エイプマン・テリーの「人間になりたい」Vol.10
 さて、こんにちは。
 21世紀とはいうものの、特に代わり映えしない感じで、日々過ごしていますが、みなさんいかがお過ごしですか? とは言いつつ、世紀の変わり目なので、20世紀を振り返るのは至極当たり前ということで、アメリカのとある音楽チャンネルも20世紀の偉大なる100枚のロックンロールアルバムというテーマのチャートを500人の評論家を対象に実施したそうです。以下に、上位10位までを抜粋しました。

1. The Beatles / REVOLVER
2. Nirvana / NEVERMIND
3. Beach Boys / PET SOUNDS
4. Marvin Gaye / WHAT'S GOING ON
5. Jimi Hendrix Experience / ARE YOU EXPERIENCED?
6. The Beatles / RUBBER SOUL
7. Stevie Wonder / SONGS IN THE KEY OF LIFE
8. The Beatles / ABBEY ROAD
9. Bob Dylan / BLONDE ON BLONDE
10. The Beatles / SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND

見ていただければ一目瞭然ですが、10作品中4作品がビートルズ。ちなみに11位もビートルズのホワイト・アルバムです。昨年の11月に発売された「1」も世界中で売れまくり、もの凄く多くの人から支持を受けていることが分かりますし、僕も「1」を聴いていることが多いです。理由はもちろん、好きな曲ばかりで気持ちが良いのとビートルズの事が、大好きだからなのです。こんな感じなので、最近ビートルズについて考えることが多いです。だからビートルズについて書いてみたいと思いました。

 しかしながら、いざビートルズについて何か書こうと思うとキンクスについて書くみたいに、いろいろと書き連ねることが出来ないのです。もちろん曲を聴くと、何とも言えぬ感動がこみ上げてくるのが分かります。それは、ビートルズを初めて聴いた幼稚園の頃から変わりません。 じゃあ、自分にとってビートルズって何なのか?と問うてみても全く明確な答えなど簡単に出てくるわけもありません。なんだか、先ほどから矛盾したことばかり、書いているようですね。要するにビートルズというのは深く考えようとすれば、するほど遠くに離れていってしまう感じなのです。凡人が天才について語ることはできない感覚なのでしょうか? とにかく不思議な感じです。ビートルズとの出会いを思い出しました。

 ぼくはビートルズを母親から教えて貰いました。母親から聴かせてもらった音楽は後にも先にもビートルズだけです。母は他にもレコードを持ってはいましたが、母が聴かせてくれることはなく、それらは大きくなってから自分で聴きました。母は「Let It Be」のレコードを繰り返し聴かせてくれたのですが、そのおかげで「Let It Be」を聴くと小さな僕が、居間のソファで歌いながらそれを聴く姿がいつでも思い浮かびます。ふと、考えるのが、母親の存在とビートルズというのは、何だか近いものがあるのではないかということです。自分を産んだ母親が絶対的な存在であるのと同じような感覚をビートルズに覚えているというのは言い過ぎでしょうか。なんだか、不可侵な高みにいる存在。それが世の中のビートルズがNO.1という風潮と相まって、さらにそうさせているのかもしれません。小さい頃から、身近にいるようで、身近じゃない感じ。これは、自分が母親に対して抱いている感覚とすごく似ています。(これはあくまでも自分の感覚です)

 なんだか、身の上話になってきてしまいました。ごめんなさい。これ以上書くのは怖いですね、なんか。まさか、母親の話まで出てくるとは思わなかったな。(僕は書きながら考えるタイプなので、結果として母親が出てきてしまったのです)

 とりあえず今日の所は、ビートルズは親の存在と一緒で、普段、当たり前のように存在していながらも、考えれば考えるほど、格別に複雑なものなのかもしれないということで、結びにしたいと思います(もちろん自分とってはということですが)。

 なんだか、新年一発目から変な原稿でごめんなさい。それにしてもビートルズをクラブで回す時、自分は何を考えるんだろう。

〜Pop iT! Freezine Vol.36より〜


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