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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.23 2003/11/08

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
      「幸福を手にするための戦いは美しいものです。」

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  じゃー「富」を手にするための戦いは?
  う〜ん・・・あんまり美しくないかも・・・

  貴方は、戦ってる?
  何を手にするために、戦ってる?

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今日のメニュー 

 (1)美都の独り言
 (2)本当の豊かさとは
 (3)オイシイ商売とは
 (4)これからの働き方とは
 (5)学歴とは

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《美都の独り言》

最近うちの会社のことをあんまり書いていなかったけど、
大きな変化と言えば、
あまりの忙しさに、全員残業週間に突入することくらいかなぁ。

経営者から見ると、
できれば残業はさせたくないよね。
一つは、1.25倍になる残業手当、
一つは、会社が負担する全員の夕食代(これってうちの会社だけかな?)
さらに、やっぱり長時間労働は効率が下がりやすいし・・・
でも、需要がはるかに供給を上回ってしまうこの時期、
残業は仕方のないことなんだよぉー

というか、嬉しい悲鳴でもあるよね!
いまどき、需要が供給を上回ってるなんてさ。

というわけで猫の手も借りたい今、
美都も一労働者となって、作業場で商品作りに携わることに・・・

ま、これが中小企業の現実だよね。
うん。

しばらく戦略部門はお休みして、ひたすら製造部門に集中いたします。
たまにやるとこれも楽しいんだけど。(笑)

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《本当の豊かさとは》

美都は必死に働いてお金を貯めるのが好きなタイプだけど
(多くの日本人はそうなのかしら)
それって外国人から見るとちょっと“変”みたいね。(笑)

例えば米国では毎月のお給料から貯蓄にまわすのが5%くらいなのに
日本人は13%なんだって。
ま、10年くらい前の話かもだけど・・・(涙)

外国に暮らしたり、外国人と付き合っていると、
“豊かさ”について考えさせられることは多いです。
お金をたくさん持っていることが豊か?
貧しくても、家族と笑顔に満ちた生活を送ることが豊か?

人それぞれ、様々な価値観があると思うけれど、
ニッポンがこんな風に苦しい時代を迎えて、
ホンモノの“豊かさ”への憧れが高まってきたような気がします。

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“ダウンシフター”なんて言葉、今までに聞いたことはなかったんだけど、
どうやら今の日本人にはちょっと魅力的なコンセプトかもしれない。

本当の、豊かさを追求したい貴方に。

まだ見ぬ「明日」のためじゃなく、
「今日」という日を最高に充実させたい人に。

「1ダウンシフター伝道師」というとてもあやしい肩書きの奥月さんのサイトを
お奨めします。

『豊かな国の豊かでない人々』⇒ http://www.1downshifter.com/page1.html

また、ネットビジネスやインターネットマーケティングに興味のある方は
ぜひこちらを ⇒ http://www.1downshifter.com/page4.html

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「今を生きる」というコンセプト自体はとってもシンプルだけど、
突き詰めるとかなり奥は深いと思う。

美都は、まだその境地には至れないしなぁ・・・

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《オイシイ商売とは》

日本の事情をあまり知らない外国人の恋人が、
「子供は絶対4人!」なんて言い張るもんだから、
「少なくとも日本ではそんなのムリ!なんせ託児所が足りないんだから」と反論。
(もちろん理由はそれだけじゃないんだけど)

そしたら次の言葉は?
「じゃー託児所チェーンを作ろう!」

そう、彼もすぐビジネスに結び付けたがる・・・(笑)

ん?待てよ?
そうだよなー
これだけ足りない足りないと言っていて、
しかしなぜ誰もやらない??

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その日の夜、たまたま新聞で、託児所の統計を発見。
日本では、26,000人もの赤ちゃんが、
託児所に入るための順番待ちをしているんだとか。

さらに、一日13時間以上営業しているのは、たった170ヶ所程度。
週末みてくれるところは、全体の0.3%以下なんだって。

それだけ聞くと、
じゃー託児所作ろうぜぃ!と言いたくなるけれど、
でも・・・
何でこれだけ足りないとわかっていて、誰もやらないの?

