DISC REVIEW!!
Pop iT! DJ達の最近の注目&お薦めディスクを御紹介しま〜す!"

- September 1999 -

"MOBIL HOME (Sampler)"
The Longpigs
(CD) Mother

遂に10月11日に発売されるLongpigsの2ndアルバム"Mobil Home"から6曲収録したサンプラー。戻ってきたぜ!といわんばかりのインパクトのあるオープニングからざらついたハードなギター・リフにクリスピン流ソウルフルVoが、乗ったキャッチャーな先行シングル"Blue Skies"。中間部でのアメリカン・ツアーの影響も感じるアコースティックな部分は、今作に見られる他の曲にも通じるところ。他の5曲は、ロックしていた前作に比べ、ゆったりともっとソウルフルになっており、内面から溢れんばかりの感情で歌うクリスピン節は逆に炸裂してます。特に、アルバムのオープニングを飾る"The Frank Sonata"のダークでソウルな感じは、今までには、ちょっとなかった感じ。さて、残り7曲の展開が、楽しみであります。(Q'S)
"THE CONTINO SESSIONS (LP)"
Death In Vegas
(LP) Concrete

本国U.Kではプレスの間でも絶賛されてるらしい、彼らの2ndアルバムが遂にリリースされた。先行シングルにかなりヤラレたので、すごく期待していたのだが、間違いなく年間ベスト10クラスの音を鳴らしている。特にボビー・ギレスピーのヘロ具合が最高な(2)、徐々にテンションが上がっていく(ベースラインと後半のシンセのキレ具合といったら!もう)イギーポップ参加の(5)など、かなりクールな仕上がりだ。ただ全体的に、ビートやギター・ノイズの感覚がワンパターンな印象で、もう少しバラエティーが欲しい気もする。ケミカル・ブラザーズと共にヘブンリー・ソーシャルでのDJを経た後、新たな音世界へと進んでゆく、リチャード・フィアレス。ダンス・カルチャーは果たして彼にどんな影響を与えたのか。このアルバムでロックするか、ダンスするかはあなた次第である。 (うちだ ひでき)
"Stone Cold Sober"
Astronaut
(7") Fierce Panda

Fierce Pandaからのリリースといえば、インディ・クラブなイメージですが、ギターポップなクラブでよくかかったデビュー・シングルに続く第二弾!タテのりではじけるヤングモッズなデビュー・シングル程のインパクト(Spearmintのメンバーもかけたらチェックしてました)はないですが、爽やかに、元気はつらつで、一緒に歌えるキャッチャーなサビとくれば、またまたクラブで盛り上がること間違いなし!ヴァース部での下降していくコード進行もツボを得ています。SpearmintやMoverやAstridなんかが、好きで聞いてない人がいたらやばいっす。今すぐレコ屋に走りましょう! (Q'S)
"OUT THERE ON THE MOON"
Morgan
(7") Source

元Senseless ThingsのMorgan NichollsによるMorganの第二弾シングルが登場。前作の女性ボーカルを起用したユルめのグルーヴとは一転、今回は両面ともインストでのリリース。スローな"Soul Searching"のサビの高揚感に胸を躍らせ、"Out There On The Moon"でのDelakotaのホルンを起用したファンキーなグルーヴはPropellerheadsの"On Her Majesty's Secret Service"を想像させる程のスリリングさにノックアウト。どちらもMorganのハモンドが縦横無尽に活躍するこの一枚。最高。(Ueda)
"THE POP SINGER'S FEAR OF THE POLLEN COUNT"
The Divine Comedy
(CDS) Setanta

Sixpence None The RicherのThe La'sの"There She Goes"、Whistlerの"Intermission e.p."でのNirvana、Bacharachなど今月は、カバー曲にも目立つものがありました。そしてThe Divine ComedyことNeil Hannonが、幼少の時、影響を受けた1枚が、Rideの"Chelsea Girl"だったと雑誌で読んだことがありましたが、そのRideの"Nowhere"に収録の"Vapour Trail"をやっています。思った以上に忠実で違和感もなく、しかも彼の歌のほうがうまい(笑)。なかなかグッドなチョイスです。 (Q'S)
"FIVE FATHOMS"
Everything But The Girl
(12") Virgin

