vol.13 「か〜ッ!!」(2000/07/15)

書けない。原稿が書けない。3、4日前からは多少は時間がとれたのに…書けない。
テーマには事欠かないのが、いざ、書き始めると砂山を作っているように、途中で崩れてしま う。こんなことは初めてなので多少焦ったが、冷静になってみると思い当たる節はある。
きっと、読み手を意識し過ぎているのだ。「このテーマだとどういう反応かな」「こう書くとど う受けとられるかな」などと考えすぎて、自分自身の気持ちの焦点がぼやけていたのだと思う。

そこで今回は、テーマもロジックも何も考えずに、感じたままを本能の赴くままに綴ってみた。
最近のうれしいこと8撰だ。

(その1)
十数年前にひとりでタイ・カンボジア国境に行ったことがある。国境の街でひとりの日本人と知 り合った。大手新聞社のMさんだ。その後、Mさんとは年賀状のやりとりを含め、ずっとお付き 合いをしていただいている。
そのMさんが、先日、出世コースと高給を自ら蹴って会社を辞めた。ずっと関わり続けてきたア ジアに、自分なりのスタンスでじっくりと関わるために大学の教授に転身したのだ。「さすがM さん!」と感心し、さっそく訪ねて久しぶりに酒を酌み交わし、その日はMさんの自宅にまでお 邪魔してしまった。
その日の夜遅くに、Mさんはある人に「おもしろいやつが来ているよ」と電話をした。Mさんと ぼくとの共通の知人であるジャーナリストのNさんだ。Nさんは重い病気で入院中だったが、数 日前に無事退院したばかりだ。Nさんは電話口で、「いや〜、ご無沙汰しちゃって申し訳ない。 でも、ぼくらはどんな時でも友達だからな」と元気そうな声が聞けた。
こんな人たちが、ぼくとつきあってくれていること自体、感激だ。
か〜ッ、うれしいぞ!

(その2)
最近、ラグビースクールのコーチを始めた。コーチ間の連絡で「自主トレ」の案内が届いた。何 のことはない。飲み会だ。
まだ、それぞれのコーチの顔も名前も覚えておらず、おまけにその日は仕事が忙しい。今回は欠 席させてもらおうと思ったのだが、気になったので、遅くなったが、店に顔を出してみた。もう 夜の11時だ。誰もいないだろうと思っていたら、いたいた。宴まっさかりである。確か7時30分 にスタートしたはずなのだが…。
ぼくが顔を見せると「お〜ッ!」と大歓迎。まだ2回しか会ってないというのに、何だこの歓迎 ぶりは。ちょうど、話題はコーチたちで構成するおとなのクラブチーム発足の話だ。ぼくが、「 やかんで水かける役でもええからやらして!」と言うと「何言うてまんねん。一緒に試合やるん でっせ」と。何だかうれしい。傍らで、「みんな元気ですねぇ」と囁く人がいたが、実はこの人 、50歳を過ぎてフォワードをやっている。
そろそろ閉店になる頃、誰かの携帯電話が鳴った。「○○さんから、今、会社出たって連絡入り ました。」「アホか。もう店閉まるがな。」
まったく、変なおっさんたちである。
か〜ッ、おもろいぞ!

(その3)
日曜日の昼間、近所を歩いていると、向こうからきた小学生が「あっ!、こんにちは!」と挨拶 していく。ラグビースクールの生徒のようだ。何だかうれしい。それにしても、挨拶もできない 子が多い中、元気があってなかなかよろしい。
か〜ッ、感心感心!

(その4)
浪人会というコミュニティを運営している。月1回、会員に会報を送っている。先日、何人かの 会員のお母さん方から手紙が届いた。会員である息子よりも、お母さんたちの方が熱心に会報を 読んでくれているようだ。手紙の末尾に、「私もファンなので、私宛にも送ってネ」と。
か〜ッ、これがあるから辞めれん!

(その5)
浪人会のスタッフで、年に何回か飲むことがある。話題は常に熱い。「俺たちが何とかしなきゃ !」という自発的なおっさんたちが熱く語り合うのだ。隣や向かいの席で飲んでいた若者や会社 員の首根っこをつかまえて、こう言ってやりたい衝動にかられた。「お前ら、もっと熱くなれよ !」と。
か〜ッ、熱いぞ!

(その6)
仕事で、プレゼンに使う特殊なコンピュータを、突然、明日までに組み立てる必要ができた。明 日までに、とは言っても、特殊なものだけに、部品が手配できるかどうか。ひとつの部品だけ手 配できても、関連する周辺の部品も手配して組み立てなければ。もちろん、ぼくはコンピュータ の組み立てなどやったこともない。
困り果てて、日頃、出入りしている大学の研究室に電話。学生さんにSOSをしようとするが、 こういう時に限ってつかまらない。思いあまってその研究室の先生に電話をする。
「夕方、1時間ほど時間がとれますから、私が買い物にお付き合いしましょう」と言ってくれた。 もう、感激である。おまけに、研究室に現われた学生さんが、朝までに組み立ててくれるという 。
翌日、この奇跡のマシンを使ったプレゼンは大好評で、この日をきっかけにビジネスは急展開し ていくことになる。
か〜ッ、信頼が一番や!

(その7)
息子が通う幼稚園の行事でバザーがあった。ぼくはヤキソバを焼くお手伝いをかって出た。とこ ろが、ぼくが行った時にはピークを過ぎており、肩すかしを食らった。
手持ち無沙汰で園内をブラブラしていると、去年の息子の担任の先生とバッタリ。「見ましたよ 。ヤキソバ焼いてたでしょう。かっこよかったですよ。」
か〜ッ、お世辞でもうれしいぞ!

(その8)
大学の校友会の活動を行なっている。関東支部をまかせられている。昨年より会報を発行して おり、この忙しいさなか、半泣き状態で、ようやく先日、第2号の発送を終えた。
励ましの返信が、毎日のように届いている。「校友会って自分には関係ないと思っていたけど、 何だかおもしろそうですね」なんていうメッセージもあった。
か〜ッ、苦労は報われるぞ!

毎日が感動や。
か〜ッ、幸せや!

(三浦伸也)

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