【ニューヨーク発】それでも住んでるNYC

 [ Last Updated : 8/16/97 ]

バンドの話(その2:運命の不思議〜低迷からの脱出?)

 運命の不思議

しかし、よく考えてみれば、僕が他のバンドのオーディションを受け始めてから、運が自分のバンドに向いていったのは不思議な事だ。 あれだけのオーディションに受からなかったのもそうだし、普段めったに見つからないハズのドラマーが2人も現われてしまったりして、変な感じだ・・・。

実はコーリーと出会う一週間前に、偶然、以前一緒にジャムをしていたドラマーからコンタクトがあったのだ。 結局その彼とはしっくりいかなかったが、こんなに短期間で、僕達のバンドに入りたいなんて言うドラマーが2人も見つかるなんて、まず無い事だ。

しかも、今までさんざんバンド活動が出来ず悩んでいた状況が、コーリーが現われてたった3日にして変わってしまった。 おかしなものである・・・


 低迷からの脱出?

・・結局、それから数ヵ月間リハーサルを重ねた後、ついにクラブでコーリーを入れて初のギグを行う事が出来た。 客は少なかったが、初めてにしては、なかなかのリアクションを得る事が出来た。 まぁ悪くない出だしだ・・・やっとこれからだ!

しかし、事はそうスムーズには行かないものである・・・! 勢いにまかせて、ギグを2回、3回と繰り返したが、人気が出るどころか状況は悪くなる一方・・・ しかも、スタジオに入って簡単なデモを録ったのだが、それも大失敗・・・。 ついでに、それに追い打ちをかける様に、突然コーリーが失踪(!)してしまった・・・! 

 やっぱりこのバンドに愛想をつかしたか・・・? 

例のオヤジの家に何度も電話したが、帰っていないらしい。 ヤツのいそうなグリニッチ・ビレッジのバーなどに探しに出てみたが、見当たらない。 ・・・3日、4日と経つにつれて、今度は彼の身の上が心配になってきた。 「アイツ大丈夫か・・・?」 練習のある週末前には必ず連絡が来るはずなのだが・・・。

・・・「もうダメだ、アイツはやる気が無くなったんだよ・・・また何とかしよう・・・」と諦め気味でメンバーと話た。 やっぱり俺達はドラマーと縁がないんだ・・・


 So high, So low・・・

その騒ぎから1週間後、ヤツから電話が入った。 「ヘーイ! 悪かったなぁ〜。 オレ、うちに帰ってびっくりしたよ。 何度も連絡くれたんだろう?」 ・・・結局彼は練習が無いものとカン違いして、家にもかえらずに友人のアパートに居候していたらしい。 何度も「悪かった・・・」とあやまられたが、フロリダのノンビリ屋の彼である。 彼の気の抜けた話し方に、ホッとすると同時に、こちらまで気が抜けてしまった。

とにかく、一件落着だ。 バンド活動は元どおり続けられる・・・ と思ったのも束の間、今度はコーリー、あのオヤジともめて、家を出ていくと騒ぎ出した・・・ もしくはフロリダに強制送還(!)だそうな・・・

 あぁ、一体どうなる事やら・・・

最後に、その後日、近所のストリートに座っている「浮浪者ケニー」に1ドルあげようとしたら、「ダメダメ、あんたが今大変なの分かってるから受け取れないよ!」と言われてしまった!!
  あぁぁぁぁー・・・




その3へつづくでしょう...たぶん

 NAO
 ミュージシャン

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