2025年8月

入国審査8/4シネ・リーブル池袋シアター2監督/アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスティアン・バスケス脚本/アレハンドロ・ロハス、フアン・セバスティアン・バスケス
原題は“Upon Entry”。公式HPのあらすじは「移住のために、バルセロナからNYへと降り立った、ディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選、事実婚のパートナーであるディエゴと共に、憧れの新天地で幸せな暮らしを夢見ていた。ところが入国審査で状況は一転。パスポートを確認した職員になぜか別室へと連れて行かれる。「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。やがて、ある質問をきっかけにエレナはディエゴに疑念を抱き始める…」
Twitterへは「別室に連れて行かれたカップルの行く末は…。なるほどそういう展開か。憤りを感じる話かと思ったら、そうでもなくて、むしろ笑っちゃうところもちらほら。私は入国審査の経験はないので用語や設定で「?」もあったけど…。ラストも面白い。」
見る前から面白そう、と期待して見た映画なんだけど、話の展開は予想したのとは違っていた。思っていたのは、主人公たちが理不尽なことをされ、見ているこちらも「そうだそうだ!」と憤るような感じなのかな、だった。ところが、話はずっこける。「監督の実体験から生まれた〈予測不能〉な深層心理サスペンス」というキャッチがついてるけど、ちがうだろ。たんにずる賢い男が女を騙して移民を企んでいた、ということがバレる話だった。憤るどころか、何だこいつ、な感じで男の方を見てしまう。そして、実際的に男に騙されていた女の方が気の毒になるし、最後には、この2人、これからどうなるんだ? という思いにさせられるからだ。この、ラストのキレの良さは、途中の、いささかダラダラな雰囲気を一刀両断するようなキレの良さで、ウィットが効いている。
空港の入国審査で、カップルが別室に連れて行かれる。男はベネズエラ人で、スペインで暮らしている。女はスペイン人。理由は分からない。しつこく聞かれるのは、どうやら大使館で(?)聞かれたことと同じようなことらしく、入国目的だとか日常的なこととか、さらには週に何回セックスをしているか、なんてことまで聞かれる。尋問するのはヒスパニックの女性で、あとからもう一人男性が加わる。根掘り葉掘り、重箱の隅をつつくような話を聞いてくる。女性の方は最初、憤るけれど、反論してもムダ、が分かってくると、大人しく従うようになる。そして、次第に質問は男性に集中するようになり、過去につき合った女性がどうの、てな話になってきて…。
分かってくるのは、どうやら男の方にはしばらく前に婚約した女性がいて、しかも10歳ぐらい年上らしいことが分かる。その女性は、米国のどこに住んでるんだったか、ネットで知り合って。それで、一度も会わずに婚約した、ということが分かってくる。しかも、この年上女性とネット上でつき合っていた頃に、現在のパートナーとスペインで出会って、同棲。男が女にグリーンカードの抽選に応募することを勧め(事実婚のカップル、として応募したのか? そこらへん、よく分からず)、二股をかけることになった。それで運よく当選したので2人で米国に移民し、マイアミで暮らそう、ということになった、らしい。このどこかの時点で、婚約していた相手とは別れた、らしい。
つまり、男はなんとか米国に移住したがった。そのために、米国人と結婚して永住権を取得する必要があった。けれど、たまたま、なのか意図的になのか、スペイン女性と気があって同棲し、グリーンカードに応募させたら当選してしまった。会ったこともない年上の女性と結婚する必要はなくなった。だから、現在のパートナーと移住することにした。ということが、じりじりと暴かれていき、男はしどろもどろ。否定もできず、その通り、と事実を認めていく様はコメディにも見える。女の方はいい面の皮で、自分のことを好きでつき合ったわけではなく、グリーンカード目当てだったのか、と疑いの目になる。もし、彼女がグリーンカードに当選しなかったら、年上のアメリカ人女性と結婚して移住していた可能性が高いわけで、自分は捨てられていたかもしれない…。
そういうことが、薄皮を剥ぐように審査官によって暴かれていく映画だ。
2人は乗り継ぎでマイアミに行く予定だったけど、審査が伸びて飛行機には乗り損ね、審査後も待合室で待たされる。このときの様子が面白い。もう、女は男の横には座らない。罵ることはしないけど、明らかに嫌悪の目で見ている。男は何も言えず、のまま。そりゃそうだろう。
で、長々と待たされた揚げ句、2人はカウンターに呼ばれる。係員は2人のパスポートに入国OKのスタンプを押し「アメリカへようこそ」と、歓迎の言葉をかける。うひゃー。どうなるかと思ったら、こういうけつまつかよ。いままでの、因縁付けるみたいな質問攻めはなんだったんだよ! 不良移民を阻止するためではなかったのか。たんなる意地悪だったのか。それにしても呆気なふたり。その顔で映画は終わる。2人の行く末はどうなるのかね。というか、こんなんじゃ、女はもう男と一緒に生活するなんて、できないよな。あたりまえだ。
・2人は事実婚らしいけど、その証明は文書でできるんだろうか?