そりゃ絶対、落とし穴があるからに違いない・・・

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そうやって考えてみて、すぐに思い当たるのは
(1)資格をもった保育士そのものが足りない
(2)トラブルや訴訟が絶えない
(3)子供はひたすら減る傾向
ってところかなー

ま、何が言いたいかというと、
過去に何度か、こういう時代に起業って言っても何をやりましょう?
みたいなメールをいただいていますが、
人がやってないことを!って言っても、
それってけっこう難しいよねー

だって、オイシそうに見えて、かつ誰もやってないことなんて、
そうはないじゃない!
やっぱり、一瞬オイシそうに見えても、
人がやってないってことは、それなりに事情があるんだよ・・・

もちろんだからこそ、その人が嫌がる事情を覆すようなワザを発見できたら、
それこそが金の卵かもしれないけどねー

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というわけで、託児所経営の話はすぐに我々の間ではボツになりました。
まぁおかげさまで今はそれよりオイシイ商売してるしねー(笑)

ちなみに、中小企業ではありますが、
0から全てを一人で起こし、それなりに成功させた美都パパの商売哲学とは
1)消耗品を売る
2)在庫・仕入れのいらない(少ない)商売をする
3)女心をくすぐるモノで勝負する

ま、当たり前と言えば当たり前の気がするけど、
これから何しよっかなーと考えてる人は、
ぜひもう一度原点に立ち返って、効率の良い商売を考えてみてください!

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《これからの働き方とは》

ねぇ、「野心」と「志」の違いって言える?

う〜ん・・・けっこう難しいと思うんだけど・・・

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前回の青年のメールにはたくさんのご意見ご感想メールをいただきました。
やっぱり、自分の仕事やこれからの生き方について、
考えてる人って多いんだよね。当然か・・・(笑)

また機会を見てそういった様々なご意見もご紹介したいと思っていますが、
今日はある読者の方からご推薦いただいた本を紹介させていただきます。

前回ご紹介したメールを送ってくれた新入社員の青年には
絶対に読んでほしいし、
これから先の自分の働き方について考えてみたい人にオススメです。

そして、冒頭の「野心」と「志」の違いにも答えてくれる本です。

その名も:
「これからの働き方はどう変わるのか」

そしてサブタイトルがまたいい:
「すべての人々が「社会起業家」となる時代」

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なんかほら、「週末起業」だとかって「起業」って言葉が
サラリーマンにも身近になりつつある時代だけど、
実際はそれを実行するのってかなり大変なことだよね。

起業って言っても何をするのか、何を目指すのか、
そういうところから悩んで一歩が踏み出せない人も多いはず。

また、もちろん会社で働きながら、
一社員として何を目指していったらいいのかがわからない人も多い。

そういう人たちに、機知に富んだ温かい言葉を投げかけてくれるのが
この本です。

●これから働き方はどう変わるのか
        ―すべての人々が「社会起業家」となる時代
                          by  田坂 広志
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478732663/mitosanari-22

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この本を読んで、何か自分の働き方について気付かされたり
新しい一歩を踏み出す決心がついたりしたら、
ぜひ美都にもご一報くださいね!

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《学歴とは》

うちの会社ではおかげさまで商売が順調な故、
常に社員を募集しているところです。

先週、また一人新しい社員が入りました。
なんと、美都と同い年、なんだけどー、なんと中卒なんだよね。

こういう言い方で「差別だ!」などと言われたくはないんだけど・・・
だってさ、数十年前ならともかく、
今の時代、中卒ってけっこう珍しい感じがするじゃない。
しかも自分と同じ年だと聞くとさ、
周りには高卒さえも珍しかった環境だから・・・

でもね。
うちは正真正銘「学歴不問」だから。
これは例外のない、うちの会社の採用方針の一つです。

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じゃー学歴って何?
何の意味も持たないもの?

