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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.13 2003/8/16

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
 「Share your profits with all your associates,
  and treat them as partners.
  In turn, they will treat you as a partner,
  and together you will all perform beyond your wildest expectations」

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  今日ご紹介する、ウォルマートのサム・ウォルトンの成功ルールの一つ。

  ようするに、従業員をパートナーとして扱い、利益は共有しろってこと。

  スタッフが自分勝手で全く会社のことを考えてくれない、
  なんてセリフを吐く経営者が考えなくてはいけない基本事項かな。
  だってじゃー会社の利益はちゃんとシェアしてるの?って。

  「お客様は神様です」という商売の基本が変わっていないとしても、
  「Employee, first」という、従業員がまず最初、という会社が
  増えていることも見逃せない。

  だって当然!
  お客様と接する従業員がまず満足してなかったら、
  どうやって「欲求不満の」従業員がお客様を満足させられるの??(笑)

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今日のメニュー 

 (1)はじめに:セキュリティー
 (2)ニッポンのサラリーマン
 (3)ニッポンのアントレ
 (4)スタッフ主導
 (5)ウォルマート

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《はじめに》

お盆の間に、ウィルスがスゴイことになってますねー
美都のパソコンにはファイアーウォールを入れてあるんだけど、
そのログを見ると、おぉぉ、流行の攻撃の形跡が・・・
すごい回数でしたよ、ほんと。

皆さんも気をつけましょうね。
他人事と思わず、防御のシステムは日ごろからきっちりと・・・

と言いつつ実は美都はケチなので
セキュリティーにお金をかけたことは一度もありません。(笑)
ウィルスチェックもファイアウォールも
全てタダのソフトです。
そのかわり?全部英語だけどね・・・

やっぱりそういう点では、まだまだ日本は遅れをとってるのかな、
どうしても日本語バージョンがあるものは古いもんね。
最新のものは、どうしても英語になる。

英語ができて得したな、と思うことの一つでした。はい。

あ、でも日本語でもタダの良いセキュリティーソフトがあったら、
ぜひ教えてくださいね。お願いします。

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《ニッポンのサラリーマン》

「元カレ」というドラマに刺激されたわけではありませんが、
元カレに会ってきました。久しぶりに。

六本木ヒルズのイタ飯レストランに入り、
乾杯するや否や美都のした質問は
「で、今、年収いくらなの?」(笑)

言っとくけど、復活狙ってるわけじゃないよ!(年収確かめた上で?)
おかげさまで美都はいま幸せいっぱいだしぃ。(照)

じゃなくて、カレはずっと転職したがってて、悩んでたし、
美都は留学から帰ってきて、不況と騒がれるニッポンの現実を
ちょっとでも知りたかったわけよ、うん。

ちなみに、
カレは関東の超名門高校から現役で超一流大学に入り、
その後理系で修士号を取り、
いわゆる「大企業」に入社した、「エリート」ってヤツなのかな。

なんだけどぉ・・・

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もうすぐ30というカレですが、
額面で「500万なんて全然いかないレベル」とな。

しかも、
残業代は月に5時間までしかつけられない。
実際は毎晩深夜近くまで働いてるのに・・・

うーん!
そんなもんなのかぁー、ニッポンの現実は・・・・・

いや、広告会社に行ってる同い年の友達は1千万いってる、と聞いて、
やっぱり職種によってかなり差はあるみたいだけど・・・
でも何となく思うのは、
理系って学生時代めちゃくちゃ勉強してるのに、
サラリーマンになって給料がいいのは金融とか広告とかマスコミとか
どっちかっていうと文系の職っぽくない??
いわゆる「メーカー」ってのは周りを見てても
どうもお給料はあんまりーだしさ、
学生時代の必死のお勉強はそういう視点では報われてないような・・・

ま、お金だけじゃないだろうけどさ。
でも、「やっても報われないから無気力になるのは当然」というカレを前に、
美都はやっぱり同情せずにはいられないよなぁー

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美都の会社なんて、美都が入る前のことだけど、
社員が労働基準局に電話して、査察?みたいのが入って大変だったらしいよ。
そういうことって、大企業ではあんまり起こらないんだねー

そうそう、数年前には他の友達から
「夜になると仕事しててもエアコンが切れる」と聞いたことがある。
もちろん、残業しないで済むように
日中に集中して仕事をする姿勢は大事だろうけど
でもそれでも残業になってしまうことはあるわけで、
そういうときに蒸し風呂ってのはねぇ・・・
さらに残業代も出ないわけでしょ、当然。

企業として苦しいのはわかるけど、
そんな風に社員をコキ使ってて、
ほんとに会社に未来があるのかねぇ??

