
海外に出て起業って可能性も十分にあると思っている。
今、美都が持てる人脈を考えたときに。
その場合、自分でCPAの知識を持ってて絶対損はないと思うわけ。
現時点で、知り合いに信頼できるCPAがいたらまた話は違うだろうけど、
やっぱりお金の管理は人には任せたくないところだしねーできれば。
というわけで、多少時間的に余裕があり、
また、MBAで学んだ会計の知識がフレッシュな今のうちに、
一気に勉強してしまおう、という計画なのでありました。はい。
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《で、何がしたい?》
愛読者の方にいつもそう言われる。
結局、美都はどうしたいん?
考えてみたぞ。
1)幸せになりたい
---> 何が幸せ? ---> お金を稼ぐこと、自己実現すること
2)お金を稼ぎたい
3)自己実現したい
んじゃ、何が自己実現?
やっぱり、自分が命かけられる仕事で「成功」することだろうねー
んじゃ何が成功?
こうやって書いてるとキリがないかな。(笑)
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実はずぅーっと前から考えてたことがある。
何が幸せ?
--> 死ぬときに、幸せだった、って心から言えたら幸せ
じゃー死ぬとき、
美都はどう死にたいのかな?
そりゃ愛する人に囲まれて死にたいだろうけどぉー
それよりも美都は自分の「成功」のバロメーターとして、
血のつながってない人がどれだけ自分の臨終に立ち会ってくれるか、
感謝され、死を嘆かれるような人間であるか、なんてことを考えている。
つまり、
美都はやっぱり「人」を育てたい。
ビジネスの現場で、人を育てたい。
自分が第一線から引退しても、
自分が育てた人間たちが、立派に会社を動かしている。
そういう引退生活ならいいなーと思う。
そして自分が死ぬとき、自分が育てた、血のつながっていない人間たちが、
自分の周りにいてくれたらなーと思う。
もちろん、義理じゃなく、心から、ね。
それが、美都が思う、自己実現の証明の一つかなぁ・・・
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「経営できたら商品は何でもいい」みたいな主旨のことを
何度か勢いで書いてしまったけど、
もちろん何でもいいわけじゃないよね。
それを考えたときに、
起業して成功している?友人の言葉を思い出します。
以前に彼の言葉、
「目指したものを手にすることを成功といい、
その道のりを楽しむことを幸せというんだよ。」
をご紹介して、「感動した!」というご感想もいただきましたが、
この彼が自分の仕事について言っていたことがある。
あまりにも手を広げ過ぎてる感のあった彼に美都が、
「儲かりそうなら何でもいいってワケじゃないでしょ」と言ったら、
「やっぱり、子供が大きくなったとき、お父さんはこんな仕事をしてるんだぞ!
って胸を張って言える仕事がしたいよな。」と言っていた。
ちなみに彼にはカワイイ女の子が生まれたばかりだった。
そうだよね。
やっぱり、自分の愛する人たちも、
誇りに思ってくれるような仕事がしたい。
美都も、そう思います。
自分が幸せならそれでいい、って思う人もいるのかもしれないけど、
やっぱりどうせなら、周りもみーんな応援してくれる方が幸せじゃん!
自分の親も自分を応援してくれて、誇りに思ってくれて、
自分の家族も、友人も、
みんなが心からサポートしてくれるような仕事ができたらなぁ・・・
ちょっと贅沢かな。(笑)
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美都の元パートナーは、
結婚式に肉親を一人も呼ばず、
先日結婚した実のお姉さんの結婚式に呼ばれることもありませんでした。
もちろん、そこにはめちゃくちゃ複雑な事情があるんだけどね!
でも、できることなら、
やっぱりそういう道は歩みたくないな・・・
美都は今までワガママ放題に生きてきたけど、
おかげさまで両親はまだ美都を見放さずに応援してくれてるし、
そういう、美都を愛してくれる人たちみんなが、
美都のすることをずっと気持ちよく見守っていてくれたらなーと思う。
やっぱ政治家になったらそれはムリかな?(笑)
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美都はこれからどんな人生を歩むんだろう・・・
まだ自分が天職と信じる経営者としても超駆け出しのヒヨっ子だし、
オンナとしても、結婚もしてないし子供も産んでない。(これはリミットが・・・)
ま、美都の人生は美都だけが切り拓けるものだからね。
多少の運は必要だと思うけど、
これからも、強運を信じて、
自分の選択に自信を持って、
臨終の場でみんなに「よくやったね」って褒めてもらえるように、
あと60年くらい頑張りたいと思います。
読者の皆さんも、まぁ60年とは言わなくても、(笑)
できるだけ長く応援してくださいっ!
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発行者
: 佐成美都
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《編集後記》
♪ちなみに読者の人でゴルフやる人ってたくさんいる?(って聞いても仕方ない)
今度、昔書き溜めた試合のレポートを
期間限定マガジンとして発行しようかなぁーなんて考えてます。
そのときはぜひ購読してね!
よろしくお願いしますっ!
♪次にお会いするときは東京も梅雨明けしてるでしょうか?
くれぐれもお体を大切に。
お互い頑張りましょう!