
「僕には殺せない 〜出撃命令を拒んだ元アメリカ兵〜」
2004年第16回放送分
制作:RKB
RKB毎日放送
ディレクター:阿佐部伸一



『良心的兵役拒否兵』、ロバート・ノリス氏(53)は作家になり、福岡国際大学の助教授に落ち着いた。「空軍なら銃を取ることは少ない」と18歳で入隊したが、ベトナムで戦うことを拒否。軍法会議にかけられ、懲役に服した。その後、社会に冷遇され、イスラム圏などをヒッピー旅行。そして、流れ着いた日本に「居場所」を見つけ、21年になる。
時奇しくも、日本が9条を蔑ろに参戦したイラク戦争は、ベトナム戦争の如く泥沼化しつつある。ロバートは来日当初に住んでいた阪神間に、反戦脱走兵を支援した元『べ平連』代表で作家の小田実氏を訪ねる。「日米が標榜する自由と民主主義はマヤカシ。戦争に協力しないと非国民呼ばわりされる社会を再来させてはならない」。二人は時代へのアピールを唱和する。
彼が英語と『アメリカの文化と社会』を教えている学生は、自分が兵役拒否した年齢と同じくらい。私小『The Many Roads to Japan』は自校だけでなく、国立大学でもテキストに採用されている。彼はいま、“等身大の教材”を前に自己に目覚めた学生と一緒に、今夏ベトナム・スタディツアーに行く準備を進めている。「田舎の若者が不安と非難のなか貫いた決断」を、35年振りに確認するために。
