■ vol.43 「朝から晩まで自発的」(2004/1/4)

随分と久しぶりの通信になってしまいました。おおかた一年ぶりでしょうか。
一年前にもお知らせしたと思いますが、あきちゃんという相棒と、人生を賭けて新しい仕事を始めました。
去年の一年間は、一日の休みもとらず、1ヶ月のうち2,3日しかうちに戻らず、ほんまに怒濤のような毎日を送っておりました。このメールマガジンを書く余裕すら、まったくありませんでした。
一年経って、一年分だけ振り返ることができるようになったわけです。

新しい仕事は、「ブックドクター」という、日本には未だない職業の確立なのですが、詳しい仕事の内容はおいおい話すとして、今回は、この一年間で、痛感、実感したことを記します。

ぼくは、社会に出てから一年前まで、2回、職を変わりましたが、ずっとサラリーマンでした。仕事としては、少林寺拳法連盟に勤務したり、新しいビジネスを立ち上げるベンチャーだったり、ちょっと珍しい仕事でした。でも、サラリーをもらって雇われとったんです。
自分では、雇われてる意識なんか全然ないですよ。自分がこの会社や組織を背負ってるっちゅう気概でやってましたからねえ。

ところが、今は、日々の生活、ひとつひとつが違うんですわ。

例えば、朝、起きますよね。今までだったら、だいたい決まった時間に家を出て、会社に行くわけです。時々、出張なんかがあると、家を出る時間と行き先が違うだけで、だいたいは同じです。もちろん、やることがあるから会社に行くんやけど、正直な話、「やることがあるから」というよりも、「会社に行く」ということが大前提になっとるんですわ。
ところが、今は、100%自分の意思でスケジュールを決めてます。
だから、毎日、いる場所とやる内容が違うんです。

さらに、日常的に効率を考えるようになりましたね。
今までは、会社の行き帰りに要する時間と金は、当たり前のもんと思ってました。ぼくの場合は片道1時間30分。往復で3時間。そして、交通費は片道860円。往復で1720円。交通費は、会社が実費を出してくれていたので、余計に、ぼく自身には行き帰りに要する時間と金に切実さがないんです。
ところが、今は、切実です。なんせ、自費ですからね。だから、日常的な仕事ですら、1回の往復で、できる限りたくさんの仕事をしようとしています。人間っちゅうのは現金なもんですねえ。自分の懐から金が出るとなったら、途端に頭と体が働きよる。

その上、日常的に効果も考えるようになりました。
1回、外に出て打ち合わせをするだけで、2000円前後の交通費がかかるとすれば、それに見合うだけの打ち合わせ内容にしようと、常に心掛けています。単なるご機嫌伺いだけでも、けっこうパワー全開でっせ。
今までは、こういう感覚はなかったですねえ。もちろん、新しい仕事をやる場合は、その効果を考えていたけど、日々の行動で、それは考えてなかったですね。
だから、今は、「今日はええ打ち合わせができた」、あるいは「今日はええ出会いやった」と小躍りしたい気持ちの日もあれば、「なんや、今日は全部ムダ骨やないか」という日もあります。
いずれにしても、一日が終わったら、満足やったか、そうでなかったか、はっきりしています。

また、日々、狩りに行く感覚になりました。
今までは、毎月の給料をもらっていたわけです。外資系のベンチャーに勤めていた時は年俸制やったんで、多少は、自分の取り分というのに敏感になってはいたけど、それでも給料をもらっていたことには変わりないんです。
今は、相棒と2人で必死になって自分たちの手で稼ぐしかないんです。だから、毎日が狩りに行っている感じです。ドロドロに疲れていても、目の前でウサギの足跡を発見すれば、体にムチ打って立ち上がるようになりました。
この現代社会で、日々、ジャングルに獲物をとりにいっている感じですわ。

ぼくにとってはこの「自発的」な毎日がけっこう新鮮なんです。
なんせ、飯を食うことから寝ることまで、すべてを自分の意思で決めてるんですから。だから、自分を甘やかすと、途端に何も結果が出なくなるんです。こういう毎日って、けっこう自分を鍛えられそう。

ほな、今年も自分の意思でバリバリいきましょか!


(三浦伸也)

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