・並んでいた別の客に借りたペンは、返せなかったんだよな。気になってるんだけど。
カーテンコールの灯8/5ル・シネマ 渋谷宮下9F監督/ケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソン脚本/ケリー・オサリヴァン、アレックス・トンプソン
原題は“Ghostlight”。Grokに聞いたら「舞台が使用されていないときに安全や伝統のために点灯される単一の電灯」あるいは「幽霊や神秘的な存在に関連する光を象徴的に表現することもあります」で「映画『Ghostlight』(2024年)は、家族の喪失や癒しをテーマにした作品で、タイトルは感情的な「光」や希望を暗示しています。」ですと。公式HPのあらすじは「アメリカの郊外。建設作業員のダンは家族に起きた悲劇から立ち直れずに、仲が良かった妻や思春期の娘とすれ違いの日々を送っていた。ある日、見知らぬ女性に声をかけられ、強引にアマチュア劇団の「ロミオとジュリエット」に参加することに。経験もなく、最初は乗り気でなかったダンも、個性豊かな団員と過ごすうちに居場所を見出していく。やがて突然の変更でロミオ役に大抜擢されるが、自身のつらい経験が重なって次第に演じることができなくなり・・・本番当日、家族や仲間の想いが詰まった舞台の幕がついに開く。」
Twitterへは「痛みを体験した家族の再生の話なんだけど、50過ぎのおっさんが突然、素人芝居にハマって。それで癒されるとは思えないけどな。寛容になるのは父ちゃんだけで、母ちゃんはまだもやもやしてるはず。気になるのは、相手の女の子のことだよなあ。」
なんかいまいち記憶に刻まれない話だったな。見終えて6日目だけど、オッサンが素人芝居に参加する話で、娘が跳ねっ返り、ぐらいしか憶えてなかった。息子が自殺していたことはすっかり忘れてた。ネタバレサイトを見て、ああ、そうだった、と思い出したよ。そうだそうだ。そうだった。
っていうのも、息子のことは最初のうちはほとんど触れず、なんか変な家族だなあ、と思わせつつ、すこしずつ小出しで知らせるような感じだったからだ。後半になって分かったのは、息子が恋人(黒人みたいな感じだった)と睡眠薬を飲んで自殺を図り、彼女は助かったけれど息子は死んでしまった、という過去があったことが分かるのだった。そういう過去があるのに、父親ダンは「ロミオとジュリエット」のロミオを演じるハメになるという皮肉。最初は、こんな状況でロミオが自殺するなんてあり得ない、と芝居自体に受け入れることができなかったけれど、最後は見事に演じきる。さらに、蘇生した彼女の家族との簡易的な裁判のようなこともあり、どうやら薬物の出所である彼女の母親を訴えていた、という話もあったりして、重層的にはなっている。のだけれど、いろいろ隔靴掻痒な描き方が多くて、スパッとしてないんだよな。
調べたら「証言採録」だそーで、Grokに聞いたら「アメリカの民事訴訟手続きにおける一環で、裁判の前に原告や被告、関係者の証言をビデオや書面で記録するプロセス」だそーな。
この映画、表面は、よくわからんが落ち込んでるオッサンが素人芝居に参加するという、ほのぼの話に見えて、裏面ではその原因である息子の自殺話の二重構造になっている。表面の話はありきたり。むしろ、裏面の話の方が奥行きがあるのに、あまり具体的に描かれない。それがもったいない。
