nekopapa−kids 実践録
 ■■ 点字と数学 ■■ 
 数学科における「総合的な学習の時間」への提案 
 


■■ メーリングリスト内で交わされたメールより ■■


1998.11.20 [KIDS:O0119]より (注:KIDSは生徒用MLです。)

ぽんじです。

今日学校で、岡山盲学校の竹内先生のお話をききました。
竹内先生はぜんぜん目が見えません。
さくぶんをかいていたらお父さんが打ってくれました。
よかったら、よんでみてください。

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竹内先生のお話を聞いて


 竹内先生はとても愉快な人だった。でも、何も見えなくなったときは、
大変で、今のような気持ちになれなかっただろう。僕も突然見えなくなっ
たら、ものすごく寂しいし、落ち込んでしまうと思う。

 今日の講演を聞いて、目が見えない人への意識が変わったと思う。今ま
で、何も見えない人は、必ず、誰かが横についていないと生活できないの
かと思っていた。工夫して生活すれば、なんとかなるというのがわかった。

 でも、僕たちが、普段当たり前のようにしていることが眼の見えない人
には、とても難しいこともあるのだとわかった。初めての建物や道、交差
点などは、様子がわからないから、命がけになるそうだ。僕たちの学校の
階段が11段なんて、ぜんぜん知らなかった。そういうことを意識して生
活したことがなかったからだろう。目が見える僕には、気づいていないこ
とが多いんだろうな、と思った。でも、いつもそういうことを意識して生
活するのは大変だし、疲れるだろうなあと思う。

 今日のお話を聞いて、もし町で眼の見えない人にであったら、僕も何か
役に立てそうな気がした。たとえば信号が青に変わったら教えてあげたり、
電車やバスの席をゆずってあげたりできると思う。でも、なかなか声をか
けるのは恥ずかしくてできにくい。もう少し自然に声をかけられるように
なっていきたいと思う。

 それにしても、竹内先生は、あかるくて、自信に満ちていた。それが、
僕には、不思議だった。目が見えないと困ることが多い。結婚も反対され
たそうだ。それでもくじけずに一つ一つ乗り越えてこられたのは、すごい
パワーだと思った。

 その竹内先生も15歳のときは、くじけそうになったそうだ。まわりの
友達は、自分の進路についていろいろ話をしているのに、自分には盲学校
しかないと思うと、将来への夢がなくなってしまった。でも、近所のおば
さんの肩もみをしてあげたらとても喜ばれて、自信が持てて、また元気が
出てきたそうだ。先生の
「勉強で1番や2番になっても毒ガスサリンや核爆弾を作っては意味がな
い。人の役に立つ勉強をすることが大事だ。」
という言葉が、ぼくは、一番印象に残った。

 自分の仕事が人に喜んでもらえる、人の役に立っていると思えるのが、
先生の生きがいになっているんだと思った。

 僕は、このお話を聞いて、元気をもらった。とても感動したし、僕の生
きがいって何だろうかということも考えてみた。先生のおっしゃった
「自分の健康な身体に感謝し命を大切にしなさい。」
という言葉を心にきざみたい。

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