「カルミナ・ブラーナ」
1997年12月23日(火・祝) 4:00PM 東京文化会館

この日は牧バレエの「くるみ」を見る予定だったのだが、全席完売ということで急遽こちらへ。

私には新作バレエをたった一回見ただけでその価値を完全に判断できる能力はないが、少なくとも悪い作品ではないと思う。
最初から最後まで全て素晴らしいとは思わないが随所に魅力的な部分がある。
全体に大規模な群舞よりソロや人数を絞ったナンバーの方が私には魅力的だった。

坂本登喜彦の16番男性ソロ、高部尚子の17番女性ソロは特に美しく印象的だった。
11番の足川欽也のソロにからむ女性アンサンブル、荘厳な幕切れの演出もなかなか。
堀内充は一際小柄なのと動きの見事さで目立っていた。(私の後ろに座っていた女性は彼が跳躍するたびにうれしそうな声を‥)

合唱の動きはもっと練り上げて欲しい。
しかし舞台左右に配置された合唱をいわば幕として使うやり方は面白い。
ダンサーが彼らの間から飛び出してきたり、顔だけ出してニコニコ笑っていたり。

ソプラノのキャサリン・ソープは最初はよかったのだが急激に不調になってしまった。
テノール川瀬幹比虎も悪くない。
出番の多いバリトン高井治はかなりよい出来。舞台での押し出しも立派。

オルフ祝祭合唱団、新宿区少年少女合唱団は少し粗くなる部分もあったがオルフではそれほど気にならないし迫力となっていた。
山下一史の指揮と神奈川フィルハーモニー管弦楽団もかなりの健闘を見せてレベルが高かった。

しかしこういう公演が出来るのならニジンスカの「結婚」をやってくれないものか。
来年東京バレエ団が日本初演を予定しているが、このバレエ団の前例からいって多分テープ演奏だろう。
だがあの強烈な振付はやはり生演奏でないと効果が半減してしまう。
関係者の方ぜひ考慮して下さい。

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