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美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.22 2003/11/01
http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm
by
佐成美都
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《今日の格言》
「苦痛こそ生活なのだ。
苦痛がなければ、いったい人生にどんな快楽があろう 」
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ちょっと悲観的だけどね、これは。
でも、真理。
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今日のメニュー
(1)美都の独り言
(2)ある元気な女性のパワフルな日々
(3)ある新入社員の嘆き
(a)経営者の顔の見える職場
(b)評価(長所・短所)
(c)目標って、抽象的?
(d)仕事の魅力って?
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《美都の独り言》
Vol.20で書いた「働き者」以来、
今日までにすごい数の読者メールをいただいて、
励ましのお言葉もたくさんいただいて、
本当に発行者冥利に尽きる、といった感のある2週間でした。
私の書いた言葉を標語にして社内の20箇所に貼り出した!
という方までいらして、もう美都は涙うるうるしちゃうよぉ〜(笑)
少しでも、元気なニッポンの未来のために、
みんなで頑張ろうね!
(それはすなわち、元気な貴方の未来のために)
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《ある元気な女性のパワフルな日々》
書いてる私がオンナのせいか、
パワフルな女性からのメールも非常に多いのですが、
その一人、「すこはるか」さんは
美都も思わず唸ってしまうくらい、すごいパワーに満ちている。
米国留学、そして北米・南米でのビジネス経験を通して培った国際的視野は
美都も羨ましいほどに“ホンモノ”だし“リアル”。
その延長線上で、もっと国内外で活躍できる人材を育てよう、って発想で
スクールまで始めようとしていらっしゃる。
う〜ん。美都もこんなマガジン書いてる場合じゃないか・・・!?(笑)
まずは彼女の「夢を実現させる起業日記」を読んでみて。
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《ある新入社員の嘆き》
Vol.20での「働き者」に来た読者メールの中で、
ある意味、一番美都にとって衝撃だったメールをご紹介します。
新入社員というこの青年のメール、
ちょっと、じっくり読んでみて。
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(前略)
>
会社という場は「評価されない、本音が言えない」ということで、
> ついこの間まで学生だった私には異様に思えています。
>
さらに仕事において一度教えられたことを満足にこなせず、
> 「できるようになりたいのにできない」というジレンマに陥ってます。
>
> 学生時代は勉強もお金儲けも楽しかったのですが、
>
仕事で悩むようになってからは何をやっても楽しくないときがあります。
> (逆にビジネス書を読むようになりました、このメルマガしかり)
>
> 仕事の魅力ってなんでしょう?
> やはり経営者のみが味わえるものなのでしょうか?
(中略)
>
「人生の悲劇は、目標達成できないことではなく、
> 掲げる目標の無いこと」
>
>
お金はもらえても、目標がないってやっぱりイヤです。
> でも目標って抽象的なものが多い気がします。
>
あっても達成できたか分からないことが多いのではないでしょうか?
> 美都さんの目標はなんでしょうか?
>
>
ちなみに私の最終目標は「大金持ちになること」です(やはり抽象的な気が...)
>
「大金持ち」というのは楽しいことしてお金を稼ぐ人のことです。
> 小金持ちはお金だけ持ってる人です。だから使うことを恐れます。
>
日本人の多くは小金持ちではないでしょうか。
>
> 今の自分の「目標探し」してみます。
>
>
「働き者」のお話ですが、ホント難しいと思います。
> 話を聞くと、労働者の言い分も分かるといったところです(私が労働者なので)。
>
人のやらないところを見るより、やってるところを見てほしいと思います。
> でも、経営者の方の考えも分かって大変参考になりました。
>
> 自分の職場を否定するわけではありませんが、
> 経営者の顔が見える環境で働けるというのはうらやましく思えます。
>
だって、誰を見本にして働けば良いかがすぐ分かりますから。
> 大企業になるほど、誰を目標に、
>
どう仕事をすればよいか分からず悩む人って多いのではないでしょうか。
(後略)
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美都の一番ショックを受けたポイントは最後にとっておくとして、
まぁ率直な感想としては、
こうやってちゃんと自分でいろいろと考えて、
悩んで、葛藤して、あがきながらも必死に答えを求め続けて、
そして夢・目標に向かってコツコツと頑張ろうとしているニッポンの若者が、
ちゃんといるんだ、って知ることは嬉しいね、うん。
ま、でも、それ以上にショッキングな発見がいろいろあったけど・・・(汗)
というわけで彼のメールからいくつかのトピックを拾って、一つずつ語ってみます。
(a)経営者の顔の見える職場
(b)評価(長所・短所)
(c)目標って、抽象的?
