♪ラテンの恋とボストン留学 第38号 2003/02/16 -----------------------

今日のトピック: 遠距離恋愛

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                by 美春 and カルロス  miharuandcarlos@hotmail.com
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実はものすごく書きにくいんだよなーこれって。
でもけっこう読者の方からこの話題についてのメールもいただくもので。

美春とカルロスのスタートまでの道のりを読んでくださった方は
ある程度ご存知だと思うのですが、
(読んでない方はぜひ! http://www2.gol.com/users/misana/bn.htm
美春がカルロスと付き合い始めたとき、
美春には日本に恋人がいました。
この彼とは、ボストンに発つ7ヶ月前に知り合い、付き合い始めました。

実は最初は、美春が数ヵ月後に留学することは秘密にしていた。
だいたい、一番最初の美春の意図としては、
本気で付き合うような相手じゃなくて、
たまに出かけるだけの相手がほしかったのね。
だから相手もその程度の人だったら、わざわざホントのことは言わずに
お互い「遊び」で済ませれば良かったんだけど、
彼があまりにも良い人だったし、かなり深い親交になってしまったので、
付き合い始めて二ヵ月後に、思い切って告白しました。
どういう目的で留学するのか、そして美春の人生の目的は何なのか。

ジっとだまって聞いていた彼が最後にポツリと言った。
「オレ、待ってるよ。」
二年間、待ってる、と。

嬉しかったよね、やっぱり。
そういう風に言ってもらえる、ってことは。

でも正直、美春には不安があった。
遠距離なんて今までしたことないし、
だいたい美春は遠距離に向いてない!
いつもそばにいて、触れ合ってることが大事、ってすごく思ってる。

それに、アメリカに行ったらアメリカ人の彼氏見つけて同棲して
英語を完璧にマスターするって密かな計画もなきにしもあらず・・・(笑)

まぁでもそんなのはただの夢物語だし、
日本の彼があまりにも真剣で良い人だったので、
日本を発つ前は、美春は完全にアメリカでの男探しは断念し、
その決意の証明に?衣類は本当に学生っぽいものしか持って行かなかった。
デート用の服とかハイヒールなんて、全て日本に残して。

そして渡米。
美春の渡米後3週間後にたまたまこの彼の夏休みがあったので、
彼がボストンに遊びに来ました。
でもね、ここでもうギクシャクしてしまったの。
美春は学校がとっても忙しくて、
休暇で遊びに来た彼の相手をほとんどしてあげられない。
しかも、美春が勉強し始めたことは彼の専門分野ではないし、
外国にも一度も来たことがない人だったから、
いろいろな意味で、
海外で新しい生活を始めたばかりの美春とは、話が全然噛み合わない。
それに彼は英語もほとんどできないので、
忙しい美春が、結局いろいろ面倒を見てあげないといけない。

というわけで、せっかくの初めての海外旅行だというのに、
あんまり楽しい思い出を作ってあげられなかったなぁーと
美春は美春で罪悪感をいっぱい心に抱いて、
そして彼は彼で、なんだか美春が遠くに行ってしまったような悲しみを抱いて
彼の帰国後に、
二人は数ヶ月に及ぶ遠距離生活をスタートさせたのでした。

彼は、日本からほとんど毎日電話をくれていた。
(ちなみに電話代はすべて美春が持っていました。)
でもね、美春の最初の数ヶ月は、ほんとに気が狂うほど忙しかったの。
慣れない英語環境ってのもあるし、
昨日書いたように、学校でチームメートとの不和もあったりして。
勉強自体も大変だったけど、それ以上に、
人間関係や生活全般での苦労がたくさんあって、
肉体的にも精神的にも、限界ギリギリのところで美春は生活していた。

そんな中で、たしかに最初は、
たまに母国語で話せる彼との電話は貴重な時間だった。
学校ではあえて日本人とは付き合わないようにしていたし、
基本的には美春は親にもほとんど電話しないタイプだから、
日本語を使うのは彼との電話だけだったのね。

