Review On! 2
開催記念に、今回はシューゲイザーなディスクを御紹介しま〜す!"

"Sunshine Smile"
ADORABLE
(Creation)

クリエイション史的には、おそらくなかったことになってるアドラブルのデビュー曲。でも「アドラブル」「サンシャインスマイル」という単語、そしてこのキラキラしたイントロを聴くだけで一挙に10年の時(そう、もう10年近くも前なんですね)を超 えて蒼くさーい気持ちになってしまう人を5人は知っています(笑)。もちろん私もその一人。「キミの笑顔は太陽のようだ」なんて散々歌い古されているなんでもない歌詞だけど、曲全体に漂うギターのキラキラ具合と、ピートの甘くて舌足らずでエモーショナルな歌声、そして単純に曲のよさでこんなにも人の心を掴んで離さない曲になってしまうんだなぁ。 (makiko abe)
"Crazy Jazz"
BLIND MR. JONES
(Cherry Red)

内省型シューゲイザーというか、The House Of Loveの様な深みを感じさせる彼らの2ndシングル。本作では、硬派なノイジーギターはもちろん、フルートが奔放に鳴らされ、曲に強力なダイナミズムを与えています。特に米国のシューゲイザーファンには 彼らは人気が高いですね。 (Ueda)
"Every Heaven ep"
THE BOO RADLEY
(Rough Trade)

え、彼らも?って思う人も多いかと思いますが、そう初期の頃はシューゲイザーだったのです。Rough Tradeに移籍後2枚目のシングルで、割とノイジーギターの垂れ流しな印象があった前作から、格段とサイスのボーカルの技量もアップし、アレンジも洗練され成長の跡が伺えます。中期前半の名作Lazarusに至るまでの布石とも言える一枚。 (Ueda)
"She's My Friend"
CATHERINE WHEEL
(Wilde Club)

もうすっかり最近では米国が活動の中心となり、本国英国ではプレスに扱われることもめっきり少なくなった彼ら。でもデビューシングルのこの頃はもっと繊細な音を奏でていて、欧州らしい美意識も感じられたんですけどね。やっぱり最近の彼らにはアメリカらしい骨太さが滲み出ているような気がします。 (Ueda)
"Pearl"
CHAPTERHOUSE
(Dedicated)

初めて聴いたときは思わずスピーカー方面を振り返ったほどの印象的なイントロ。そしてそれに続く夢心地なボーカル。そしていかにもなルックス。まさに「あの頃」を代表する1曲。イントロを思い出すだけで、色々な思いが押し寄せてきてキューン。 甘酸っぱい思いにキューン。自分で酔ってしまうほどです。先の2曲のシングル「falling down」「something more」はタイトルからして焦燥感満載の蒼い名曲だったのですが、この「pearl」は幸福感に満ち満ちていて。聴いてるこっちも問答無用で幸せにしてくれます。あぁ幸せ。あぁハッピーバレー。 (makiko abe)
"Things Come Apart"
THE CHARLOTTES
(Cherry Red)

1988年頃からSubwayレーベルでリリースを重ねてきた彼らが、Cherry Red移籍後にリリースした初めてのフルアルバム。Petraの瑞々しいボーカルや、ジャカジャカした速い曲の展開にC86系の流れを感じます。そしてこの中でショッキング・ブルーの"Venus"をカヴァー、ここでのスリリングな爆裂ぶりは格好良いです。(Ueda)
"Frozen ep"
CURVE
(Anxious)

結成以前にも別バンドで音源リリース経験があり、ようやくCurveで成功を手中に収めた彼らの2ndシングル。息遣いもはっきりと聞き取れるゴスっぽく妖艶なトニ・ハリディのボーカルと重厚でダンサブルなビートが魅力で、フォロワーも多く生まれました。(Ueda)
"Winona"
DROP NINETEENS
(Hut)

ボストン出身で、英国でのデビューシングル。ノイジーギターの繊細さと米国バンドらしい安定感が一体となり、英国では本国よりさらに人気を得ていました。銃を手にした少女や、ホルマリン漬けな脳味噌等のジャケデザインにもドキッとさせられましたね。私はスーパーカーを初めて聴いた時思い浮かべたのが彼らなんですが、頷いてもらえるかなあ?。(Ueda)
"Mad Love ep"
Lush
(4AD)

