銀座では、ここしか思いつかない



◆冬場はちゃんとした蕎麦がでるぞ

銀座にある会社に10年以上も勤めていたのです。蕎麦が食べたくなると、画廊を覗きながら、ここに行っていました。築地にある“さらしなの里”は、改築後どうも入りづらくなって行っていないし。4丁目の“利久庵”ではおにぎり定食しか食べたことがない。5丁目の“銀座更科”は、入ろうとも思わなかった。京橋の“美々卯”はなかなか美味しかったなあ。でも、妙な癖のある味だった。昭和通りを渡ったところの1丁目に“長寿庵”というのもあった。はいからせいろ、なんていうのを食べたことがあるけれど、まだ蕎麦に興味がなかった頃だ。でも、ここには田舎から出て来た頬っぺたの紅い少年少女が随分いたなあ。というわけで、“よしだ”も、どういうわけか10代に見える少女があっぱっぱを来て忙しなく動き回っている店ですね。でも、最近このあっぱっぱがお揃いになって、いかにも制服という感じになってしまった。残念。前は、ありあわせ、という感じの花柄のあっぱっぱだったのに。それが、なんともフツーの蕎麦屋っぽくてよかったんだけれど。あ、でお蕎麦。ここではせいろと鴨南蛮と、試しにコロッケそば1回と、天丼しか食べたことがありません。去年までは、大して香りもするわけではないし、フツーの蕎麦だ、と思っていたのですが、今年の冬に入ったとき、鼻孔をツンと蕎麦の香りが通っていって、見直してしまった。もりが、なかなかいいです(欠点は、蕎麦が長いこと。1本が1メートルはあるんじゃないだろうか。食べづらくてしょうがない)。鴨南蛮は、安いのがいい。たしか900円くらいです。もちろん、肉はロースではありません。筋もあります。4〜5つはある鴨肉の1つはすべて脂身です。でも、鴨なんだから許してしまう。






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