でも、だんだん、それが負担になってきた。
美春が苦労している話を彼にしても、
彼がそれに共感できないし、何も言えない、ってのは大きかった。
だからだんだん、美春も自分が一番したい話ができなくなってきた。
そうやって、話題を選ぶようになってくると、
何となく話すのが、億劫になってくる。

さらに、美春はそのときしていた学校の勉強が本当に楽しかったし、
毎日宿題に追われながらも、生活がとっても充実していたので、
だんだん、彼との電話の時間も、もっと勉強に費やしたいと思うようになった。

だからある日、彼に頼んだ。「電話は週末だけにして」
すごく、心が痛んだ。
でも彼は、もっと辛かっただろうな。

遠距離で、コンタクトの回数が減ってくるというのは
やっぱり危険信号だよね。
彼には、学校が忙しいから、って言って、
確かにそれはウソじゃなかったんだけど・・・・・

11月のサンクスギビングに、3日間だけ日本に帰りました。
3ヶ月ぶりに彼に会って、
美春は・・・より広がった溝を確認してしまった。
例えば一緒にテレビのニュースを見ていて、
思考の角度や深さが美春はどんどん進化していて、
ますます彼とは話が合わなくなっていた。

それでも、この時点では、彼と別れることは考えていなかったし、
アメリカで誰かと恋をするなんてことも、全然考えていなかった。

カルロスとは、この時点で友達だったけど、
日本の彼にもカルロスの話はしていて、
カルロスがたとえ美春に気があったとしても、
あんなに匂いのキツイ人とは絶対付き合えないから心配しないで、と言っていた。

12月のクリスマスとお正月休みに日本に帰ったときは、
かなりの時間を彼と一緒に過ごしたけど、
やっぱり溝はますます深まる一方で、
彼も周りの人に、「美春がどんどん遠くに行ってしまう」と
漏らしていたらしい。

今思うと、このとき別れておくべきだったのかもしれない。
お互いに、あまりにも大きくなった二人の間のギャップを感じてて、
またさらに、数ヶ月離れてしまう状況で。

でも、そこまでする必要性も感じないで、結局そのままにしてしまった。
1月、美春再び渡米。

そして「スタートまでの道のり」に書いたように、
カルロスとの急展開が始まります。

こうなると、日本の彼に対しては罪悪感ばかりがつのり、
電話で話すのも辛いし、メールにも何を書いていいのかわからないので、
どうしてもコンタクトがしずらくなっていく。
彼は、たまに不満をもらしていたけど、
美春はひたすら、「忙しい」としか言えなかった。

本当にカルロスと恋に落ちてしまい、
もう日本の彼とは付き合えない、と思った2月のある日からは、
今度は美春はひたすら、いかに彼の傷を最小限にとどめて別れるか、に
焦点を絞り始めました。
母親や、いろいろな人に相談しながら、いつ、どう告げたらいいだろう、って。

実は昔一度、5年付き合った人に美春から別れを告げたとき、
本当に傷つけてしまって、その後ずっと尾を引かせてしまったことがある。
そのときの教訓は、ウソでもいいから相手が納得できる理由を与えること。
「なぜだ」っていつまでも考えさせるのは、あまりにも可哀相。

だからといって、このときの美春には、
ボストンで彼氏ができたとはとても言えなかったし、
言う必要がないと思った。

結局、彼にはとってもとっても辛い思いをさせてしまったけど、
連絡する回数を減らし、彼の心の中にある程度の「覚悟」を築かせて、
最後はメールで、別れを告げました。
理由は、美春が彼女としての責任を全然果たせないこと、
彼が望むような生活は、たとえ日本に帰った後もできないこと、
そして、あまりにも、二人の生きる道、目的が違うこと。

彼は、結局何一つ返事をしてきませんでした。

それが逆に美春の中での彼の存在を大きくしていて、
今でもよく、この彼のことは考える。
どうしてるのかな、って。
ずっとそばにいてくれる可愛い彼女と、
幸せに、日々穏やかに過ごしていることを心から祈りながら・・・

