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K 邸

増築/リフォーム
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木造と増築について

 住宅の工法としてもっとも一般的な在来軸組工法の特徴の一つに、家族の成長や使い勝手の変化、傷みの進んだ個所などの部分的な改修や模様替えなどが、比較的容易にできるということが上げられます。
                        
写真  増築、つまりその建物が建てられて後、ある時間が経過し、必要があってその建物に何かを追加しなければならなくなった時、どういう事に配慮すべきなのでしょうか。
写真  ここで私がその手掛かりとしたものは、自然観あるいは歴史観のようなものでしょうか。つまり、ひとつの建物の中には、古い部分と新しい部分とが同時に存在しているのが、本来の自然な姿ではないでしょうか。その建物が造られた当時の面影を伝えてくれる特徴的な部分があるとすれば、それらを積極的に残し、再評価、再利用して新しいデザインの中に、組み入れてやるべきだと思います。
写真  今回の建物において、そのように考えられる部分とは、この地域の特徴的な工法のひとつである「せいがい造り」の部分です。ちなみに最近はこの形式で建てられることが、少なくなっているようです。この工法の特徴は、気候と深く関係しているのですが、この地域は日本でも有数の豪雪地帯であるために、屋根には大変な雪荷重を受けます。それにもかかわらず軒の出を深く確保するために、小屋梁を外部へ水平に堂々と張り出し、その先端に鼻桁を乗せるという、この地方特有のものです。
写真  玄関の上に一室増築したのですが、平屋であった玄関部分の「せいがい造り」の小屋梁は、今迄の歴史の名残としてそのまま残し、2階部分の「せいがい造り」の小屋梁は、洋小屋組の受けとして再利用し、インテリアの一部として、室内から眺められるように設計しました。

壁から突き出ているのが、洋小屋組の受けとして再利用した「せいがい造り」の小屋梁部分。

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