Grokによると「ダン(主人公)の息子ブライアンが恋人クリスティーンと心中を図り、ブライアンが死亡、クリスティーンが生き残った事件をめぐり、ダンの家族(ミュラー家)はクリスティーンの母親を「処方薬の管理不行き届き」で訴えています。」らしいことは分かったけど、詳しくは分からなかった。経緯は、クリスティーン一家が引っ越すと分かり、ブライアンは自分もついていきたいと思った。けれど父親のダンが携帯やクルマのキーを取り上げた。それで絶望し、心中を決意。クリスティーンが母親の睡眠薬をもってきて、ブライアントともに、ブライアンの家の庭にあるトランポリンの上で決行。朝、ダンが窓からその様子を発見し、救命処置をとったけどブライアンは死んでしまった、ということらしい。
しかし、それで相手方の母親の「処方薬の管理不行き届き」で訴えるってのもなあ。心中だから責任は2人に同等にあると思うし、心中するに至ったのはダンがブライアンの自由を奪ったからだろ。どっちもどっちじゃないのか? そもそも、ハイティーン同士らしいけど、会えなくなったから死のう、という発想があまりにも幼すぎ。死ぬ前に出来ることがいくらでもあるだろ。そんなに離れたくない理由は、情熱の恋、ですか。「ロミオとジュリエット」のように。でも、説得力がないなあ。で、訴えて、相手家族から慰謝料をもらおうというのか? そもそも生き残ったクリスティーンこそ、心の痛みを感じつつ生きているはず。そこに斟酌なしに訴訟にするというのは、アメリカだなあ、と思ってしまう。
とはいえ、「ロミオとジュリエット」のロミオの行為=自殺に拒否感を感じていたダンだったけれど、最後はシェークスピアの意図(?)を汲み取ったのか、証言採録の場でクリスティーンに「君は悪くない」と言い、おそらく訴訟を終わらせてしまう。これに「え?」って驚くのは、妻と娘で、この2人はクリスティーンとその母親の姓で息子(兄)が死んだんだ、ってずっと思いつづけるのだろうなあ。2人はダンの言葉になっとくしてる風ではなかったし。
という、こっちの訴訟話の方が、現代アメリカの訴訟事情を見せていて、興味深かった。
というわけで、ダンが「ロミオとジュリエット」でロミオを演じるのは、自殺した息子の心情を理解し、クリスティーンに理解を示す手段として持ってきたような感じだ。素人演劇を主催してるのは、元プロの俳優らしいアジア系のおばちゃんで、彼女だけはキャラが立っていたけど、他の面々は、ただいるだけ、な感じでもったいない。ダンがロミオに理解を示す、というのも、はっきりと描かれているわけでもないので、もう少し、そこを突っ込んで具体的に描くと、なるほど感がでたのかもな。
にしても、なんにでも反対して学校でも奔放すぎる娘の存在はなんなんだ? ただのヤンキーにしか見えないぞ。とくに、おそらくナイーブだったのだろう死んだ兄が映像としては登場しないので、どういう兄妹だったんだと思ってしまう。
MELT メルト8/8新宿武蔵野館2監督/フィーラ・バーテンス脚本/フィーラ・バーテンス、マールテン・ロイクス
ベルギー/オランダ映画。原題は“Het smelt”。オランダ語で“溶ける”という意味らしい。公式HPのあらすじは「ブリュッセルでカメラマン助手の仕事をしているエヴァは、恋人も親しい友人もなく、両親とは長らく絶縁している孤独な女性。そんなエヴァのもとに一通のメッセージが届く。幼少期に不慮の死を遂げた少年ヤンの追悼イベントが催されるというのだ。そのメッセージによって13歳の時に負ったトラウマを呼び覚まされたエヴァは、謎めいた大きな氷の塊を車に積み、故郷の田舎の村へと向かう。それは自らを苦しめてきた過去と対峙し、すべてを終わらせるための復讐計画の始まりだった」
Twitterへは「そういうことが起きる話、は知ってたけど、前半から茫洋としてしまりがなく、だらだらな展開。でまあ、やっぱりそうなるんだけど、いろいろ「?」も多い。登場人物も中途半端なキャラづけが多くて、スッキリしない。で、ラストは何でそれが復讐なの?」