日本人とオランダ人のハーフであるMikiと、Emmaの二人の女の子フロントが詩と曲を書き、4ADのイメージを体現するような透明感のあるボーカルとギターがとても美しい。本作は変拍子が印象的な2ndシングル。とっても自然体な彼女達、Rideメンバーとのゴシップねた等ミーハーな話題にも事欠きませんでした。(Ueda)
"Aruca"
MEDICINE
(Creation)

80年代前半から活動していたSavage RepublicのメンバーだったBrad。彼が始めたのが米国のマイブラと呼ばれたMedicineで、これがデビューシングルとなります。浮遊感の中に織り込まれるメタリックなノイズにとても強い印象を与えられる、そんな彼らの3枚のアルバムは、いずれも甲乙つけがたい素晴らしい内容。(Ueda)
"Cool Breeze ep"
Moose
(Hut)

現在も活動を続ける彼ら。でもシューゲイザーらしかったのは初期のシングル3枚のみで、これはその中の2ndシングル。彼らの高音部のノイジーギターには痛いくらいに胸をしめつけられました。そして今の彼らには、美しいメロディとメランコリックさにすっかりヤラれています。 (Ueda)
"Butterfly Girl"
THE NIGHTBLOOMS
(Fierce)

オランダ出身。2ndシングル。同時期のイギリスのシューゲイザーバンドと比べると、暗くヘビーな印象ですが、Estherの囁くような時には空虚さを感じさせるボーカルに惹かれていきます。その後Fireに移籍、1993年の2ndアルバム"24 Days Catastrofe Cafe"では、ドリーミー感を増した彼らの魅力を凝縮した一枚となりました。(Ueda)
"Barging Into The Presence Of God"
PALE SAINTS
(4AD)

シューゲイザーの先駆者とも言える彼ら。記念すべき幕開けを告げるデビューシングルです。青春のせつなさ、甘酸っぱさをキュッと詰め込んだような、美しくも儚くそしてその裏にある押さえきれない激しい感情を感じます。そんなマンチェとは対極にあるココから、もう一つの時代が始まったのです。(Ueda)
"45 ep"
REVOLVER
(Hut)

蒼く若々しい本デビューシングルと2ndEP"Crimson"はインディー・チャートでも好成績を収めその後が期待された彼らですが、アルバムは割と地味になってしまいそのまま失速してしまったのが勿体ないところ。でも、シングル曲の持つメロディの美しさと蒼さは絶品でした。(Ueda)
"Play ep"
RIDE
(Creation)

2ndシングルで通称"黄ライド"。何と言ってもシューゲイザーシーンを支えた張本人。ホント彼らの登場はセンセーショナルでした。育ちのよいお坊っちゃん達がひたすら掻き鳴らす混沌としたギターノイズの中に射す一筋の光。轟音に囲まれまるで白昼夢のような幸福感に満たされる。シューゲイザーにしては長かった彼らの活動のうち、やはりこの初期の頃の持つダイナミズムは奇跡的で、今でも色褪せることはないのです。(Ueda)
"Loveblind"
SECRET SHINE
(Sarah)

ブリストル出身。初期はSarahレーベルの雰囲気にぴったり合ったギターポップだったのですが、次第に浮遊感と多少のノイジーさを身に付けていきました。本作そしてアルバム"Untouched"は最近のAll Natural Lemon & Lime Flavors辺りが好きな人にも聞いてもらいたい一枚。 (Ueda)
"Morningrise"
SLOWDIVE
(Creation)

シューゲイザーシーンの中心的な存在であった彼らの2ndシングル。まるでオーケストラを使っているかのように、美しく広がりのある空間をギターサウンドで再現し、今でいうとMogwaiに通じるような高揚感を感じさせてくれました。透き通ったボーカルと合わせて、まさにシューゲイザーの中のシューゲイザー。(Ueda)
"Very Nice....."
SUNSHOT
(Deva)

