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コンピュータが、チェスの世界チャンピオンに勝ったそうである。すごい話だとは思うんだけど、なんかつまらない。速いプロセッサと、イカした検索アルゴリズム。今回コンピュータが勝った要因は結局この二つに尽きるのだろうけれど、なんと言うか、『チェスってそんなもんじゃねえだろ!』と僕は言いたいのだ。

ああいうテーブルゲームの面白さの本質は、人間が二人で顔を付き合わせてやるところにあると思うんですよ。好手を指して相手をにらみつける、とか、悪手を打っちゃったことを悟られないように顔を作る、とか、あるいは麻雀で言うところの『三味線』をかます、とか。それら全てが複雑に絡み合ったバランスの上に、チェスの面白さは成り立ってると思うんだ。それなのに、今回の対戦には全然そういう要素がないんだもの。チャンピオンは指しててつまらなかったと思うんだ。かわいそうに。

勝った側のIBMの人だって自分がやったのは単なる力業だってことが分ってるはずだから、それほど手放しでは喜んでいないだろうし、なんか、この話は企画自体が失敗だったと、僕はそのように思いますね。『人間と機械ではどちらが強いか』というのは、好奇心の方向としては間違ってないと思うんだけど、実現の仕方がいかにも拙い。時速1000キロの球を投げる機械がヤンキースを完封!っていうのと実質的には変わらないでしょ。それじゃあダメだ。

どうせやるなら、さっき書いたようなアルゴリズム以外の、もっといえば人間らしい部分をも要素として取り込んだチェスロボットを作って欲しいと思います。カスパロフに睨まれてたじたじとなったり、記者に取り囲まれて集中を乱したりする、そんなやつを。そういう機械と人間との勝負なら、きっと今回のよりは上等の試合になると思うんだ。IBMの皆さんは、今後はぜひその方向で頑張ってください。







両方押して頂けると一番嬉しいですが
アレでしたら片方だけでもいいです。

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