(d)仕事の魅力って?
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《経営者の顔の見える職場》
何度も書いてきたように、
経営者の一番の使命って、
組織の向かう方向(ビジョン)を決めることだと思うんだけど、
問題はその経営者と社員の距離が遠いと、
(すなわち中間でビジョンを伝える立場の人が多いと)
本来のビジョンが伝わりにくいってことなんだよね。
ほら、伝言ゲームと一緒よ。
途中が多ければ多いだけ、スタートとゴールで
意味が全然違ってるじゃん。
だからリクルートのある社長さんの有名な伝説の一つは、
ある日銀座で大ホールを貸し切って、
1000人以上の社員を全員集めて
自らの口で会社の方針を語ったこと。
そうやって、ビジョンを掲げた本人が自分の言葉で伝えること以上に、
スピリットが伝わる方法はないよね、絶対。
だから、組織はやっぱり大きくなるほど統制が大変だし、
経営者が“近い”と、仕事がしやすい、というのはあるかもしれない。
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でもね、
この読者の彼が言っている「仕事の見本・目標にする」って意味では、
必ずしも、社内の人じゃなくてもいいと思うのね。
自分の今の職場に、尊敬できる上司がいないからって諦めないで、
視野をもっと広げて外の世界に理想像を求めていいと思うのよ。
例えばこの彼が始めたように、本を読んだりメルマガを読んだり、
いろいろなセミナーなんかに行ってみるのもいいかもしれない。
会社ごとにビジョンなんかはいろいろだろうけど、
仕事に対するコアの姿勢なんかはどこからでも学べることだし、
逆に、内輪で固まって考えてるより、
外から刺激を受けた方がスゴイ発想ができるかもしれない。
だから自分の会社ってワクにとらわれずに、
どんな立場・レベルの人でも、
貪欲に情報を取り入れて勉強してほしいなーと思います。
そうやって社内に新鮮な空気を送り込む貴方を、
目の敵にするボスがいたら・・・無視無視!!(笑)
(でもそれでクビになっても美都は責任取れない・・・・・)
もちろん、社内の「和」ってのも強烈大事だから、
何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」を忘れずに。
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《評価(長所・短所)》
これは先週からの繰り返しだからポイントだけもう一度おさえるね。
「人のやらないところより、やってるところを見てほしい」
確かに、「一選手」時代は“やってる”ところだけの評価で済んでも、
コーチ・監督になったらそうはいかない、と前回書きました。
「人の上に立つ」立場の社員というのは、
「一社員」とは評価の基準が全く異なります。
“オールラウンドプレイヤー”という言葉があるけど、
それに近いかなー
基本的には何をやらせても上手な人じゃないと、
なかなか人のお手本になる立場にはなれない。
だから“やってる”ところだけを見てはいられないんだよ。
そこんところ、
組織で上を目指したいんなら、よく肝に銘じておかないと。
もちろん得意分野はあった方がいいにきまってるけど、
そっちがダメでも僕にはコレがありますから、って発想では
なかなか立派なボスにはなれないよ。
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《目標って抽象的?》
「大金持ちになりたい」
美都だってなりたいさ。(笑)
でもそれって、抽象的すぎる?
