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美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.35 2004/03/15
http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm
by
佐成美都
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《今日の格言》
「やる気は5分で消える。だから成功者は5分に1度夢を確認する。」
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日本人はあまりデスクに写真を飾ったりしないと思うんだけど、
愛する人の写真や、行きたいリゾートの写真や、
あるいは将来建てたい家の絵とか、
美都は自分の環境を“夢”でいっぱいにしています。
だって、そのために毎日頑張ってるんだもんっ!
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今日のメニュー
(1)美都の独り言
(3)サンクコスト
(4)エスキモーに氷を売る
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《美都の独り言》
鳥インフルエンザだの、狂牛病だの、
とにかく騒がしい昨今ですが、
どうかメディアの過熱報道に踊らされないでね。
だって鶏肉にしたって、人が食べて感染することはまずないわけだし、
加熱すれば問題はない、ってちゃんと証明されているわけでしょ。
それよりさ、
例えばエイズ患者が世界で毎日1万人ずつ増えてることとか、
毎日8000人が死んでることとか、
日本には数万人規模で感染者がいて、しかも増加の一途とか、
そういうことの方がよっぽど問題だと思わない??
命のリスクを恐れるならば、
狂牛病や鳥インフルエンザを気にする前に、
一度かかったら今の医学では治らないエイズの心配するほうが
よっぽど現実的だと思うんだけど。
なんでこんなにもエイズの話題って出てこないんだろう。
そういう報道がされると風俗産業が不景気になるから??(笑)
もうちょっと、賢く生きたいよね。
美都の独り言でした。
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《サンクコスト》
日本語で正式に?何と呼ばれているのかはよく知らない。
埋没費用、かな?
でもこれ、超重要だから知らない人は要注意!
実際に社内であった話を、
わかりやすくするために洋服屋さんを例にしてみましょう。
例えば、数年前にヒョウ柄が流行っていたときに
ヒョウ柄の生地をたくさん仕入れてしまったとします。
今はもうヒョウ柄が流行っていないため、
生地は大量に余ってしまっています。
さぁ、貴方ならどうする?
もちろんその生地を何とかして使って、
利益の出る商品にして売れたら最高だよね。
でも、何もしないでそのまま「捨てる」っていう選択肢も、
実はかーなーりー有望だったりする。
もちろんその判断には計算が必要だけどー
そんなことを言ったら社内で大反発にあったので(涙)
こうして原稿にしてみました・・・
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どうしても人間には「もったいない!」という意識が働くから、
過去に費やしたお金や労力や時間を考えると、
何とかそれを無駄にしないで済むように、と動いてしまいがち。
ほら、例えば恋人同士でもそういうのってない?
相手にだんだん嫌気がさしてきても、
今まで費やした時間とか贈ったプレゼントとか(笑)
積み重ねたものの“重み”ってけっこう効いててさ、
今さら新しい人を見つけてまた一からやり直すのは面倒ー
って思った経験がある人もいると思う。
会社の経営では、
はっきり言ってそういうことの連続だよね。
特に在庫が必要な商売をしてると、
それがもう流行遅れや生産中止なんかになってしまったとき、
果たしてさらにコストを追加してでも売るべきなのか、
それともあっさり諦めて処分するべきなのか、
決断しないといけない瞬間が多々あります。
でもどうも、「サンクコスト」の概念はあんまり染み付いてないみたい。
つまり「サンクコスト」ってのは過去に費やしたコストのことで、
もうどうやっても取り戻せないものなら、早い話、忘れましょう、って。
だって過ぎたことをいつまでも引きずってても仕方ないのよっ!
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単純な数字の例をあげると、
例えば1000万円の価値があり、もう使い道がなくなった部品があって
その処理に次の2案があったとしましょう。
(a)新たに500万円のコストを費やして、550万円で販売する。
(b)50万円でスクラップ工場に買い取ってもらう。
貴方ならどっちを選ぶ?