遠距離は、別に近距離と変わらないよ!ともよく聞く。
美春の実体験からいって、何が違うかというと、
一度ふたりの間に溝ができてしまうと、
それを修正するのがとっても難しい。
例えば頻繁に会っているときは、
何かで喧嘩をしても、
会って顔を見ると許せてしまうことって往々にしてあると思う。
実際カルロスとは、そういうことの連続。

人間には、やっぱり肌の触れ合いがとっても大切だと思う。
カルロスと難しい話をするとき、
だから美春はできるだけカルロスに触れながら話すようにしている。
そうすると、自然に優しい気持ちになれる。お互いに。

でも、メールの文字、電話の声だけじゃ、
やっぱり難しい。
輝く瞳も、悲しい眼差しも、うるんだ唇も、見ることは出来ない。
匂いもない。
肌の柔らかさも、ぬくもりも、感じられない。

遠距離は、辛いよね・・・

でもね、こんな経験をしても、それでも美春は思う。
本当に、結ばれるべき愛なら、
たとえ近距離だろうが、遠距離だろうが、結ばれる。

確かに、いったんできた溝も、近距離なら埋めるのが簡単かもしれないけど、
それでも、溝は溝だと思う。
本当にそれが物理的に埋められない「溝」なら、
近距離だって、いつかは永遠に埋められない溝になると思う。

それがいつはっきりするか、の時間的な差はあっても、
結論は、きっと一緒になると思うの。

もちろん、近距離だと、そういう溝が結婚した後に見えてくることも
よくあると思う。
近くにいるが故に、気づかずに見過ごしてしまったり。

遠距離だと、そういうのを見過ごすことが難しい。
そういう意味では、遠距離の方が良い「テスト」なのかもしれない。

遠距離をできるだけしたくないのは、
楽しい時間が少ないからだと思う。
結論を恐れるからじゃなくて、
一緒にいたらふたりでシェアできるたくさんのステキな時間を
いっぱい我慢しないといけない。
それは、やっぱり辛いよね。

でも逆に、たまにしか会えないからこそ、
死ぬほどトキメく再会の瞬間や、燃えるような久々のHがある!(笑)
そういう劇的な感情は、毎日一緒にいたらなかなか経験できないもの。

そんなことを考えながら、美春は、
カルロスと、今後一体どうなっていくのかなぁーと考えています。
日本、アメリカ、そしてベネズエラ、と
3つもの国をまたがるこの恋は、果たしてどこにどうやって行き着くのだろう。
美春には、もちろんカルロスにも、
その将来の姿は、まだ見えてきません・・・

遠距離は、できればしたくない。
でも、それしか方法がないときも、やっぱりあるよねぇ・・・
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発行者: 美春 and カルロス  miharuandcarlos@hotmail.com

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《編集後記》

♪多分、「別れ方」の話を始めると、かなり議論が熱くなってきそうに思う。
両方が全く同じタイミングで冷めた愛情を確認して、
全く未練なく別れられればそれって理想的だと思うけど、現実には、
たいていどちらか一方が離れていき、残された方には未練が残る。
そういう状況で、何が理想的な別れなのか、それはとっても難しい・・・

♪ちなみにカルロスに過去の経験を聞くと、
もちろん一方的に去られたこともあるけれど、
カルロス自身が去るときには、連絡を取らなくなって「自然消滅」だったとか。
それを聞いて美春は心からお願いした。
たとえどんなことが二人の間に起ころうとも、
お願いだから自然消滅だけはよそう、って。
そしたらカルロスが言った。
カルロスにとって、美春との関係は今までのどんな女の子との関係とも
比べようがないくらい深く熱いものだから、
ある日突然消えていなくなる、なんて、そんなことは絶対にあり得ないよ、って。

♪美春とカルロスは、いったいどこにたどり着くんだろう・・・
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