■ 鳥川ホタルだより ■
平成8年6月21日(金)発行
 



◎ホタルが飛びはじめたよ。

〜今年の水不足で、出る場所が変わった。〜


 ホタル保存会が近づき、19日にホタルの出具合を上から下まで見て歩きました。
日中は強い北風が吹きましたが、夜は収まりました。そのときの様子を参考にして、
ホタル観賞をして下さい。

(1) 上流・小野商店前

 不思議に上の神社前は、どこへ幼虫がもぐり込んだのかホタルが少し出ています。
 数はこれからもう少し出ると思います。

(2) 中流・学校の上

 6月2日ごろから見られた場所。今年もホタルが乱舞することを期待していて、 
 ホタルの数の調査をしていた場所ですが、今年は残念ながらホタルの数が伸びませ
 んでした。ホタルにとって、今年の春先からの水不足が影響したと思われますが、
 昨夏のあの水不足と暑さのせいかもしれません。

(3) 上流・辻のお宮さん前

 中島さんの前から出始め徐々に下に広がりつつあります。3年前に見られたよりも
 今年はすごい数でした。多分ホタルの幼虫は、水不足のため土手に登れずに中州の
 砂でサナギになったためと思われます。                   



◎カワニナ(ホタル)の住めるところ

〜ホタルのエサは、カワニナです。〜

 ホタル保存会の研修会では、ホタルの住めるところは(護岸は)? と大きな川や
水辺の様子を見学することができました。大きな川ではホタルは住めません。それは
水が汚れているというだけではなく、カワニナが住む所が水深が浅い所だからです。
鳥川のどこにカワニナが多く住めるかを、今回は考えてみたいと思います。    

 鳥川で理想の場所はと見渡すと、意外に少ないと思います。雨が少なければ、辻の
下の早川庄一さんの田の排水路あたりを整備すれば、よい環境になると思います。 
(水が切れない、日当たりがよいなど。)そんな場所を多く見つけて、何とか世話を
考えていかなければならない時がくると思います。               



◎カワニナの種類

 『カワニナ属は日本では約10種類ほどに分類され、カワニナ、チリメンカワニナ
ヒタチチリメンカワニナ、クロダカワニナ、ヤマトカワニナが主な種類。特にクロダ
カワニナが東海地方から中国地方東部まで広く分布』(ホタル研究誌より)    

 鳥川のカワニナを他の場所で増殖させる事は大変難しいということです。カワニナ
に適した場所がいるということだと思います。水槽で飼い続けて、幼虫のエサにさせ
るのはたいへんです。やはり自然の川なり用水路でカワニナの子どもを採集する方法
が一番手っ取り早いということです。大がかりな装置でなく、子ども一人一人に幼虫
を飼い続けさせようと思います。 (鳥川ならではの経験として確立させてみたいと
思います。)                                



◎ホタル保存会へ多くの人の参加を

 たくさんの人に、鳥川ホタル保存会がることを知っていただいています。口コミで
「鳥川のホタルはすばらしい」と、楽しみのしていただいています。しかし、今年の
ようにホタルの出が遅くなると、一度ならず二度三度と「ホタルはまだか」と訪れて
てみえるようです。そんな方たちから「情報が知りたい」とも言われます。そこで、
少しでも寄付をいただければ『ホタルだより』を送ってあげるなど、情報を知らせて
あげてもよいかな? とは思います。                     

 これからの課題ではありますが、ホタル保存会のこれからの活動の計画、お知らせ
やホタル蛍保護の方向などを考えるよい機会と考えます。            


<鳥川のページへ戻る>

<愛知県岡崎市のゲンジボタルのページに戻る>