この計算をするときに、部品の価値「1000万円」が
いわゆる「サンクコスト」です。
もうこれから先それをどうすることに決めようが、
過去に費やしてしまったその1000万円はもうどうしようもないんだから、
新しい今後の計算からは完全に省くこと。
だから実はこの2案とも、単純に計算してみると
共に50万円が手元に残るってことになるよね。
う〜ん。
もちろん経営判断にはもっと細かい状況把握が必要だろうけど、
正直、スクラップ屋に引き取ってもらう方が安全な気がする。
だって500万円も費やして、その後で本当に売れるのか不安かもだし、
あるいは新たに作業するとなると、
数字に表れにくいコスト(機械の消耗とか)もかかるわけだしぃー
ならさっさと在庫を減らして確実に50万円もらえる方がいい。
リスクをおかさずに、ねー
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というわけで、
会社を経営している貴方も、恋人との腐れ縁に悩む貴方も(笑)
ときには過ぎたことをキッパリ見限る勇気も必要です!
使ってしまったものは仕方ない。
終わってしまったことは仕方ない。
もちろん、それを少しでも工夫して、
今後にきちんと充分な価値を生むようにできるのなら
できるだけ知恵は働かせるべきだけど、
でもそういう判断のときに
過去に沈んだコストにこだわって「もったいない!」とは考えないこと。
今、貴方のいるその場所、その瞬間から、先のことをよく考えてね。
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こうやっていろいろ説明しても、
「でも捨てるのはもったいない・・・」といつまでも言っている
うちの社員たち・・・(笑)
ま、既成概念を変えるには、ほんと時間がかかるよねー
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《エスキモーに氷を売る》
私事ですが、
ここんところずっと恋人ともめてましてぇ・・・
詳細はもちろんここでは省きますが、
何が言いたいかというと、
ビジネスでの成功を夢見るわりには、この人、
決断が遅いわ、ないものねだりするは、もう話にならん!(笑)
美都は高校生の頃から信じてたよ。
自分に与えられた環境で、自分に動かせるものを使って、
迅速に、自分にできる最高の結果を出す。
それが、上に昇っていく秘訣だって。
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例えば重大な決断をしないといけない経営者が、
一番ほしがるのは「正確な情報」。
でも、100%完璧に、必要な情報がそろってる状況なんてまずあり得ない。
そんな中でも、限られた情報で、
いかに最善の決断をするか。もちろん、いかに素早く。
ま、経営判断に限ったことじゃないんだけどね、全然。
そこでこの有名なビジネス書、
『エスキモーに氷を売る』をぜひご紹介させてください。
一見、セールスの本のようなタイトルだけど、
どちらかというとマーケなんだよね。
独創的なタイトルだけでなく、
内容もかなり斬新なアイデアの宝庫です。
で、どれもが納得のいく理論で裏付けられてるから、
読んでいて非常に気持ちが良い本です。
筆者は全米で観客動員数が最下位だったバスケットボールチームを
なんと“弱い”チームのままで、収益伸び率はダントツ1位に押し上げたという
奇跡のような実績の持ち主。
ま、スポーツは強いだけが儲かるヒケツじゃないのはわかるけど、
それにしても徹底した「現存資源の最大活用」マーケ手法は
美都の大好きな方法論の一つでもあります。
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マーケターはもちろん必読なんだけど、
マーケティングとは関係のないお仕事されてる方も、
単純に、より収益をあげる方法を考えるために、
あるいは、限られた資源をどう活用するか、という点を学ぶために、
あるいは単なる奇跡的な成功物語のドキュメンタリーとして、
ぜひ、読んでみてください。
そして貴方なら、
エスキモーにどうやって氷を売るか、も考えてみてね♪(笑)
★『エスキモーに氷を売る』 by
ジョン・スポールストラ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877710582/mitosanari-22
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《編集後記》
♪ネット通販で今、めちゃくちゃ話題になってるケーキがあります。
発売3分で売り切れちゃうという幻の品。
はっきり言って驚くほど高い。大きさからすると。
でも、話題性だけで飛ぶように売れてるんだよね、文字通り。
はい。もちろん美都も買ってみました。(笑)
まぁそれなりに美味しいけど、別に街のケーキ屋さんでも充分に買える味。
となると、やっぱりインターネットの力だよねー
地方の、小さな町の個人経営のケーキ屋さんが、
アっという間に日本全国に熱狂的なファンを作ってしまう。
嬉しいやら恐ろしいやら、
ビジネスマンとしては避けて通れない巨大市場がそこにあります。
♪桜の開花予想が発表されましたねー 春はもうすぐそこまで来ている!
花粉症と戦う貴方も、お花見の場所取りが憂鬱な貴方も、
元気に、うららかな春の日を楽しめるといいですねー
どうぞ、お体を大切に。明るく、パワフルに頑張りましょう!