達成できたかどうかわからない?
そりゃあなた、目標の掲げ方一つでしょ。
抽象的か具体的かは。
例えば超具体的な目標の例としては
「30歳の誕生日までに結婚する」
「死ぬまでにポルシェを買う」
「売り上げを去年の200%増にする」
「来年度中に上海に支店を作る」などなど。
ね?簡単でしょ?
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でも実際には、そこまで具体的には掲げられない人の方が多い。
例えば「金持ちになりたい」と漠然と思っていても、
それ以上、「じゃー金持ちの基準って何だろう?」って
具体的に考えたことがないのかもしれない。
でもやっぱ、実現したいなら、具体的な方がイイよねー
ていうか、目標が具体的じゃないと、
どうやってそこにたどり着くか、のプランも立てにくいでしょ。
だから例えば、
最終的に「大金持ちになりたい」って抽象的な目標があったとして、
それはそれでもちろん良い。
でもじゃー、どうやったらそうなれるの?って考えたときに、
スタート地点(今いるところ)からゴールまで、
マイルストーンをたくさん置いていくしかないじゃん。
たとえ、ゴールそのものが明確じゃなくても、だよ。
(つまりこの例えでは、何が「大金持ち」なのかが具体的じゃなくても)
いや、ゴールが明確じゃなくてどうやって進むんだ?と思うかもだけど、
だってそんなこと言って、ゴールを明確にしようと考えてるうちに
貴方の人生終わっちゃうかもだよ。(笑)
いや、マジでさ。
だから、明確なゴール探しの旅はもちろん続けつつも、
やっぱり“今”できることから少しずつ始めるしかないと思うのね。
例えば。来年は貯金を100万円貯める、とかさ。
とりあえずその使用目的がなくたって、なんか小さな目標立ててみればいいじゃん。
そうやって、自分が立てた“具体的な”目標を一つでも「達成」すると、
あぁ、目標ってちゃんと達成できるもんなんだ、って自信が生まれて、
次はもうちょっと大きな目標にチャレンジする勇気もわいてくるかもよ。
そうやって一歩一歩、試行錯誤で進んでいくしかない場合もあるんだって。
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いや、最初からゴールが超具体的な人は、
試行錯誤は少ないかもよ。目標を立てる、という行為については。
例えばサッカーの川口選手は、
小学生の頃だったかなぁ?
紙に自分の目標(夢)を書き出したらしいよ。
「日本代表になる」
「オリンピックに出る」
とかって。
紙に書くと、これ実現の可能性は超高まるよなー
やってみ?
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美都の目標は企業秘密ですが(笑)
例えば美都の最終目標は「幸せになりたい」で、
じゃー何が幸せなの?って聞かれても、
それって今は明確には答えられない。
でも、じゃーその目標のために動いてないかって言ったらそうじゃない。
その途中にたくさん小さなゴールをセットして、
一つずつクリアしていこうと頑張ってる。
その道が、必ずいつか、自分の最終ゴール、大きな夢に続く道だと
ひたすらに信じ続けて。
途中でもし間違いに気付いたら?
そのときはそこからまたやり直せばいい。
だって、しょうがないじゃん。ねぇ?
過ちを恐れて一歩を踏み出さずに徘徊してる間に死んでしまうより、
過ちを何度犯してでも、「自分は夢に向かって頑張っている」と信じて
明るく元気に人生を楽しめる方が、絶対にイイでしょ?
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《仕事の魅力って?》
OK、最後にコレだ。
美都の、一番の衝撃。
仕事の魅力ってなんでしょう?
やはり経営者のみが味わえるものなのでしょうか?
これからの日本を支えていく、
未来を担う若者に、
こんなセリフを言わせる会社、そしてニッポン。
どうなってるんだよ!!!
どうしちゃったんだよ???
