ねこぱぱ問題に挑戦!
 中学生にも解ける!
大学入試問題(数学)
 


第7話 「愛」とは、分かち合うこと!



●仲良く分ければ、幸せは長続きする!?

 さて今回は、あなたが大好きな人とデートをしているという場面で考えてみましょう。

 ある喫茶店へ入ったところ、サービスでケーキがひとつ付いてきたとします。
 サービスですから、ひとつだけというところがミソです。欲張らないで下さいね。

 あなたも、あなたの大好きな人もケーキは大好物なので、仲良く半分ずつに分けること
 になりました。

 さて、あなただったらどのように「2等分」しますか??

 上手に分けないと「自分だけたくさん食べて、心の狭い人」と嫌われてしまいますよ。


●ケーキを真上から見た図で考えてみることにしましょう。

 まず、サービスでもらったケーキは、ごく一般的な三角形をしたケーキだとします。
 あくまでもサービスですから、「丸いケーキがいい!」とか言わないで下さいね。 

 また、普通の人はケーキを上下二つに分けたりはしませんから、ケーキを真上から見た
 下のような図で考えてみることにします。(私は上下に分けるという人は我慢してね)

 この図の三角形の面積が2等分されるようにケーキを切れば、二人の仲は安泰ですね。
 ということで三角形の面積についておさらいをしておきましょう。


●(三角形の面積)=(底辺)×(高さ)÷2

 この公式は大丈夫ですよね。


 青い底辺の長さと、赤い高さの長さが分かれば、面積を求めることができます。

 さて、これからのお話が分かりやすいように三角形の頂点などに下の図のように
 A、B、C、H という名前をつけておきます。

 赤いAHで切ってしまうと、ちょっと左側の方が大きくなってしまいますよね。
 頂点Aと、点Hの少し左側の点を結んだ直線で切れば、2等分できそうですね。

 さて、辺BCのどのあたりで切れば、愛は長続きするでしょうか??


●BCの真ん中(中点)で切れば2等分!

 多分知っている人も多いと思いますが、三角形の面積を2等分するには、辺BC
 の真ん中(専門用語で「中点」と言います。)で切ってやればOKです。
 中点にMという名前を付けておきますね。


 二つの三角形を別々に書いて、確認しておきましょう・・・


  (左側の三角形ABMの面積)=BM×AH÷2 ・・・ (1)
  (右側の三角形AMCの面積)=MC×AH÷2 ・・・ (2)

 ここで、点MはBCの真ん中ですから、BM=MCですよね!
 つまり、(1)も(2)も全く同じ長さのかけ算で面積を出していることになり
 ますから、

  (三角形ABMの面積)=(三角形AMCの面積)

 つまり、直線AMによって元の三角形の面積は2等分されることになりますね。


●教訓 頂点Aと辺BCの中点Mで切れば、面積は2等分!



●ところで、皆さんは『直線の方程式』は大丈夫ですよね?

 念のため、確認をしておきますね。直線の方程式は次のような式でしたね。

    y=χ+

 『』のことを『傾き』といい、『』のことを『y切片』といいますね。
 この2つがきちんと分かっていれば、直線のグラフを描くことができます。


   2
●y=─χ+1 のグラフを描いてみましょう。
   3

 (1)y切片(直線がy軸と交わるところ)を描きます。

   この例の場合は「1」ですから、下の図のようにy軸の1のところを
   丸く塗っておきます。

 (2)傾きを参考にしながら、もう一つの点をとります。

       2
   傾きが ─ ということは、方眼紙のマス目でいうと、
       3
   右に3つ進んで、上に2つ上がると言うことでしたね。
   先ほどのy切片から、方眼紙のマス目に沿って、右に3つ行った後
   上に2つ上がると、(3、3)という点に到着しますね。

   後は上の図のように、y切片と点(3、3)を通るように線を引けば、
   直線の完成です!!



  
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