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美都の起業経営奮闘記〜新米ビジネスウーマンの挑戦 Vol.40 2004/06/23
http://www2.gol.com/users/misana/mito.htm
by
佐成美都
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《今日の格言》
「山中の賊を破るのは易く、心中の賊を破るのは難し。」
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貴方の敵は、貴方の心の中に。
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今日のメニュー
（１）美都の独り言
（２）サラリーマンと自営業
（３）頑張る貴方に、頑張れない貴方に
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《美都の独り言》
大変ご無沙汰でございます。
いろいろとご心配のお便りもいただきましたが、
なんとか無事に生き延びております。
実は社運を賭けた？イベントの準備に血眼になっておりまして・・・
いや、つくづく思ったけど、
やっぱりこれだけアウトソーシングが地位を確立した時代なんだし、
専門のことはプロにまかせたいよねぇ〜
例えば広告・宣伝とかさ。
ＭＢＡでマーケティングもいろいろ勉強した美都ではありますが、
やっぱり資金があるならば、
イベントのプロモーションなんかはぜひともプロにお願いしたいところです。
慣れないことをやると、異常に時間がかかる。
もちろんそれが頻繁に必要になるなら、
最初は時間がかかってでも自分でやってみるべきかもだけど、
今後も例えば年に一度しか発生しないことなら、
ここまで必死になってもねぇ〜と我ながら思った。
それでももちろん、自分でやったからこそ学べたこともたくさんあるけどね。
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《サラリーマンと自営業》
お話したいのは、美都が今回のイベントで感じたことです。
タイトルのような分類はちょっと違うかなーとも思うんだけど、
別の言い方をすれば「給料をもらう人」と「払う人」かなー
従業員と経営者、と言ってもいいかもしれないけど。
あのね、
どういうイベントであれ、
イベント会場にはたくさんのスタッフがいるじゃない？
警備の人だったり、スポンサーの社員だったり、
パートナー企業のブースで働くバイトのお姉ちゃんだったり。
単純な話、
正社員とアルバイトで意気込みとかモチベーションが違うのは当たり前だよね。
それが、経営者と社員となったら、どうよ？？
何が言いたいって、
今回、美都はイベント会場であたかもバイトさんのように働いたんだけど、
そこで強烈に痛切に実感しちゃったわけよね。
あぁ、エネルギーレベルが、
全然違うよぉ〜〜ってね。
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社員の手をできるだけ使わなくて済むように、
美都は学生時代の友人Ａ君（サラリーマン）に助っ人をお願いし、
当日、イベント会場でのブースの設営と撤去を、
全部二人でやったのね。
朝一番から他社のバイトさんに混じって会場を走り回り、
あるいは夜、お客さんが全員いなくなった後で片づけも。
もちろん日中は、ちゃんとスーツに着替えて経営者としてのお仕事も。
他社のブースも偵察しつつ、自分の社員の仕事ぶりも観察しー
そんな一日を過ごして、
つくづく感じたのが「熱意」の違いっていうか。
そのイベントにかける意気込み、って言うのかな。
当たり前と言えば当たり前なんだけど、
走り回りながら他の人を横目で見ながら強烈に思ったのね。
「ひえぇ〜私だけだ、こんなに必死なのはっ！」ってさ。（笑）
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例えば、ブースで声をかけてくるお客様とお話するときに、
美都は内心、その一人のお客様と自分の会社との接点を作るために
自分が今までどれだけ苦労してきたかを無意識に計算してるし、
当然、かかったコストだって数字で頭に入ってるわけじゃない？
そういうコストを無駄にしてはなるまいと思うし、
将来、そのお客様が優良顧客になって会社に貢献してくれるかもしれない
輝かしい前途を思えば（笑）決してヒドイ対応はできないわけで。
当然、笑顔にも、言葉にも心がこもるって。
あぁ、私のいとしのお客様ぁ！！ってさ。（爆）
いや、笑い事じゃなく、マジなのよ。
この広い世の中で、ゴマンとある会社の一つである我が社と、
ゴマンといる人間（お客様）の中の一人であるその人が、