ま、そうでもして削減しないと、
目先の数ヶ月、数年を生き延びられないから
そんな先のことまで考えられないのかもだけど・・・

自分のスタッフをとにかく大事にしたい美都としては、
そういう「報われない」仕事をする人々を見てると、
本当に可哀想だし、平気でそれを許している組織そのものに疑問を抱きます。

う〜ん。
でもやっぱりキレイごとなのかなぁ・・・美都の理想論は。

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《ニッポンのアントレ》

というわけで、そんな報われない仕事からはさっさと足を洗い、
組織には頼らず自分の力で何とかしてやる!!という
アントレ精神が高まってくるのも当然だよねー
株式会社が1円で作れる時代になったことだしー

やった仕事の当然の報酬ももらえない、
自分の貢献度もよく見えない、
成果がどれくらい上がっているのかもわからない、
いくら頑張っても明るい未来が見えない、
などなど・・・

まぁ起業はそう簡単なことではないし、
皆さんに起業しろ!と言うつもりはありませんが、
せめて自分の生きる環境を、
もっと真剣に考えて選択する勇気を持ってほしいなーと
美都は元カレに対してだけではなく、すべての人に、願います。

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そして、もし起業をしようと考えていらっしゃる方がいらしたら、
美都ができる簡単なお手伝いが一つありました。

先週もお伝えしたように、
起業に際しての一つの面倒はペーパーワークです。
面倒ってだけじゃなく、司法書士に頼むとウン十万という費用もかかります。

それを、自分で作成することでコストを大幅にカットしようという
このソフトウェア、「会社設立セーブ王」。

なんと、美都の紹介と言うだけで定価から5%割引になる
読者の方だけの特別割引特典つきです!!

先週書き忘れましたが、
このソフトには「株式会社」用と「有限会社」用の二種類あります。

それに、ホンモノの司法書士さんに
無料で5回まで質問できる特典もついちゃう!

親切丁寧な解説付で、美都のオススメです。

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ぜひ一度ホームページを訪問してみてください。

www.cyphertec.net

もっとわかりやすく詳細が書いてあります。

もしも購入することに決めた方は、
オンライン購入の画面に「コメント欄」があるので、
そこに美都のコード番号「1103」か、
あるいは「美都の紹介」と書くと、5%の割引が適用されます。

何もコメント欄に書かないと、定価になっちゃうからね!
気をつけて!

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《スタッフ主導》

数号前に、美都が社内でマニュアルを作りたい、という話を書きました。
同じ過ちが繰り返されて、知識や経験が全く共有されていないのは問題、と。

実はまだ具体的に始めてはいなかったのね。
WEBオープンの対応で社内が混乱していたこともあるし、
休日ローテーションのせいで、社員が全員揃う日がなかなかなかったりで。

ところが!
先週のこと。
ある若手社員がマネージャーのところにやってきて、
「一度全員でミーティングさせてください。マニュアルを作りたい。」と
自分から言ってきたんだぁ!!

それをマネージャーから聞いた美都はもう
涙うるうるしちゃったよぉ〜(笑)

いや、嬉しいよねー
上に立つ者として、
自分がやりたいなーと思っていたことを、
自分が指示する前に、社員から言ってきてくれたときって・・・
まさに至福の喜び。うふ。

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何がそうさせたのかなーと考えると、
やっぱり、自画自賛には抵抗があるけれど、
美都が入ったことが大きいと我ながら思います。

つまり、古株の社員は美都の加入をよく思わないとしても、
若手の中には、古い体質に抵抗を感じていた人も当然いるだろうし、
そういう人にとって、
今までとは全く違う「風」が美都の参加によって社内に吹き込まれ、
よし、私もやるぞ!という気になってくれたのかもしれない。

それに、組織自体が「変わろう」としている空気は
充分に社員に伝わっていると思う。

それまでの完璧なトップダウンの経営から、
「みんなで頑張ろう!」という雰囲気の美都流経営に変貌する中で。

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やっぱりねー
MBAでも何度も繰り返されたことだけど、
現場でしかわからないこと、現場だからわかること、ってたくさんあるでしょ。
どんなに賢いマネージャーにだって、
日々フロントラインで起きていることを全て把握することは不可能で、
だからこそ、
フロントラインに立つ社員一人一人が、自分の知識や経験を、
他の社員と交換しあって、組織として共有しよう、という姿勢は
絶対に必要。

そういう空気が、
美都があれこれ言う前に、自然と社内に漂い始めたのは
本当に万感のきわみだよー(ちょっと大げさ?)

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というわけで、実際のミーティングはまだ行われてませんが、
これから先に期待が持てる出来事の一つとして、
美都がとっても感動した「変化」のご報告でした!