マジねー
涙が出たよ。
悲しくて。
そんなに仕事がつまらないか?
そんなに楽しくないところなのか?会社って!?
いや、それが現実なんだろうな。
悲しいけど。
ニッポンの、現実らしいよ。
美都の、生まれた国の・・・
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なんか自分の非力さを痛感して非常にツライです。
私にできることって、何かないのかな??
このマガジンを書くことで、少しは力になれてるのかな??
ニッポンを、元気にしたいよ。
みんなが会社に、笑顔で通える国にしたい。
仕事に、やりがいを持って、みんなが夢を語れる職場にしたい。
そう、思わない?
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仕事の魅力の話だけど、
ほとんどの人はわかってると信じたいけど、
経営者だから、とか、政治家だから、とか、芸能人だから、とか、
そんなの全然関係ないよね。
楽しそうに魚売ってる魚屋のオジちゃん、見たことない??
(いまどき、魚屋なんて行かないか・・・)
自分の仕事に誇りをもって働く大工さんを貴方は見たことありませんか?
職種じゃないんだって。
肩書きじゃないんだって。
基本は、自分の考え方一つ。
自分が本当にしたいことを、あなたはしてる?
でも、実際はなかなか好きなことで生きていくことはできないかもしれない。
そういうとき、貴方の気持ちを支えてくれる材料は他にもたくさんある。
例えば、自分は誰かの役に立っている、
あるいは社会に貢献している、という自負。
たとえ嫌いな仕事でも、一生懸命働いた結果、
会社に評価され、功労を報いられたら、やっぱり人間は嬉しい。
さらにそうやって稼いだお金で自分の愛する家族を養うという責任。
一言パートナーに「いつも私たちのためにありがとう」って言ってもらえたら
それで明日も地獄の会社に笑顔で出勤できる。
自分が一番好きなこと、楽しいことで生きていかれたらそれはもちろん
最高に幸せだけど、
みんながみんなそうできるほど世の中はうまくできてない。
でもそういうとき、
家族が、会社が、社会が、
頑張る人たちを支えてあげなきゃと思う。
頑張ってる人には、頑張ってる分だけ、
ちゃんと“ご褒美”をあげようよ!
じゃなきゃ、みんな頑張りたくなくなっちゃうじゃん・・・
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でも、お願い。
仕事が楽しくない貴方。
自分の人生、ちゃんと見つめよう。
方向転換できる余裕があるなら、そういう道を考えてみるのもいい。
できそうにないなら、今の道でどう楽しく生きるかを考えよう。
ダメな会社は、ほんとはさっさとやめてほしい。
だってそんな会社でも働いてくれる社員がいるから、
そういうダメな会社がいつまでも残ってるんだよ。
ダメ会社をのさばらせてる社員の自分にも責任がある、と思った方がいい。
経営者は気付いてないかもよ。
自分の会社がどんなにダメかって。
そういう経営者も、ある意味可哀想。
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結論。
あなたが「本人」のときは、自分を責めよう。
仕事がつまらないのは、自分の何が悪いのか、考えよう。
あなたが「隣の人」のときは、
元気のない人に声をかけてあげよう。
相談にのってあげよう。
あなたが社内で責任のある立場なら、
社員が楽しく仕事ができているのか、もう少し見つめ直してあげて・・・
お願い。
そしてみんなで一緒に、楽しい毎日のために頑張ろうよっ!
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ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。
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発行者
: 佐成美都
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《編集後記》
♪現在私はボストンに来ておりますが、
マガジンは休まず発行しております。エライ?エライ?(笑)
(いただいたメールのお返事は帰国後になりますのでお許しを!)
♪ボストンでの美都のプライベートに興味のある方はぜひ
「ラテンの恋とボストン留学」を読んでね。
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美都の経営記の読者からもカルロスファンが急増中・・・
特に男性・・・(笑)
♪今年もあと2ヶ月!ファイトっ!