そうやってそこで出会ったのは何かの縁かもしれないけれど、
でも会社としては、そういう出会いをどうにかこうにか増やそうと、
そして出会ったからには絶対に離すまいっ！と
みんな必死になってるわけじゃない。
たかが客、されど客。
いや、ブースに質問に来たお客様が、
本当に我が社のお客様になるかどうかもまだわからない。
でも、前述の通り、
その一つの出会いを生むために、
会社としてそれまでどれだけのコストをかけてきたか。
朝５時に起きて学生アルバイトに混じって机を運んで椅子を運んで
ブースの設営やったのも、全て貴方に出逢うためだったのよっ！！
と言わんばかりの勢いで、微笑まずにどうして私の苦労が報われようかぁっ！
ふぅ〜（笑）
いや、マジで美都はそんな勢いだった。
Ａ君に「よくそれで一日もつよなぁー」と笑われながら。
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お手伝いをしてくれたサラリーマンＡ君の言葉を借りれば、
きっともっとわかりやすいと思うんだけど。
彼が言うには、
自分なら耐えられない、って。
サラリーマンをやっていて、
もちろん自営業には興味も好奇心もあるんだけど、
今回、経営者としての美都を目の前で見物？し、
つくづく、
自分はここまでのプレッシャーと責任には耐えられない、と感じたらしい。
ブースで机に置くパンフレットの角度一つにしても、
設営にかける時間を短縮して余らせた時間で
スタッフに説明をする時間を増やす時間の使い方にしても、
お客様と会話するときの言葉の一つ一つにしても、
何もかもが自分の生活・人生に直接跳ね返ってくると思えば、
それは真剣にならざるを得ない。
もちろん、そういう自分の創意・工夫・努力が
すべて成績に反映されるってのはめちゃくちゃ喜びや満足感が大きくて、
だから美都はこの仕事（経営者！）が好きなんだけど、
Ａ君はとても耐えられないと言っているの。
完全に仕事から解放される瞬間が、
やっぱりないものねー
そこまで責任とリターンをがっぽり背負っているとねぇ・・・
そこがイイところなんだけど、
そこがダメ！って人だって、
当然いるとは思う。うん。
それはそれ。
人は人。
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まぁでもねー
経営者としては、
もう一歩でも、二歩でも、
社員に近づいてきてほしいよね。
経営者の立場に。
会社の経営に足を突っ込んで、
責任にも、もちろんリターンにも、
役割を担って欲しい。
そのためのインセンティブをしっかり考えることは
会社としての急務であり、
美都も、ずっとずっと頭を悩ませてるところ。
でもＡ君が言うように、
人によっては、
そうやってリターンを得る分、責任を背負ってもいいよ、って人もいれば
リターンもいらないから責任もそこそこにしといてくれ！って人も、
当然いるわけだよ。
まぁ社内が全員“起業家肌”の人になるのもちょっとコワい気がするので（笑）
そのへんはバランスがとれたらいいと思うけどぉー
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ちなみに一言付け加えておくと。
美都はリターンがなくてもそうやって血眼に働くタイプだったね、昔から。
例えば日給が決まってる単純作業のバイトがあったとするでしょ。
１日に５００個こなしても１０００個こなしても
報酬は変わらないバイト。
それでも美都は何個できるかに挑戦するタイプ。（笑）
絶対、人には負けたくないと肩肘張って頑張っちゃうタイプ。
そんなのバカみたい〜ってよく笑われたけど、
自分はそれで達成感を得て充実した一日を過ごした、と感じたんだから
いいじゃない。
もちろん、内心は、
いつか絶対「やったらやっただけ」見返りをもらえる仕事をするぞっ！と
情熱を燃やしてたけどさ・・・
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今は経営者として、
社員にはきちっと業績に値する報酬を！と頑張りつつも、
でも一方では、
せめてマガジンの読者の皆さんには声を大にして言っておきたい。
もらえるもの以上に頑張るのは損だ、とか、無駄だ、とか、
そういう風には思わないでほしいんだよね。
もちろん、必ずしもそういう頑張りを評価してくれる人が
貴方を見ていてくれるとは限らない。
でも、そういう貴方に美都から送りたいメッセージは二つ。
（１）それでもきっと見ていて、認めてくれる人はいる。
（２）誰も見ていてくれなくても、貴方は自分のやったことを誇りに思える。
怠けグセがつくと、直すのは大変です。
いつも、頑張るクセをつけておいて、
長い人生、絶対に損をすることはないと美都は信じる。
そして、何よりも大切なことは、