当時Daisy Chainsawが所属していたレーベルDevaに移籍後の2ndシングル。スージー・スーを思わせるゴスっぽいボーカルとヘビーなダンス・ビートが特徴で、Curveよりもバンドに近い粗い感触の音を鳴らしていました。ちなみにギターのTobyは、元All About Eve、現Tin StarのTim Brichenoの弟。(Ueda)
"Phonefreak Honey"
SWEET JESUS
(Rough Trade)

マイブラ風の浮遊感ある演奏に重なる男性のハスキーなファルセットボイスが妖しいオーラを放ち、禁断の世界に足を踏み入れてしまったような何とも言えない甘美さがありました。この後彼らはいろいろと名前と音楽性を変えて活動を続けていくのですが、この頃の輝きはなかなか取り戻すことができませんでした。(Ueda)
"Sun Of Mustang Ford"
SWERVEDRIVER
(Creation)

Rideと同じオックスフォードから後を追うように登場した彼らのデビューシングル。耽美的な面も見えるRideと比べて、パワフルで直球勝負の本作での彼らに、とても対比的な印象を持ったのを覚えています。現在も活動中の彼らですが、やはりそういうタイプのバンドは故郷英国では難しいようで、98年の最新作は米国でのリリース決定後1年以上も英国リリース先が見つからないという憂き目に。(Ueda)
"Flying"
THE TELESCOPES
(Creation)

Creationに移籍した後期の最高傑作とも言える一枚。初期はガレージ寄りのゴリゴリとしたサイケ感たっぷりだった彼らですが、後期はマラカスを手にしてマンチェとシューゲイザーがクロスオーバーした独特のサマー・オブ・ラヴな浮遊感を醸し出していました。(Ueda)
"Velocity Girl"
VELOCITY GIRL
(Slumberland)

米国出身の彼らがSub Pop移籍前にリリースしたシングル集。確かにノイジーギターは鳴らされているのだけど、英国の耽美的なそれではなくて前向きなハッピーさが感じられます。特にこの中の"My Forgotten Favorite"は名曲。(Ueda)


シューゲイザーに影響を与えた、そしてシューゲイザーが活躍する土壌を形成したベテラン達もあわせて紹介。

"Treasure"
COCTEAU TWINS
(4AD)

1984年にリリースされた3rdアルバム。透明感がある女性ボーカルでキラキラしたギターサウンドのバンドは必ずと言っていい程比較されることになった彼ら。実際メンバーのロビン・ガスリーはLush、Chapterhouse等のプロデュースを手掛け、シーンの形成に少なからず影響を与えました。 (Ueda)
"The House Of Love"
THE HOUSE OF LOVE
(Fontana)

数年前のソロ来日が記憶に新しいGuy Chadwickを中心として活動していた彼らの、CreationからFontanaに移籍後1990年にリリースの2ndアルバム。陰影のある曲調、そしてダイナミックでエネルギッシュなギターサウンドに引き込まれます。そして彼らのマイブラとの共同来日公演が中止になってしまったのが今ではとても残念な思い出。(Ueda)
"Psychocandy"
THE JESUS AND MARY CHAIN
(Blanco Y Negro)

1985年にリリースの記念すべきデビューアルバム。「セックス・ピストルズ以来の衝撃」と言わしめる程の、空間を覆い尽くすフィードバックノイズと、それに相対する甘いメロディ、そして無機質に漂う残像。そしてC86世代に引き継がれた精神は、シューゲイザー世代で一瞬の輝きを見せるのでした。ちなみに、ドラムはボビー・ギレスピー!(Ueda)
"Strange Free World"
KITCHENS OF DISTINCTION
(One Little Indian)

1990年発表の2ndアルバム。轟音ではないものの、美しい音色のギターサウンドと真摯なボーカルがスケールの大きさをたっぷりと表現しています。キャッチーさはないものの、しっかりとした音楽性で根強いファンが多かった人達でした。 (Ueda)
"You Made Me Realise"
MY BLOODY VALENTINE
(Creation)

LazyからCreationに移籍して第一弾のシングルは1988年のリリース。やっぱりハイライトはみんなが大好きな"You Made Me Realise"。イントロの迫力リフから長尺の轟音ブレイクまで、一気に駆け抜ける名曲。そしてここから"Feed Me With Your kiss" 、"Isn't Anything"へと不動の地位を確立し、90年代を迎えるのです。(Ueda)


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