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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.20 2003/10/18

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
     「人生の悲劇は、目標達成できないことではなく、
                    掲げる目標の無いこと」

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  さすがゴーンさん!と思わず言いたくなるこのセリフ。

  あなたには、人生を賭けるに値する目標が、ありますか?
  
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今日のメニュー 

 (1)美都の独り言
 (2)働き者
 (3)ゴール

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《美都の独り言》

24時間闘い続ける根っからの仕事人間の美都が、最近、
唯一ちょっとだけ時間を費やしたプライベートと言えば
大晦日ディナーのためのレストラン探し。

年末年始はカリフォルニアでドライブ旅行の予定で、
その途中で迎える大晦日は、ちょっと豪華にディナーしよっかなーと。

で、「Best Romantic!」なーんて文字が躍るレストランを5軒選びだし(笑)
(1)大晦日ディナーのメニューと価格
(2)海が見える席を予約できるかどうか
の2点を問い合わせました。
5つのレストランに、全く同じ文章で、ね。

結果が非常に面白かった。
何がって、あまりにも反応が違うからさ!

ちなみに断っておくと、5軒はどれも、市内でトップクラスのレストランだよ。
ネットで探せばすぐに見つかるような有名店ばかり。

まず、すでに今年の大晦日のメニューが決まっている店は、
返事は簡単だよね。
問題は、まだ決まっていない場合。
もしもあなたがメールを受け取ったレストランの担当者だったら、どうする??

(a)決まったら連絡する、と伝える
(b)決まっていないが、予約は受け付けている、と伝える
(c)昨年のメニューを参考にと添付し、新しいものは決まり次第、送る

これは実際に美都が受け取った3通の内容だったんだけど、
やっぱり、去年のメニューを送ってくれたところには感心した。
だってさ、こんなに早い時期から問い合わせをしているには
それなりにワケがあるわけで、早く予約したいわけじゃん、きっと。

しかもメニューと価格を教えてくれってはっきり書いてるんだから、
たとえ決まってなくても、だいたいこんな感じですーって教えてくれるのは、
こちらとしては非常にありがたい。
他のレストランと比べてあまりにも気が利いてるもんだから、
結局メニューの内容云々じゃなく、思わず予約しちゃいそうだもんね。(笑)

とにかく、レストランは出す食事が命かもしれないけど、
やっぱりサービスも立派に商品の一部だよぉ〜
お客様からの問い合わせへの対応とか、
果たして昨年のメニューを添付するってマニュアルがあったのかどうかはともかく、
そういう気遣いができる体制があるっていいなぁと思う。

電話の応対の丁寧さとか、
メールの返事の工夫とか、
細かいところまで、もうちょっとしっかり考えようって、
おかげで美都も自分の会社を見直す気になりました。

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《働き者》

年配のマネージャーが嘆く。
「最近の若い人は・・・もう“働き者”って呼べる人はいないのかねー」

何度かマガジンでも紹介してきましたが、
うちの会社の「肩書き社員」に対して、彼女はそう言ってるんだよね。

コトの発端は、
ある日のお昼どき。
うちはみんな社内でお弁当を広げてるんだけど、
ちょうどその時間に、肩書き社員と部下一人が、お客様の対応で
お昼を食べられませんでした。

二人が仕事を終えて社内に戻ると、
周りはみんな食事を終えて休憩しています。
そこで二人もお弁当を広げ、ランチをスタート。

二人が食べ終わる頃には、周りは休憩時間も終えて、仕事に戻ります。
すると二人のうち部下の方も、すぐに自分の席に戻ろうとします。
ここで肩書き社員が声をかけます:
「まだいいよ、(昼休み分)ちゃんと休もうよ」

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これ、どう思う?
当然?

確かに、「社員」の立場でみると、
労働者の権利はちゃんと行使する、ってことは極めて当たり前かもねー
でもさ、
経営者の立場でみると・・・
正直言って嬉しいことじゃないでしょー
ねぇ?

しかも。
この肩書き社員には、会社としては強烈に期待してるワケじゃん。
若手の社員に初めて“肩書き”をつけてさー
これから拡大路線を進む会社の先頭に立って、
他の社員を引っ張ってってほしい、って
“お手本”としての期待もこめられてるわけで。

そういう人が、“労働者の権利”を第一に考えて行動してるとなると、
ちょっと会社としてはなー
例えば新しい店舗をオープンしても、
この人にはトップは任せられない、と思ってしまいますぅー

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思い起こすと美都の新入社員時代。
お昼休みは1時間あって、
同じビルにある社食でランチしてたから、いつもかなり時間が余るのね。
で、美都はすぐに席に戻ると、なんか仕事っぽいことをしてた。
どうも、「休む」ってのが性に合わないって感じかなー

周りの人はパソコンでソリティアとかやって時間いっぱい遊んでたけど。
別にそういう人に「働け」とは決して思わないけど、
自分は、そういう時間の使い方をする気にはなれなかったの。

でもね、
そういう美都を見ると、
上司は必ず「休めー」って繰り返した。

そのときはその上司のセリフを深くは考えなかったけど、
今は、わかるなー
第一に、他の社員との「調和」って問題があるし、
第二に、「そこまで頑張っても評価してもらえる会社じゃない」ってこと。

結局、美都はその会社のこと、
あまりにも向上心のない人の集まりで嫌になったけど、
そうやって周りの顔色を伺いながら、和を乱さないように気をつけて、
人並み程度に仕事をしてれば定年まで平和に暮らせる、って
そういう空気なんだよなー、会社全体が。