私たちは見返りのために生きているわけではない。
どんなに頑張っても、しょせん、
最後はみんな死んでしまうのをわかっていて生きているのが人間です。
貴方が本当に楽しいと思えることを、
そして貴方が本当に自分の心の中で誇りに思えることを、
人の目なんて気にしないで、精一杯頑張ってほしい。
結果は後からついてくる、なんてキレイごとは今は言わない。
結果なんてついてこなくても、
頑張ったら頑張った分だけ、
貴方の中に必ず何かが残ります。
その残った何かと共に、
私はこの自分の人生を終われたら幸せなんだと思う。
親に評価されることじゃなく、上司に評価されることじゃなく、
世間に評価されることじゃなく、神に評価されることじゃなく、
誰でもない、自分自身が、
自分を評価してあげられる、
そんな“何か”・・・
頑張ることは、決して無駄じゃない。
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《頑張る貴方に、頑張れない貴方に》
久しぶりなので今日はオススメの本を
かなり気合を入れてピックアップしてみました。
夏のレジャーシーズンが近づいてお出かけの方も多いと思いますが、
ぜひ旅のお供に！
もちろん、出勤電車で手軽に読める一冊も選んであります・・・
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★ちょっと元気のない貴方に
『いまはダメでも、きっとうまくいく。―人生がひらける78の発想』
by
川北 義則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569617921/mitosanari-22
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★真剣に頑張る気力に溢れた貴方に
『達人のサイエンス−真の自己成長のために』 by
ジョージ・レナード
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4531080785/mitosanari-22
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★バリバリ管理職の貴方に
『ニューウェーブ・マネジメント―思索する経営』
by 金井 壽宏
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422100637/mitosanari-22
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★頑張りたいけどなかなか一歩が踏み出せない貴方に
『絶対に達成する習慣−勝てる自分をつくる７つの方法』
by 武沢 信行
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763195603/mitosanari-22
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★もうちょっと気楽に楽しみたい貴方に
『毎朝「一話」出勤前に読む本―言葉のクスリ』
by 太田 典生
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837907563/mitosanari-22
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どの本も、タイプは違ってもかなり気合の入ったオススメの作品です。
ぜひ、夏バテ知らずの熱い夏のお供に！
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発行者
： 佐成美都
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《編集後記》
♪実は５月に受験する、と言っていたＵＳＣＰＡなのですが、
今回の（予定外の）イベントなどもあって、７月に延期いたしました。
というわけで、申し訳ないのですが７月は執筆をお休みさせていただきます。
（って６月もろくに書いてないやん！とは言わないで・・・涙）
今回のテストで全科目合格はマジ難しいですが、
せめて半分は受かりたい・・・
でもって８月はオリンピックも見たいしぃー
なんてヒマはないか・・・（汗）
♪マガジンが届かないとイマイチ気合が入らない！なんて
嬉しいお便りもいただきました。
７月は・・・今日ご紹介した本が充分に喝を入れてくれるはずなので、
ぜひご自分で気力を充実させて、頑張ってみてください！
♪猛暑が予想され、ビール会社の株が急騰の昨今です。
景気回復にみんなで元気に貢献しましょう！（アルコールと限らず・・・笑）
では、次回は８月に！