桂離宮 02/笑意軒




舟着場の対岸より笑意軒を望む

舟着場の対岸より笑意軒を望む

笑意軒は桂離宮の庭園内に点在する茶屋のひとつ。
正面入口上部のユーモラスな連続する丸窓が特徴的である。


この建物は池より小舟でアプローチ可能で、その為の舟着場が用意されている。夜の舟での使用の為、舟着場には灯台と足元を照らす目的で、 石灯籠(三光灯籠)が設置されているが、そのデザインも何んともしゃれていて、ユニークそのものである。


正面 入口


入口上部には6個の丸い下地窓が並ぶ。


夜舟で近づく時には、まず最初にこの6個の下地窓~の
明りが目に飛び込んで来るのではないだろうか。

正面入口
入口より見た室内

入口より見た室内


入口正面に立った時、来客の目を引くのは、室内正面奥の金色であろう。先の丸窓の明りは、遠くからでも見えるが、この金色は入口正面に立った時に、 初めて気付かされる仕掛けである。おそらくその効果は、夜のほうが高いであろう。


入口正面廻り

入口正面廻り
正面前の延べ段

正面前の延べ段


三光灯籠


舟着場を照らす灯籠であるが、水面を照らす必要がある為、高さが低く設置されているのは、その為との事。


ここで舟を降りた来客は、灯籠の右手方向にある石段を上り、笑意軒の正面へと進むのである。

三光灯籠
三角灯籠

三角灯籠


桂離宮の本殿から飛び石沿いに徒歩でのアプローチが、笑意軒の露地入口に入った所にある灯籠。


名前の通りに三角形で、飛び石の本殿側とこれから向かう、笑意軒側を照らしている。
ここから先は笑意軒の露地に入ることを、印象付ける効果があろう。



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