■ vol.37 「自立する嫁はん」(2002/8/23)

書きたい時が、書き時!
2日連続の更新です。
しかも、再び合宿ネタ。

前回にも、チラッと書いたけど、この合宿の企画・準備の中心になってくれたのは、スギちゃんとぼくの嫁はんです。
その準備たるや、すごいですよ。
もう、毎日のようにスギちゃんと連絡をとりあっていたと思います。
夜中に電話が鳴ると、
「あっ、スギちゃんや」と電話に出ては、綿密な打ち合わせを、日々しておりましたわ。
お金がいくらかかるかのシミュレーションなんて、これは、もうすごいですよ。
参加者の家族構成も違えば、参加日数も違うので、計算はとっても複雑なんです。
これを、いとも簡単に計算できるシートをスギちゃんが作ってくれた。作るのは大変やったと思いますよ。
このシートを元に、少しでも安い買い物をしようと、あちこちから情報を集めてましたわ。
スギちゃんの方は、仕事の合間をぬって、何度か現地まで飛んで、綿密な下見までしてくれました。

スギちゃんは、ぼくの親友なので、今まで、スギちゃんから電話があると、話し相手はぼくと決まってました。
ところが、今回は、たまたまぼくが電話をとると、
「あっ、しんちゃん! 元気!」
「うん」
「ほいじゃあ、あづさんと代わって!」
「はい」
という感じなんです。
これはこれで、おもしろい感覚でした。

再び、おもしろい感覚を味わったのは、合宿が終わってからです。
無事に家路にたどりついた参加者から、続々とメールが届くんです。
ぼくにじゃないですよ。嫁はんの方に。
ぼくには、何にも来ない。
まあ、確かにぼくは何もしてへんし、参加するだけやったからなあ。
嫁はんに来たメールを覗き込みながら、「ええなあ」と指をくわえているだけのぼくでした。
嫉妬ではないんですけど、今までとは違う、おもしろい感覚です。

嫁はんは、合宿中を振り返って、こう言ってました。
「みんなが、あづさん、あづさんと呼んでくれるのがうれしかった」と。
ぼくの嫁はんじゃなしに、ひとりの"あづ"という人間として見てくれたことが、うれしかったんやろうな。
確かに、結婚してしばらくは、ぼくの人間関係の中で、ぼくの嫁はんとしてしか関係を作れなかったのが、いつの間にか、ぼくの人間関係を侵蝕されとったわけですわ。
いうたら、嫁はんは、徐々に自立してきたんです。

こういう夫婦関係も、なかなかええもんでっせ。
互いが対等になるためには、精神的な自立が必要なんやね。

合宿の最後の最後に、温泉に行ったんです。
ここで、スギちゃんともお別れです。
スギちゃんと嫁はんは、
「ありがとう!」
「また、やろうぜ!」
とガッチリ握手をしておりました。
お互いにやることをやり尽くした同志のような感じでした。
その時の嫁はんは、ほんまにええ顔してましたなあ。
ぼくは、双子の手をひきながら、嫁はんの顔をまぬけづらで見とったんですが。

ぼくは、公の場で身内を誉めることは、あんまりしないんですが、あの顔を見てしもたら、今回だけは誉めてもええやろうと。
それと、嫁はんが精神的に自立することによって、ぼくの世界もむちゃくちゃ広がるように思うんです。
今度は、ぼくが、嫁はんの人間関係を侵蝕する番やな。

夫婦の在り方というのは、100組あれば100様やと思います。
うちは、こんな感じですねん。


(三浦伸也)

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