慶應義塾大学 vs 明治大学
早稲田大学 vs 帝京大学
2002年11月3日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果

慶應義塾大学
34
19

7
21
明治大学
15

14

■試合
12時20分過ぎに入った。試合も、前半の20分過ぎ。スコアは7-0と慶應がリード。なんか、慶應の方が元気で勢いがあるね。慶應はこのあと1トライ追加して14-0。ランパスの成功率、美しさも慶應が勝ってる。一見して、明治がなんか軽いチームに見える。往年の、重戦車などと譬えられた頃の力強さ、スクラムの強さもない。法政や慶應なんかと似た、走ってパスしてトライを取るという感じの印象。といっても、慶應のDFがしっかりしているからあまり走るチャンスはない。1つだけ、正面から見て左サイド、ラインを上手く使って走り込むトライが美しかったけれど、あとはゴールラインでごり押しして押し込んだトライなど、なんか、見ていて楽しくないトライ。こうして明治が追い上げても、慶應はさっさとトライを取って、結局、ずっとそのまま慶應が点数の上でリードしたままノーサイド。両チームとも走るチーム同士の対決だから、見ていて楽しかった。力は、慶應が安定していたし、上だろうなあ。明治は策がなかったような気がする。

■結果

早稲田大学
64
17

10
10
帝京大学
47

0

■試合
意に反して帝京が2トライ。この時点で、昨日のサントリーvs東芝戦が連想された。帝京ががんがん突き放して、後半から早稲田が追い上げて。そしたら、面白くなるかな? とかね。でも、最初の10数分で帝京のすべてが出尽くしてしまった。早稲田は帝京の意表をつくような突破力っていうか、DFの甘い部分をやすやすと修正して、帝京の個人プレー(独走ね)を封殺してしまう。こうなると、やっぱ理詰めのチームの方が安定した攻撃とDFが組み立てられる。もー何やっても帝京はゲインできず。防御ラインをバラバラにされて、あとは早稲田のやり放題。うーむ。こうまで一方的になると、面白くも何ともない。
今年の早稲田はラフプレーを誘発するね。帝京にリードされた前半、メインスタンドの方で揉めていた。喧嘩っ早い選手がいるのかな。この日のレフェリーは相田さんだったと思うが、どーも早稲田に厳しい笛のようでもあった。普通なら早稲田に甘い笛、っていうのが話題になるんだけど、逆。笛が甘いか辛いか、遠くだしルールも詳しくないので定かではないけれど、普段のプレーに言いがかりをつけられているような気分にでもなったのかも知れない。しかしまあ、短時間で修正して立ち直れるのだから、今年の早稲田は強いといっていいんだろう。オフサイド気味の出足とか、この日はあんまり気にならなかったなあ、早稲田。

■出来事
12時20分過ぎに入ったら、ほぼ満員。といっても、25000人入っているかどうか怪しいところ。立ち席はすかすかだったから。チケットぴあで買ったリピート・シート・クーポン券で入ったわけだけれど、これは自由席。バックスタンドと北側上の立ち席。で、バックスタンドは中央部分が指定で、その両サイドがB指定だかA指定だか、とにかくブロック指定になっている。つまり、ただの自由席では立ち席に行くしかない。なんか、ひどい仕打ちだ。ここぞと思って儲けようと企んでいるのが一目瞭然。
だいたい、この文化の日に慶明戦と早稲田帝京のダブルヘッダをもってくるのがおかしい。っていうか、このぐらいのカードがないと秩父宮は満員にならないだろうと踏んだに違いない。その目論見は当たって久しぶりにほくほくしているんだろう >> 協会。けどね、客が入りそうな試合と、入らないことが確実視されるような試合がはっきり分かれているのが、今年の秩父宮の状況だ。こんなことしないで、対抗戦の人気試合とリーグ戦のしょぼい試合を組み合わせるとか、関東・法政のでる試合と対抗戦の大差確実の試合を組み合わせるとか、または、社会人の試合と学生の試合を絡めるとか、なんとかしたらいい。
いい試合はシーズンが深まってから、なんてことをいうのかもしれないけど、入りがこんなバラバラじゃしょうがないだろ、というのが感想だ。こういう大試合の、母校の応援にしかやってこない人々には、「秩父宮は大入りだ」としか思えないだろうけど、普段は閑古鳥なのよ、と知らせてやりたいものだ。って、そんなことに興味ないか。
それにしても、12時20分から15時35分まで、3時間あまりの立ちっぱなしは堪えた。前にも書いた覚えがあるけれど、日本の客には不向きな立ち席はなくした方がいい。スタンドバーをとりはらって、さっさと椅子を取り付けるのがよい。年寄りを立たせるのはよくないことだと思う。私もそろそろ年寄りの部類に入ってきているのだから。
試合が終わって絵画館前。ニッポン放送主催の「収穫祭」というのをやっていた。にわかステージに、泉谷しげるがいた。柔和なおっさんになっちゃったなあ。もう、孫がいるんだっけ。

■客の入り
というわけで、25000人弱ぐらいだと思うが。

■天気
快晴であったが、ときどき風が吹いた。

[2002.11.04]

back next
 
 

|ホームページへ戻る|