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 美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.25 2003/11/22

       http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm   by 佐成美都

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《今日の格言》
 
   「自分が立っている所を深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る。」

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  現状を良しとせず、何とかしたい!と思ってる人は多いと思うんだけど、
  だからって全く新しい“何か”を求めるんじゃなく、
  今あなたが立っているその場所にこそ、きっと可能性はある。
  
  “限界”も“希望”も、あなたの心の中にあります。
  
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今日のメニュー 

 (1)美都の独り言
 (2)限界のカベ
 (3)コーチング
 (4)バカのカベ

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《美都の独り言》

忙しい。
マジ、忙しい。

こんなの書いてる場合じゃないっ!
けど淋しい貴方のために美都は書くわ。(笑)

いや、冗談はさておき、
美都が一労働者として社員と一緒に作業をする毎日ってのは、
う〜ん、あと2週間くらいは続くのかなぁー

ま、みんなの中に混じって仕事をすることで、
新たに分かることもいろいろあるからね。
それはそれで有意義なんだけど。

でも他に美都がすべきことはたまる一方で・・・・・
しかしまぁ、美都の年末年始休暇まであと一ヶ月ですから。
全く休日はナシであと30日ちょっと、頑張りたいと思いますっ!

さ、栄養ドリンク栄養ドリンク・・・(笑)

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《限界のカベ》

秋ごろに採用した社員の一人が、
予想以上に素晴らしい才能の持ち主で、
ほとんど教えることもないままに、一人立ちした、というのかな。
本来は半年くらいは先輩社員がそばで見てないといけないところ、
ほんの2ヶ月くらいで、一人でほぼ完璧に仕事をこなすようになりました。

というわけで、ちょっと難しい(本来なら絶対新人には頼まないような)
複雑な仕事を頼んでみることにしたのね。
ステップアップへの第一関門、というところかな。

でももちろん、これを完全に一人でやるのは最初は不可能なので、
両隣に位置している先輩社員二人に、
「ちゃんと見てあげてね。二人で。」と頼んでおきました。

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さて、しばらくたって、ふと気になってマネージャーが覗きにいくと・・・

 ちょーっと待ったぁー!

頼んだ仕事が、とんでもないことになっていた。(汗)

マネージャーはすぐに両隣の二人を叱りました。
「ちゃんと見ててって言ったじゃないの!」

二人は何も言わず、下を向いているばかり。

仕事をしていた新人本人は必死に謝っていたらしいけど、
はっきり言って彼女は悪くないんだわ、この場合。
一人じゃできないのを承知で、両隣に頼んでいったわけだから。

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「まぁほんっとに頼りにならないですね、あの二人は」と
マネージャーが両隣の二人について嘆いていたけど、
う〜ん、困ったもんねーと思いつつ、
美都は誰にでもある“限界”ってのを考えていました。

ほら、何度か書いてきたように、「名選手名監督にあらず」ってのがある。
自分自身はどんなに仕事ができても、
じゃーそれで他人の面倒も見れるか、っていうとそうは限らない。

あるいは、自分の仕事がとにかくめいいっぱい詰まっていて、
隣にまで気を配る余裕が全然なかったのかもしれない。

そういう点を「もっとちゃんとしなさい!」って怒っても、
その人には無理なことなのかもしれないしなぁー
もちろん、ある程度はトレーニングなどで変えられることかもだけど、
誰にでも、限界はあるからなぁー

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トレーニングに時間とお金をかける余裕がない現在の状況では、
やっぱ今度から直接マネージャーがチェックするしかないわけで、
そうなるとマネージャーの仕事がまた増えて大変。

でも、隣の二人には結局、その程度の給料しか払ってないし、
それ以上は望めない、と上は判断して今日に至っているわけだ。

ま、かなり悲しいけれど、
今の状況では上の仕事を増やす以外、どうしようもないなぁーと結論。

ほら、無理にその人の能力以上のことを要求して、
本人の本来の仕事までおろそかになったらヤバイし。

そうやって上にどんどんシワ寄せがくる状態が、
今の我が社の現実であります。

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はぁ〜
でもなー
美都の理想は、
そういう“限界のカベ”を突き破るトレーニングなんだよなぁー

誰にでも限界はある、と言いつつ、
でもじゃー誰がいつ、どこが限界だって断定できる?
本人が周りが、無意識に「限界」って思っているところが、
本当に正真正銘の限界だ、って保証はどこにもないよね?

驚異的な世界記録ってのは、例えばね、
誰もが無意識につくっている“限界のカベ”を
全く意識しないでいられる人の中から生まれるものなんだ。
だからやっぱり、
とんでもない能力を発揮する人ってのは、
決して自分では“限界のカベ”を作ったりはしないのね。

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ただ、これが会社という組織の中での仕事となると、
社員の能力を最大限に引き出してあげよう、とは思っても、
費用対効果という重要なポイントがあるわけで、
会社としてどこまでお手伝いしてあげられるかというと・・・
これには明らかに“限界”があるわけです。はい。

というわけで、
コストよりも効果が必ず上回る、という確信がなければ
そうそう会社としてはトレーニングにもコストかけられないしねー
だからトレーニングのプランニングには
相当な時間をかけないとーとずっと美都は思っているわけですが、
残念ながら今はそんな余裕が微塵もない・・・・・

はぁ。
やっぱ年明けだなぁー

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《コーチング》

というわけでトレーニングネタが出たところで、
最近話題?のこの新しい手法、“コーチング”について。

これの新しいところは、
上から押し付ける(押し込む)教育じゃなくて、
対話を通して本人の中からアイデアや“やる気”を引き出す、ってこと。

まぁ米国ではかなり前から主流になってきたトレーニング法だけど、
日本でも最近、文部省関連の組織が公的な資格制度をつくったり、
日産が全管理職2800人にこの研修を義務付けたりと、
表舞台に出てきた最新の人事・人材関連トピックの一つだと思います。