そうは思ってない。
何の価値もないとは思わない。

美都が就職活動をしていたころ、
ある大企業の社長さんが講演で言っていたことがある。
「学歴とは、負けず嫌いの尺度」だと。

まぁその背景の説明を聞かないと「なんのこっちゃ?」と思うけど、
誤解を恐れずに簡単に言ってしまうと、
日本のように競争が激しい入試・学歴社会で生き残ってきたからには、
それなりの競争心が子供心にもあったはずだ、と。
だから、これは完全な確率の問題なんだけど、
高い学歴を持っている人の方が、負けず嫌いである確率が高い、と。

そして、企業戦士として、
負けず嫌いである価値は非常に高いから、
どうしても高学歴の人を採用する傾向にある、と。

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この説明だけだとかなり反論もあるかもしれないけど、
でもようは、「確率の問題」だと思うわけ。

例えばね。
もしかしたら、超一流大学を出た人でも、
地球が一時間にどれだけ動くのかを一瞬では答えられないかもしれない。
でも、その大学の100人に同じ質問をしてみたら、
三流と言われる大学の100人よりは正答率が高いだろう、というのが
私たちの仮定なわけよね。

となるとさ。
就職の面接なんかでは、
個人の履歴書を見て、個人を面接してるんだから、
学歴じゃなく、本人そのものをしっかり見てほしい、と思うけど、
やっぱりそういう限られた情報では、全てを把握できるわけじゃないから、
結果としてミス(誤った採用)を減らすためには、
結局、前述のような「確率」に頼って、
名のある大学の人を取りたがってしまうかも。

これが、学歴社会だよね。
本当に本当に「個人」を見たら、
やっぱり学歴で判断できないことの方がはるかに多いけれど、
現実には、なかなかそこまでしっかり判断はできないわけで。

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ちなみにうちの会社がそういう「学歴」に頼っていないのには、
やっぱり中小企業だから、ってのがあるのかなぁ。
「お試し採用」みたいな感じで、
よっぽど人間性に問題が見られない限りは採用してみて、
実際に働いてもらって、
1週間から1ヶ月くらい様子を見た上で、
本人にも働く意思を確認して、最終的に採用を決めています。

そのへんは大企業と違って融通がきくしね。
名刺も作ってないからさ。(笑)

だから、大卒だろうが中卒だろうが、
うちの仕事について初心者なら、採用時の給料は全く一緒。
そしてその後の仕事の内容次第で、
学歴とは全く無関係に、お給料はどんどん上がっていきます。
(もちろん、上がらないこともあるさ)

美都が嬉しいのは、
社内に、学歴で人を差別するような風潮が全くないことね。
ま、もちろん、ほとんどの人がそれほどの学歴を持ってないから、
とも言えるかもしれないけど、
やっぱり評価が全く学歴とは関係ない、と全員が知ってるからね。
それが大きいと思うよ。うん。

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さて、こうして中卒から大学院卒(美都のこと)まで入り乱れた社内は、
年末の稼ぎ時に向けて一致団結してフルパワー生産体制に入りました。

本当はマガジンもお休みしたい時期なんだけど・・・
美都は頑張るぞっ!

皆さんも、学歴に負けず、人の目に負けず、マイペースで頑張ってねっ!!

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ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。
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発行者       : 佐成美都 
メール    : mitosanari@hotmail.com
バックナンバー: http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm

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《編集後記》

♪ボストンに行っている間にいただいた山のような皆さんのメールには、
週明けには必ずお返事する予定です。
もう少しお待ちくださいね!

♪そうそう、まぐまぐプレミアムのシステムが変更になり、
登録した月は完全無料になったそうです。
というわけで、美都の「♪恋の話をしよう♪」を無料で最大4発行分、
お楽しみいただけるようになりました。
この機会にぜひ、盛りだくさんの美都の恋のお話をお試しあれ!

 詳細は ⇒ http://cgi.mag2.com/cgi-bin/magpre/frame/P0001088

♪年賀状ってもう発売になってるんだよね?
なんかアっという間に新しい年になっちゃいそうだなー
でもこれからの追い込みの時期、頑張って乗り切らなくては・・・
皆さんも、くれぐれも体に気をつけて頑張ってね!
また来週ー

♪おっと!!
明日はみんなで投票に行こうねー!
  (と言うほど美都は政治に関心はないんだけど・・・笑)