【ロンドン発】ランスの部屋

 [ Last Updated : 7/1/96 ]

クスリである。カタカナでこう書いた場合は要するにDRUGの事。今となってはもう 昔の事になったけど、結構私も沢山やったわ。ACID に始まりSPEED、COKE、ECSTACY、ECSTASY、 ECSTASY!
もちろん他のやつもやったけど、やっぱEが一番好きだった。酒も飲まない夜遊び人 である私が超急速にクスリにハマっていったのは、LONDONのとあるクラブのせい(おかげ?)だった。もう忘れもしない91年の2月。それまでは週1回は遊び に行くって感じの言ってみれば、ノーマルなペースを守っていたけれども、とにかく、そのクラブに1〜2回行きだしてからは、すっかり取りつかれたような感じになってしまった。そのクラブは、TRADEという名前で、当時としては異例の、日曜日の朝の3時に始まり、ぐるっと回って太陽が上がった後の朝の10時までやっている。
初めてACIDを試したのは、単なる好奇心と、とにかく安いという理由からだったと思う。こんな事を言うのは何だけれども、ロンドンに来る前と、来た後の数年間は、その手の物には、一切タッチしなかった。だって日本で、“人間やめますか”っていう例のキャッチコピーがあるじゃない? 一応それが頭にあったし、ロンドンに海外留学→ナイトクラブに出入り→ドラッグにハマる、っていう形式に自分がはまるのは、毛嫌いしていたから。話を元に戻そう。ACIDを初めてやったとき、正直言って、そんなに感動しなかった。人によって色々あるみたいだけど、私の場合ACIDやると、まず回りの温度が感じられなくなって、おかしな幻覚を見る。
ま、とりあえず、その頃私が行っていたクラブっていうのは、いっつもすごく混んでて、薬とって、テクノでガンガンに踊るっていうのが盛り上がっていたから、とにかく熱い! 熱いし、薬を取ると、すごく喉が乾いてくる。
水をバーに買いに行って、それからダンスフロアーで音にのりながら、チューインガムを噛んで“OFF MY FACE(ボケ)”になるのを待つ。ボケてる時って歯ぎしりみたいに口を動かしたくなるだよね。だからボケる前にガム噛んでおく。ちなみにシュガーレスじゃないと噛んでいるうちに口の中で溶けちゃう。普通の時はそんなこと無いのに?なんでだろ。
とにかくこれが、私のクスリやっている時の、お決まりゴールデンコース。

ボケた時の感じって説明するのが難しい。グアーって頭に来る。ACIDやると方向感覚が無くなって、気がつくと熱くも冷たくもない。踊るのも身体が勝手に動きつづける感じ。幻覚も見るけどこのことは後で書く。

ま、とりあえず、これが1つ。クスリっていうのは、もちろん分量も関係あるけれども、殆どの人の場合は、ハマリ始めの時期の方がその後よりもずっと効きがいいと思う。
私の場合は、最初のうちACIDの1回の摂取量は“ QUARTER(1/4)”だった。これで、2時間弱くらい飛べる。それが経験積んだ頃は、1/3くらい取るようになった。

ランス(女・28歳)
日系貿易業ロンドン支社勤務

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