クラブ・サウンドへと接近していった前作"Walking Wounded"から、約3年ぶりのニューアルバムがリリースされた。アルバムからの先行シングルはアナログだと2枚組で、original mixに加えてClub 69、DJ Sneak、Kevin YostらのRemixを収録。トレイシーの繊細な声が響き渡る、ディープかつソウルフルなHouseトラックで、地味といえばそれまでだが、かなり僕好みだ。過去にもRemixシングルは数多くリリースされており、HouseやTechno、D'n'B等の無機質なBeat感に、トレイシーの声はかなりハマっていると思うのだが、昔からのファンの人にはツラいのかな。僕的には、彼女が歌っているClub Trackなら、それだけでもうアリです。先頃ついに解散したMassive Attackとコラボった"Protection"なんか、生涯のベスト10に入るな。今作ではKevin Yostがいい仕事してます。秋の夜長にも良さそうです。(うちだ ひでき)
"TAKE MY HEAD (LP)"
Archive
(CD) Independiente

1996年にリリースされた"Londinium"以来、メンバーを全く一新して臨んだ彼らの2ndアルバムが本作。メランコリックなトリップホップに男性ボーカルをフィーチャした曲が大半を占めた前作とは違い、声量のある女性ボーカルを前面に押し出し、よりポップな歌モノを指向し始めている感は否めませんが、分厚い音作りの荘厳さは依然心に染み入ってきます。(Ueda)
"Where On Earth Is Kevin Shields"
P.S. I Love You
(7") Rocket Girl

5月に既にレビューしたP.S. I Love Youのあの曲が、やっとリリースされました。ケヴィンのたくさんの写真をハートにコラージュしたスリーヴは、ジャニーズとかのアイドルを切り抜いて下敷きに入れているのとまるっきり同じ。それだけ憧れや愛を持って彼の復活を期待しているということでしょうか。そんなケヴィンは、また"Splendor"という映画のサントラで、Lush(!)のremixのみやってます。ケヴィン・ファンは、両方迷わずgetでしょう!(Q'S)
"STOP THE ROCK"
Apollo 440
(12") Epic

「まだ出るんか、この野郎!」てな感じで、またまたリリースされました。何がって、この路線の音は・・・。以前のギターがゴリゴリ炸裂する"Lost in Space"のテーマもヒットしましたが、今回もまたまたヒットねらい。王道ロックンロールなギターリフを引用した、ポップかつ超キャッチーなBig Beatチューン。後半のビーチボーイズなパパパ〜な展開には苦笑い。アルバムもリリースされたけど、なんだかね〜。んま、このシングルは単純にいいっす。個人的には、もういいかげん出つくした感のあるBig Beatシーン。あらたなBreak Beatsの可能性を感じさせるアーティストが登場しないかな−。 (うちだ ひでき)
"INTO THE PINK (LP)"
Verbena
(CD) Capitol

こちらも1996年にリリースされた"Souls For Sale"から3年ぶりとなる2ndアルバム。レーベルもMergeからCapitolへと移籍し、プロデュースもFoo FightersのDave Grohlが担当しています。多少見え隠れしていた前作のブルージーさも今回は薄れ、ポップ な中にも枯れた感じがあり、歪んだ演奏の爆裂具合といい、よりストレートに突き刺さってくる印象を持ちました。かっこいい。SuperchunkもいいけどVerbenaもね。(Ueda)
"Smoke Yourself Thin"
MO-HO-BISH-O-PI
(7") FF Vinyl

最新のFierce Panda2枚組コンピ"Otter Than July"にも収録されていたウェリッシュ3人組のちょい前の1st (?)シングル。グラスゴーやウェールズのD.I.Y.系やアメリカのインディ宅録lo-hiサウンドのあっという間に終ってしまう曲の中でも、PavemrntやThe Flaming Lipsあたりに通じる脱力したポップなメロディが、なかなか光っています。サイケな感じは、ないですがね。特に、フォーキーでカントリー(?)風なB面"Fingers For Eyes"は、BeckやLipsぽくもあり結構好きかも。それにしてもなんちゅうバンド名なんだぁ?!(Q'S)


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