私、スポーツも、スポーツマンも、基本的に好きではありません。体育会系は苦手であります。だから、10年ほど前に国立で早稲田と慶応の試合を、どうして見に行ったのか、思い出せません。ひらたくいやあ、女の子と一緒に行ける場所、のなかの一つだったんだけれどね。映画とか街歩きだとか、どっちかっていうとそっち方面に関心があった私が、どーしてラグビーだったのか、分かりません。あれかな。東京六大学野球とか、ちょろちょろと見に行っていた頃かな。立教に長島Jr.がいて、そこそこ活躍していた頃か。それで、スポーツ観戦がちょいとはじまり、その延長線かな。かもしれない。
初めて入った国立競技場は、気持ちが良かった。広くて、ぐわんとしたスペースが空に向かって口を広げている。おお。ってな感じ。
もちろん、ルールもわからん。ただ、時間をぼーっと過ごしただけだった。
それまで、ラグビーなんて知らなかった。テレビ中継でチャンネルを合わせたことはあったけどね。海外との試合とか。でも、前半でなんとかついていっても、後半ボロボロで、見るに耐えずにチャンネルを変えていた。ルールも、選手も、まったく記憶にない。松尾が現役でいた頃のこと、まったく知らない。それに、テレビでやるラグビーは、海外との試合か、大学の試合。大学は早稲田と慶応と明治と同志社しか記憶にない。日本のラグビーというのは、その4校しかなく、4校で対戦しているのかとばっかり思っていた。
ラグビーは、見ていて楽しいと思う。スピード感があるし。サッカーと違って、点数もたくさんはいる。動きも早い。サッカーは、10分や20分目を離していても展開が大して変わらないように見えるけれど、ラグビーの10分は、攻守逆転は当たり前。どんどん進展する。しかも、格闘技の要素があるから、ばきばきとぶつかる姿や音を聞いていても、面白い。正直いって「よくやるな」ですね。私がやったら、殺されます。