6月26日(日)は相談室の定期講演会でした。ありがとうだより15号にも特集を組ませてもらった佳子ちゃんとそのご両親を招き、
それぞれに語ってもらいました。死の縁にいた拒食症の時代から、過食期を経て看護師として働く現在までを語ってもらいました。
佳子ちゃんがどうやって拒食を乗り越えたかはありがとうだより15号を読んでみてください。
*佳子ちゃんとの出会い・・・出会ったのは9年前、当時27KG。拒食を絵に描いたような風貌で病院の隅のベットの上に座っていました。
*病院に見切りをつける・・・病院の第一の目的が“命”を守るところで、体だけを生かそうとしていて、それに伴う心のケアがおろそかに
なることが多いと思います。佳子ちゃんは「ここにいくら居ても治療にはならない!”と見切りをつけ30KGで退院し、一人暮らしを始めました。
*とことんやる・・・佳子ちゃんの感心するところは“とことんやる”ところ。
*『なち相談室』一本・・・当時佳子ちゃんは摂食障害の名医を片っ端からあたり、治療を受けていました。しかしなち相談室にたどり着いてからは
摂食障害については「なち相談室」一本にしぼり、私たちを信じてととことんついてきてくれました。
*「自分たちが治す」と腹をくくる・・・初め、ご両親は「自分たち親には治せないから、誰か専門家に治してもらおう」という気持ちが、段々と
「自分たちの娘は自分たちで何とかするしかない」と腹をくくっていったのです。
【じゅんこです】・・・困ったことが起きるとそれを乗り越えるため、物事に動じない強い心をもって、その状況に対応しようとしてきました。
それが経験豊かな強い人間になっていくようでした。しかし時には身構えずに困ったことを身構えずに困ったことをただ経験して、通り過ぎてみると以前よりも
敏感でやわらかくなる自分がいるんだなぁとおもいました。
【きれいのちょっと一言】・・・毎日淡々と生活が出来るようになって、自分が成長したなぁ!と思う体験がありました。
主人の仕事の仲間とバーベキューに出かけました。その中の一人が“きれいさんみたいな人とは結婚したくありません”と断言されました。普通ならとても傷つき、
自分を責めて責めまくり、その場から逃げ出すはずですが、余裕で会話に参加していました。どうしてそんなことが出来たのか?それには裏があります・・・・。
【シネマガラクタ市】・・・「ショーシャンクの空に」 無実にも関わらず妻を殺した罪に問われ、終身刑を言い渡された元銀行の副頭取のアンディー。牢獄の中で、
淡々と、時間と知恵を使い、自分の居場所を作って行きます。囚人は望みをもっては危険だという仲間も居ますが、アンディーは一つの望みを自分の中で暖めながら、長い
時間を牢獄の中で過ごします。彼は時間をかけ、ある大きな事を成し遂げます。絶望しかない牢獄の中で針の先にも満たない小さな望みを持ち続けました。