現在の時制と、13歳のときの時制が平行して交互に進行する。のはいいんだが、人物関係が分かりづらい。エヴァとヤセ男とデブ男の3人は仲好し三人組。は、分かるのだが、最初のプールの場面で父親らしいのが「兄貴が死んだところでよく遊べるな」とかいう。この場面には、さらに、でていくらしい母親がいたりする。肝心な情報なのに、こういう断片的な描写しかしない。で、エヴァ優しい太ったオバサンがいるんだけど、これがデブ男の母親、と確定できるまで結構かかった。途中まではヤセ男とデブ男は兄弟? と思ってたし。
現在の時制の最初の方は、なんのことやら分からない。エヴァは写真家のアシスタントをしているようで、写真家はエヴァを誘うけど断られるか、食事をしててもさっさと帰ってしまったりする。女友達もいるようだけど、何かでプレゼントしたら要らない、と言われてエヴァは落ち込んだりする。で、その後に写真家も女友達も一切登場しない。いったいどういう意味があるのだ? と思ったんだけど、↑のあらすじによると「恋人も親しい友人もなく、両親とは長らく絶縁している孤独な女性」とあるけど、それを表現してるつもりだったのか? でも、映像からはそんなことは感じられなかったぞ。恋人がいないのも友達がいないのも、自分の責任だろ。両親との絶縁も説明されてなかったし。後半で、妹と電話していたから、姉妹の交流はあるようだけど。
分からないのが、3人が少女相手に頓智問題を出して、回答ごとに解けなかったら服を一枚ずつ脱いでいくというゲーム? ありゃなんなんだ? 少女たちのメリットは、どこにあるのだ? 解いたらお金がもらえる? にしても、あんな少女たちに不利なゲームにホイホイひっかかるのは、アホだろ。ところで、最初の女の子2人の片割れは小太り眼鏡で、回答に関係なく脱ぎたがりだったけど、彼女はダウン症なのか? 相方が、脱がせ役に連れてきてたみたいだな。2番目に登場した2人の片割れ、の着てるTシャツの柄にボカシがあったのは何なんだろう? 中学生がヤバい絵柄か文字のTシャツを着てた? それも、日本では不可なもの? あれは何だったんだろう。で、3組目の女の子(馬が死んでしまった娘)には、エヴァはあらかじめ答を教えてしまう。女の子たちがいつも答が解けず、気の毒に思ってたんだろう。女の子の馬に毒花を食べさせてしまっていたので、申し訳なさもあったのかも知れない。でも、女の子は何回か間違った答を言い、ブラジャーはとってしまう。堂々と。で、次に正解をいい、金をせしめる。と、怒ったのがヤセ男で、「お前、教えたんだろう!」とエヴァを攻める。で、女の子に「お前の馬を殺したのはエヴァだぞ」と話してしまう。すると女の子はヤセ男を焚きつけ、「エヴァとやったら私とやらしてやるよ」という。これに応え、デブ男がエヴァを犯す。
という、まあ、親友だった少年にエヴァが犯されたというトラウマがあった、というのがこの話の核心のようだ。けれど、あのときヤセ男はデブ男のあとにエヴァを犯したのか? は一切描かれていない。また、ヤセ男とデブ男が女の子とやったのかどうかも分からない。ので、もやもやが残るんだよね。
ところで、馬の女の子は別の場所から村に遊びに来ていたらしく、村の中を馬に乗って闊歩する変なやつ。馬に興味をもったエヴァは彼女に接近。13歳のエヴァよりいくつか年上らしいが、自分の着ていたオーバーオールをエヴァにくれたり、態度はでかいけど気前がいい。で、エヴァは興味本位と馬に優しくしようとしたのか、近くの草を食べさせてしまうのだが、馬には毒だったようで呆気なく死んでしまう。のだけれど、そのことは彼女には言わずにいた。罪悪感があるのかと思いきや、仲好し三人組で、今までヤバかったことを告白しよう、というとき、馬を殺したのは自分、と軽々しくしゃべってしまった。それでヤセ男が馬の女の子にそのことを話しちゃうんだけどね。
