■ vol.42 「42キロの実体験」(2003/1/4)

去年の12月31日の朝から42キロを歩いて、伊勢神宮までお参りしてきました。
三重県の津から伊勢神宮までの42キロを、歩きに歩いて初詣するわけですわ。
このイベントは、ぼくの仲間が6年前から始めたものです。
ほんまに、あほでっしゃろ。

今年は、ぼくも初参加。
最初、話を聞いた時は、「まあ、42キロを走る人もおるんやから、歩くなんぞ、どうっちゅうことないやろ」と思っとったわけです。
これは、浅はかやったですわ。
実際に歩くと、めっちゃしんどい。
ぼくは、既に10キロ地点で足の裏に豆ができた。
休憩のたびに靴下を脱いで、針で水ぶくれをつついて水をぬきます。そのたびに、仲間たちがぼくの姿をニヤニヤみながら、「ヘヘヘ、しんちゃん、どうしたん?」と。
誰も心配してくれへん。こうなったら、意地でも歩き通したる。

子供たちの参加もたくさんありました。中にはごく稀に弱音をはく子もいます。
道端に座りこんで、「足ねじった〜」と。
ぼくの仲間たちは、「ほんなら、元にもどしたらええやないか」と、一言いいすてて素通りです。
下手に心配すると、子供たちが甘えることを知ってるんですね。
子供たちは、「この人ら、ほんまに助けてくれへん」と、必死になるわけです。
とはいっても、全般的に子供たちの方が元気でしたけどね。

豆をつぶしたぼくは、というと、休憩した後で歩き始める時が一番痛いんです。
しばらく、歩き続けると足の裏の水ぶくれ部分がしびれてくるんです。
こうなったら、しばらくはもちます。
そんなことを繰り返しながら、何とか伊勢神宮までたどりついたのは、13時間後の夜の10時半。全員がたどりついたのは11時。
そこから、12時になるのを待って、初詣です。

それにしても、昔の日本人はすごかったんですねえ。
日本中を歩いて行き来してたんですから。
ぼくらは、人間のもってる大事な能力を退化させてたのかも。

さて、しんどい思いをして、ようやくたどりついた伊勢神宮。
新しく事業を始める「朗天狗」の仲間3人で鳥居をくぐりました。
毎年、初詣をしますが、こんなに充実感いっぱいでお参りをしたのは初めてです。
一歩一歩あるけば、しんどいけども、絶対たどりつく。
ゴールにたどりつくためには、しんどいことが必ずある。
そんなことを教えてもらったように思います。

お参り後、終夜運転をしている電車にのって帰路につくのですが、その頃には、疲れも痛みもピークで、初心者がスケートリンクでヨチヨチ歩いているようなかっこうで歩いておりました。
乗り換え駅では、仲間とヨチヨチ歩いているんやから滑稽です。
ほんでも、「この電車の中で、42キロを歩いた経験をしてる者は、きっとおれらだけやで」と、ちょっと気持ちがよかったですね。

最高の年越し&初詣でした。

さあ、今年もバリバリやりまっせえ!


(三浦伸也)

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