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《ウォルマート》

というわけで今日のテーマは「従業員」の扱いとか重要性だったと思いますが、
MBAのケーススタディで学んだ企業の多くは、
やっぱり従業員をとっても大切にしていたし、
さらに、フロントラインからの声を組織として吸収するシステムが
きちんと確立されていました。

中でも、美都の印象に残っているウォルマートを少しだけご紹介します。

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ウォルマートのスゴイ点はいろいろあるんだけど、
今日はフロントラインの従業員から提案を受ける制度だけに注目します。

実はこれ、美都も自分の会社で始めようと思ってたことなんだよね。

ようするに、日々店舗に立ってる人じゃないとわからないこと、
実際に在庫管理をやってる人じゃないとわからないこと、
などなど
フロントラインだからこそわかる改善案などをどんどん集めて、
優秀なアイデアには報酬を出す、という制度。

実はこのシステムのおかげで、
ウォルマートでは施行した最初の年だけで数十億円もコストセーブしたとか。
スゴイことだよ!

いま日本で話題の「踊る大捜査線」でも
「事件は現場で起きてるんだ!」なんてセリフがあるみたいだけど、
例えば実際に犯人を走って追いかけたことのある人じゃないと、
どういう靴が追いかけるときに適してるのかはわかんないだろうしさ。(笑)

というわけで、ウォルマートはあらゆる末端の社員からの意見を
マジメに取り入れて成功した会社の一つです。

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ただねー、実際にそれを美容院レベルで実施したことのある
MBAの友人に聞いたところ、
報酬が出るとなると、スタッフはそればっかりに夢中になって、
例えばトイレットペパーの色は白からピンクに変えましょう、とか、
どうでもいいような小さなことまで山のように意見を出してくるから、
それを読むだけでも大変だ、って言ってました。

実際にウォルマートが、
どうやって膨大な数の社員の意見を整理して
本当に役に立つものだけを抽出したのか、
その辺の詳細は美都も興味があるところです。

ま、当然、専門のスタッフを揃えた一部門があったんだろうけど。
あの大きさの会社ならね。

美都が今始めるとしたら・・・やっぱ無理なんだよ。
美都が結局、自分で全部見なきゃいけないだろうしさ。
せっかく始めたのに、対応できないからすぐやめます、ってわけにも
いかないだろうから・・・

というわけで、この制度の実施は来年、
美都の右腕になってくれる事務系社員を雇ってからにしたいと思います。

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最後に、こういったことも含め、
ウォルマートの創始者サム・ウォルトンが自ら
企業理念や、従業員への思いなどを語った自伝をご紹介します。

彼はどんなに組織が大きくなっても「現場第一」を貫いたし、
ライバルの研究も決して怠らなかった。
ちなみに、ナンバー1に成長したときの彼の嘆きは、
「もうお手本とするライバルがなくなった」ことでした。

その独特の成功哲学ももちろん素晴らしいのですが、
とにかく「人」を愛したサム・ウォルトンの姿勢が、
美都は個人的に大好き。

小売業だけに関わらず、どんな職種であっても、
従業員やお客様に対する人間的な彼の愛と思いやりからは
たくさん学ぶことがあると思います。
1000円でおつりがくる本だし、ぜひ一度ご覧になってみてください!

日本語版「私のウォルマート商法−すべてを小さく考えよ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406256677X/mitosanari-22

原書(英語)「Sam Walton: Made in America : My Story 」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0553562835/mitosanari-22

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発行者       : 佐成美都 
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《編集後記》

♪皆さんは六本木ヒルズって行ったことありますか。
美都は今回はじめて行ったんだけど、
すごい広い敷地ですねー
建物がたくさんありすぎて、地図はあったものの
どこに行けば何があるのやら、すっごいわかりにくかったけど・・・

しかも!
レストランの値段にはめちゃくちゃ驚きました!!
まぁもともと六本木とかってあんまり行かなかったからなのかなぁ・・・
アレが六本木のスタンダードなのかはわかりませんが、
お子様ランチについてるみたいな葉っぱのサラダが1800円、
小さな車エビが3匹のメインが(半分に切って6つに見せる)
4500円でした。
カクテルは1杯1600円とか。

う〜ん。
年収400万ちょっとの元カレには払えない店だったよぉ・・・(笑)
って笑い事じゃないって!!

美都の疑問は、
いったい誰があんな店に行ってるんでしょか?
え?美都みたいな人?
だってもう2度と行かないって!!!(笑)

別にサラダに1800円払ってもいいけど、
それは内容が伴ってる場合。

いやー不況って言いつつも、
あるとこにはあるんだよなーと実感いたしました。はい。

そういう人たちの財布の紐を緩めさせるビジネスを考えたいですね、うんっ。

♪お盆で会社を休んでいた方は、
お盆明けにオフィスでPC立ち上げるとき、ウィルスアタックに要注意ね!
ってもう、時すでに遅しだったりして・・・

♪ウィルスにも負けず、冷夏にも負けず、
また一週間、元気に毎日がんばりましょう!!