しかし、このゲームと、2人がエヴァを犯してしまうくだりは強引だなあ、という感じ。
でまあ、そういう過去があっての現在、エヴァのところに「少年ヤンの追悼イベント」の連絡が来るって、どういうこと? 田舎とは縁を切ったわけではないのか? そういえばイベント会場に入ったら黒人の娘が話しかけてきて、いまどこで何してるの? なんて聞いてきた。顔もすぐわっかったようで、ながく会わなかった感じではない。というか、事件があった後、エヴァはいつもでこの村にいて、いつでていったのか? 両親とはどうだったのか? あたりは一切描かれない。ので、誰がエヴァに追悼イベントがあることを連絡したんだ? と疑問符だらけなんだよね。
で、エヴァはクルマに氷をのせて村までやってくる。どこで買ったのか知らないけど、とくに冷凍庫にもいれず、長方形の氷サイズの箱に入れたまま。何時間かかるのか知らんが、溶けない。で、村について肉屋に寄ると、デブ男の母親がいて、でも、エヴァとは気づかない。横にいるのは現在のデブ男。こっちが、もしかしてエヴァ? と、やっと気付き、ハムみたいなのを買うんだけど、これはエヴァのブラフみたいなものなのか。
それにしても、たぶん20年ぐらい前に死んでしまった少年ヤン(ヤセ男の兄なのか?)の追悼会なんて、フツー開くものか? 何かの店のオープンとか、も、言ってたかな。ヤセ男が開店? で、会場は賑わっていて、エヴァも挨拶をするんだけど、そこで、かつて3人組でやっていたゲームのことを話し出す。
あのときの頓智問題は、大人に教わった問題で。男が部屋でをつっていた。足元には台はなく、したに水がたまっていた。なぜだろう? というもの。初歩的なミスとリーのトリックで、だれでも解けるような問題だ。けれど、田舎の少女たちには難しかったからなのかな。
それはさておき、エヴァがその問題にも触れようとしたとき、慌てたヤセ男とデブ男、そして、デブ男の母親(彼女は息子がエヴァを犯したことを察知し、でも、とくにエヴァに黙っているようにもいわず、帰って風呂に入れ、といったぐらい)があわてて。ヤセ男がエヴァを台から引きずり下ろすんだったかな。
のあと、エヴァはクルマから氷の入った箱を引きずり出し、会場の裏の方(?)に行って氷をだし、どうやったのか縄を上から吊り下げ、首をくくろうとする、というところで映画は終わる。は? これがエヴァの復讐? なんかよく分からんな。なぜ自分が死ぬことが復讐になるんだ? 
そもそもエヴァは2人犯されたことを母親には言ってないのか…。なぜなんだろう。その後も、心に傷を負ったにせよ、成長しブリュッセルに? もしかして、トラウマでコミュ障になって、それで孤独になった? てなことも、とくに描かれてはいない。
いっぽうで、エヴァは知り合いの飼っている馬を意図的ではないにせよ殺してしまっている。この罪悪感については、彼女はどのように思っているのだろう? あえてこのエピソードを入れているからには、意味があると思うんだが、よく分からない。
などなど、いまいちスッキリしないどころか「?」の多い話だった。
・題名の「メルト」は、氷が溶ける、から来ているんだろうけど、それは、あのゲームのことを指しているという理解でいいのかね。
監督/●脚本/●
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