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そーねー
美都の会社でも、ぜひにも取り入れたいところだけど、
やっぱこんな弱小企業でいきなり外部から専門家を雇うのは厳しい・・・

というわけで、美都が(またしても)寝る間を惜しんで
本などでお勉強するところから始めたいと考えている今日この頃。

でも実は、コーチング関連のメルマガも最近かなり出ています。

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今日オススメしたいのは、「ビジネスはコーチングで生き残れ!」という
ズバリのタイトルのマガジン。
このマガジンのイイところは、
人事担当者や管理職を対象にしているわけではなく、
働く全ての人が気楽に読めるように工夫されていること。

誰の身にも起こる身近な社内での出来事を通して、
少しでも仕事を上手くこなすためにどうしたらいいのか、
上司とうまくやっていくにはどう対応すればいいのか、
そんなすぐにでも役に立つノウハウが満載です。

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「あいつ、一体どうしたんだ?最近なんだか変わったよな。」
「これならこの仕事も任せられるよな。よし、あいつに決めよう!」
◆そんな「できるあいつ」が読んでいるのはこれ!
「ビジネスはコーチングで生き残れ!」→ http://www.c-youme.com/melmag/
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とっても読みやすい文章で、しかも楽しい内容なので、
ぜひ一度読んでみてください!

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《バカのカベ》

「人は必ず分かり合える」というのは
美都が一番長く付き合った元彼の口癖でした。

う〜ん。
それを信じるのはかなり難しいよね。(笑)
全然話の通じない人っているじゃん。どこの世界にも、さ。

まぁでも美都はねー
そんな中でもかなり忍耐強く、
自分の言いたいことは訴えるタイプだねー
必ずわかってもらえると信じて。

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そんな美都の昨今の悩みは、もちろん、
異文化から来た恋人との“すれ違い”でありますが、
そういう美都に恩師が『バカの壁』という本をすすめてくれました。

ようするに、
人間はみんな無意識に思考の中にカベを作っているから、
そのカベの外の話には簡単には理解を示せない、ってこと。

あ、もっとわかりやすく言うとねー
人は、見たいものを見て、知りたいものに耳を傾けるの。
無意識に、自分の信じたいものをもっと信じさせてくれるような情報を探し、
自分の考えを否定するような情報はシャットアウトするように脳が働くの。

それって、人間の、超自然な思考であり、行動なんだよねー

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だからいくら貴方が伝えたい、と願う“ある事”を相手に訴えても、
相手がそれを聞きたがってなかったら、全然通じないのよ。

でもほら、興味ある話題ならすぐにノってくる人ってよくいるでしょ。
結局、そういうこと。

You see what you want to see.
ってのは英語でもよく聞いたことだし、
美都もそう信じて、自分ではできるだけカベを作らないように
努力して生きてきたつもりだけど、
この本は、
それをもっと具体的で身近な事例を通して説明しているので、
とってもわかりやすいし、面白かったです。

例えば若者と老人、
例えばイスラム原理主義と米国、
例えばオウム真理教と一般人、など、
そこにどんな“バカの壁”が存在し、お互いの理解を阻んでいるのか。

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それを知って何になる?
と思った方にこそ、ぜひ読んでいただきたい。

とにかくそのカベの存在を知ることそのものが、
その壁を取り除く第一歩だし、
他人とのコミュニケーションがよりスムーズにいくこと間違いナシです。

美都は、あぁこの本が英訳されていて、
恋人が読んでくれたらなぁーと思いましたが、
残念ながらその願いは叶いそうにはない・・・・・(涙)

ま、せめて美都がその壁の存在をよく考えながら、
今までとは違うコミュニケーション法で
根気良く迫っていけば良いのでしょう。

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●「バカの壁」by 養老孟司
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106100037/mitosanari-22

アマゾンのランキングでは16位ということでかなり話題の本みたいねー
読者レビューはかなり辛口だったけど、
養老さんの過去の本が好きな人は、比べるとちょっと、って感じらしい。
でも美都は養老さんの本は初めてだったので、比較はできん。

ま、美都的には読んで勉強になったし、面白かったです。
何と言っても、本が薄くて字が大きいのが良かった!(笑)
かなり濃い内容だけど、すぐに読めてしまうところが
忙しいビジネスマンにはとにかくありがたい!

貴方もぜひ“バカのカベ”を打ち破り、
コミュニケーションの達人になっちゃいましょう!

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発行者       : 佐成美都 
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バックナンバー: http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm

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《編集後記》

♪忙しい中、広告の打ち合わせで二日続けて違う雑誌社の営業マンと会いました。
いつも思うんだけどさ、
なんで営業マンってあんなにコロンとか強いのつけてるんだろ。
「残り香」でキモチ悪くなるほど。(笑)
ま、よく考えてみると、
一日外回りしてて、汗や体臭でお客さんに不快な印象を与えるよりは、
やっぱりコロンなんかのにおいの方がいいってことかな。うん。
改めて、営業マンは大変だーと実感する美都でありました。
でも美都は今度から朝一の打ち合わせにするから「コロンなし」でお願いね・・・

♪ところでニッポンの景気はどうなの?最近。
美都んとこはおかげさまで来年から広告費を2倍近くにできそうな勢いです。
(だから雑誌社の人と打ち合わせだったんだけどさ)
来年は、もっと忙しくなりそうだなぁー
でも、めっちゃワクワクするなぁ・・・うふ

♪あと1ヶ月ちょいで2003年も終わりです。
最後まで元気に、駆け抜けましょうっ!