いや、それを悪いとは言わない。
そういう生き方も、あっていい。もちろん。

でも、美都自身は、そういう会社では居心地が悪いし、
自分の能力も最大限に発揮できないと感じて、物足りないよなー

さらに、美都が働く人を評価する立場にいるときには、
やっぱり、
寝る間も惜しんで必死に働く人を見たら、
その頑張りを見逃すことは絶対にないし、
自分と一緒に、夢に向かって汗を流せる同志だなーって嬉しくなる。

そういう「働き者」を、(自分も含めて)
美都は愛している。

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もちろん今までに何度も書いたように、
ときには休養も必要。
人間、24時間365日働き続けることはできない。
なんせ、人生の3分の1は寝て過ごす動物なんだしね。

それから、人にはそれぞれ、休み方にも個人差があることもわかってる。
例えば美都は、3ヶ月に1度1週間の休暇をもらえるなら、
土日なんかなく働き続けても全然平気。
でもやっぱり、週に1度は完全に仕事から離れた方が、
能率が上がる人だっているに違いない。

そういうことを全てひっくるめて考えても、
冒頭の肩書き社員の行動は、ちょっと首をかしげてしまうんだよ。
特に、自分だけがそれをするんじゃなくて、
わざわざ仕事に戻ろうとした人までを呼び戻してるところは、
なぁ・・・・・

困ったもんだな。うん。

だからと言って、「昼休みも働け」とは会社としては絶対に言えないし、
美都も彼女には、注意できることも何もない。
それは本当に正当な、彼らの休み時間なわけで。

でーもぉー
美都の気持ちはわかってもらえるかなぁ・・・
きっと古い経営者の人なら同意してもらえると思うんだけどー(笑)
やっぱ、美都って古すぎる??

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《ゴール》

MBAで読んでいない人はいないというほどの名著、『The Goal』

最初に言うけど、これを読まずに経営管理を語ってはいけない!というほど
とっておき、必読の一冊です。

というか、管理職の人、あるいは業務改善に取り組む人は
絶対に読まなくてはいけません。

だいたいさ、米国でベストセラーになってから、
日本で15年以上も訳本が発売されなかった理由を知ってる??

それでなくても日本は「業務の部分改善」が得意だから、
この国にこの「全体改善」の必殺技を教えちゃったら、
また貿易摩擦が起きて世界経済が大混乱になるから!とか言うんだよ??
ちょっとスゴくない?

美都のMBAの同級生も、読んだ人はみーんな口をそろえて
「衝撃だ」
「絶対に読め!」
と絶賛する本です。

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話は、ひどい業績で閉鎖を3ヵ月後に控えた工場が舞台。
これが劇的に業務改善を達成して変貌を遂げる様子が描かれるんだけど、
それと共に主人公の男性の離婚危機までが盛り込まれていて、
そんなにOperation Managementに興味がない人でも
小説として200%楽しめるからスゴイ。

とにかくその業務改善の部分が一番のウリなんだけど、
どんなに今、現実に行き詰っている人でも、
絶対に目からウロコが落ちるし、
自分にもできるかもしれない!とパワーが湧いてくること間違いなし。
(これを読んで元気になれないなら、もうやめた方がいいよ)

本当にねー
なかなか気付きにくいウラのウラまで徹底的に見ることで、
おぉ!こんなことが可能なのかっ!!と
大ショックに陥るんだって。

「限界と感じた瞬間が限界」というけれど、
マジで、
きっと限界なんかないんだ、と思わせてくれる。

騙されたと思って、
これだけは絶対に読んでみてー!!

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●日本語版のタイトルは「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」だって。

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478420408/mitosanari-22

●でも美都は原著で読んだので、
 日本語版の出来栄えについては保証できません。
 美都と同じ衝撃を味わいたい方は、ぜひとも原著で読んでねん♪

 原著:The Goal: A Process of Ongoing Improvement
                                by Eliyahu M. Goldratt, Jeff Cox
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0884270610/mitosanari-22

●ちなみにCD−ROMもあるそうなので、
 リスニングのトレーニングをしたい方はコチラ↓をどうぞ。
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1565114248/mitosanari-22

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そういえばトヨタがここ最近、米国でトップ3の壁を崩して
スゴイ評判になっているけれど、
やっぱり、この本を日本で発売しちゃったからかなぁ・・・?(笑)

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バックナンバー: http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm

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《編集後記》

♪CPAの勉強もだんだん本気にならないとなーと思い始めてますが、
正直言って、GMAT(MBAに行くためには必須の試験)を受けた身とすると、
CPAの試験はほとんど「暗記」っぽいので、簡単な気がします。
あ、もちろん英語ができて、暗記が得意、ってのが前提だけど。
GMATはねー、正直言ってめっちゃ苦労したから。
あれって全然暗記じゃないもん。すごい頭使わせるし、
オツムの出来を徹底的に試されている感じがする。
それに比べるとCPAの試験は、とにかく大量に覚えたもん勝ちって感じ。
だから人によってはどちらが苦手って違うのかもだけど、
美都は暗記系の方が気がラクだなー
だって「やれば受かる」ってゴールが見えてるから・・・
ま、その「やる」時間が問題なんだけどぉー(笑)

♪秋も深まってまいりました。美都はクリご飯が大好き。うふ
元気にまた来週!