坐骨結節部の痛み(座ると痛い)
その他     秩辺。会陽。大腿部(承府。陰門)。下腿部(承山。承筋)
直刺すると大腿部後側へ、内側へ向けると陰部、肛門部へ響きが伝わります。
1  原因 階段の昇降の繰り返しやエアロビクスなどのやり過ぎ、長時間の立ち仕事、中腰での作業等、膝の曲げ伸ばし動作の繰り返しで太ももの裏側(大腿屈筋群)の筋肉が異常に疲労して筋肉痛をこじらしています。屈筋群の臀部への付着部(坐骨結節部)が最も緊張します。座るとイスに当たる部位です。痛みは少し上の臀部に感じます。
2  陰部神経叢 坐骨結節部は陰部神経叢が通っています。陰部神経 叢は会陰部や肛門につながっています。このため坐骨結節部に問題があると排尿、排便障害や違和感が出現します。病院の検査には異常は出ません。
3  ツボ 陰部神経叢刺鍼法     2.5寸鍼。
腰掛けるとイスに当たる臀部の部分が痛い。半数近くの人が排便、排尿障害を伴い、排便感や排尿感が無くなったりします。肛門部、会陰部に違和感があり、排便すると痛みや症状が一時的に消えるという人もあります。多くの患者は整形外科や内科、肛門科を受診しても原因不明で「上手に付き合って行くしかない」といわれることが多い。
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鍼灸治療


始めは出来るだけ毎日か1日おきくらいのペースで続けると良い。座った時の痛みが軽減し出し、排便感、肛門部の違和感に変化が出てきます。症状が半減したら週1〜2回の治療を続けていると痛みが弱まり、排便感が回復してきます。排便感が出てくると多くの人は「ビックリした。うれしい」と感動の声を上げます。その後、多少の再発を繰り返しながら回復してゆきます。
4  ハリ効果 多くの患者は整形外科や内科、肛門科など病院巡りをした後「病気とうまく付き合ってゆくしかありません」等といわれています。中には精神科を受診する人もいるが決め手になる治療方法はないことが多い。ハリ治療院を受診する頃には発病から数年、中には10年以上経過している例も珍しくはありません。このため、回復は徐々に進むことが多くなりますが効果の確実性は高いので諦めずに、気長に頑張ってみると良い結果になります。