■ vol.41 「朗天狗(ほがらかてんぐ)の誕生」(2002/11/29)

前回の「おやじの背中」には、たくさんの方々からメールをいただきました。
自身の父親についての内容が多くありました。
やっぱり、男にとってのおやじって、影響力がおっきいですよね。

さて、前回でもチラっと触れましたが、数人の仲間たちと新しい仕事を始めました。
今回は、この仕事について書きます。

灰谷健次郎著の『天の瞳』という本があります。
主人公は感性豊かでやんちゃな倫太郎という男。こいつの幼少の頃からの成長を、灰谷ワールドで描いているわけです。
この倫太郎、実はモデルがおります。それが、ぼくの親友のあきちゃん。
本物のあきちゃんは、小説の倫太郎以上にやんちゃでパワフルです。

あきちゃんとは、神戸の震災の時にボランティアで知り合いました。
その後、何度か会いましたが、それほど深いつきあいはなかったんです。
それが・・・出逢いのタイミングというのは、絶妙ですねえ。
なんか、磁石で吸い寄せられるように偶然が重なって東京で再会することになったんです。

いつも、ぼくらは会うと朝まで話し込みます。
その日は、ゴンゾウという神戸から来た仲間も一緒です。
で、あきちゃんは、これからやりたいことを熱く語るんです。
夜明け近くになって、ちょっと上目づかいで、「しんちゃん、一緒にやる?」と聞いてくる。
ぼくは、「うん、やる!」と即答。
さらに、「しんちゃん、命、あずけてくれるか?」
「うん、ええで」と。
かくして、あきちゃんとゴンゾウとぼくの3人で新しい物語はスタートしたのです。
男とは、こんなもんです。笑ってやって下さい

その後、あったか〜い人たちから知恵を借りながら、事業内容を詰めたり、肉付けしたり、計画をたてたりしながら、短期間のうちに準備が進みました。

で、何をやるのかというと、大工さんです。
大工さんは大工さんでも、"心の大工さん"ですわ。
実際に、あきちゃんのじいちゃんは宮大工の棟梁でした。あきちゃん自身も、「おれは心の宮大工になりたい」と言ってます。
で、ぼくらは、カンナやノミの代わりに、本を持つんです。
本で心を組み立てよう、ということなんです。
ハイカラな言葉でいうと、「ブックドクター」ですね。日本ではあきちゃん以外、誰もやってない分野です。

しかも、これは、ぼくが十数年間ずぅ〜っとやってきた浪人会というコミュニティの活動にも直結するんです。この話は、またいずれ。

で、具体的にどんなことかと言うと、ぼくの体験を紹介します。
ぼくが、ちょっとしたことで行き詰まったりした時に、あきちゃんは、「この本、読んでみい」と言って、1冊の本を紹介してくれたんです。
読み終わってみると、自分では気付かなかった無意識の部分が、その本で描かれていることがわかったんです。
それから、あきちゃんの解説を聞くと、もっと深い意味があることがわかって出口が見えてくる。
これは、衝撃的な体験でしたねえ。

つまり、あきちゃんには、ぼくが見る限り、特殊な3つの才能があるんです。
・ 本の持ってる力を存分に引き出す力
・ 人の心を見つめる力
・ 人に語り、伝える力
この力を存分に引き出して、ぼくらは、講演会や読み聞かせ、本によるカウンセリング等をしながら日本全国を回る予定です。

抑圧された今の社会に、朗らかな風を送りたいんです。
20年後の朗らかなニッポンを目指して動いています。
ちなみに、ぼくらの事務所の名前は朗天狗(ほがらかてんぐ)。
どうぞ、ごひいきに。

まだ、試行錯誤中ですが、ブックドクター・あきひろのホームページはこちらです。


(三浦伸也)

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